2007年04月30日

「届くように語る」ということ

いろんなことを考えた挙げ句に、ほとんど何も書けない日々が続いている。
だからというわけでもないけれど、脊髄反射のような一文を書いてしまうことにする。

ある編集者の気になるノート:いま売れている本に共通するテーマは、「か・け・い」かもしれない。(2007-04-30)
http://aruhenshu.exblog.jp/5972626

「感動」「健康」「癒し」の頭文字「か・け・い」がイマドキの売れる条件かもしれない、という話。詳細はリンク先をお読みいただくとして、「ある編集者」氏は、「癒し」に「スピリチュアルもの」を挙げている。ぼくは「感動」には、「言って欲しかったことが書いてある」なんてものも含めたくなる。
もしもそうした観測が正しいとすると、健康本のなかには上記の3つの要素を満たしているものが多そうだ。

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posted by 亀@渋研X at 03:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「届くように語る」ということ

2007年04月20日

4/22の朝日読書欄

いま、気づいたのだが、asahi.comに「次回の読書面」というページがある。
http://book.asahi.com/paper/next.html

現在掲載されているのは4月22日に掲載予定の書籍一覧。なにげなく眺めていると、そのなかに左巻健男『水はなんにも知らないよ』が!
売れる売れない以前にたくさん人目に触れて欲しい本だけに、朝日新聞書評欄に掲載されるのはめでたい。

次は『七時間目』ものらないものか。
posted by 亀@渋研X at 15:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 4/22の朝日読書欄

【種】『七時間目』シリーズが問いかけるもの

一部で話題の藤野恵美『七時間目のUFO研究』の素敵な書評を発見。
児童書読書日記」さんの■[児童書・国内]「七時間目のUFO研究」(藤野恵美)(2007-04-17)。
評者yamada5さんの作品評価とは論点がずれてしまいますが、後半は疑似科学・オカルト・ニセ科学などに依存してしまう心理の一面と、それが何を意味するかを端的に言い表していると思います。

「七時間目」でブログ内を検索するとシリーズのほかの巻についても読むことができます。このシリーズ、健全な懐疑主義を養うためにすべての学校の常備図書にしてほしいと思ってしまいました。
同ブログでは、カテゴリ評論・研究書を中心に他のエントリもあれこれと読んでみましたが、yamada5さんの書評は、抑制の利いた筆致でとても安心して読めます。
児童書主体なので、言及されている本で読んだことがあるものはほぼなかったのですが、おそらく的確な紹介になっているに違いないと思わされました(「12歳からの読書案内」と「12歳からの読書案内 海外作品」、買っちゃおうかなあ。いや、図書館にリクエストするのがいいかな)。

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posted by 亀@渋研X at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】『七時間目』シリーズが問いかけるもの

2007年04月18日

なぜ流行る「脳の活性化」ツールとしての「大人の塗り絵」

TAKESANちの「単に」塗る、って何?(2007年4月16日)経由で、下記の記事を読む。

ITmedia Biz.ID:単に「塗る」だけでは脳は活性化しない──三菱鉛筆が川島教授と検証(2007年4月13日)
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0704/13/news118.html

プレスリリースと、ほとんど変わらない内容ですな。ってことは「検証」が中心の見出しって、報道としてどうなの。「発売」が中心じゃなきゃおかしくない? いや「検証されたことにニュースバリューがある」っていうことなのか? その割りに、検証の内容についてリリースの域を出ないってのは、なんだかなぁ。

しかし「初年度販売目標は約1億円」って、すげえよ。1セット3,675円/本体価格3,500円ってんだから、ええと2万7千セットぐらい売るつもりなんだな。

大人の塗り絵、ここ1、2年ほど増えてるなあと思ってはいたのだけど、いよいよ浸透している模様。
この手の商品、もともとは高齢者が対象だったと思います。ボケ防止とかリハビリとかね。
それがもっと下の世代にも受け入れられているらしい。
大人の塗り絵では「本家」みたいな河出書房新社のサイトでも脳の活性化はアピールされてますね。
こちらの書評?でもそういう「特徴」について触れられています。あ、読売だけでもほかにもぞろぞろ(これとかこれとかこれとか)。
ペンテルにもこんなのもあるのね。

今回の三菱の商品は、監修が「あの」川島センセーというところが「ちゃんと裏付けがある」っぽくて売りになってるということでしょう。

ぼくはもちろん脳の詳しいことなんか知りませんが、それでも「ただ塗るだけではダメ」という話には、うなづける部分と疑問に思う部分の両方があります。

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タグ:メディア
posted by 亀@渋研X at 16:20 | Comment(1) | TrackBack(1) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - なぜ流行る「脳の活性化」ツールとしての「大人の塗り絵」

2007年04月14日

DNA印刷

M.C.P.C:[これはグロい]DNA印刷(2007.4.13)
http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2007/04/dna_7566.html

で知りました。

見本らしきものもこちらに。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070404_dna_print/

なんとなく「DNA入り名簿」とかって考えて、ちょっと気持ち悪くなりました。実際には人数分DNAを採取するのが面倒で誰も作ろうとしないだろうけど。
「なんでもくん」ってパッド印刷機(ってなんでしょう?)を使ってるのかしらん?
http://nandemokun.livedoor.biz/archives/51136269.html

これ↓は関係ないんでしょうねえ。
http://www.wolfguy.com/cgi-bin/mcbbs/artview.cgi?id=dbook&mode=view&page=4&num=72&sort=1&back=topic
posted by 亀@渋研X at 16:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - DNA印刷

2007年04月10日

し、しまった、「なるほど! KEYWORD」にノせられた!?

「なるほど! KEYWORD」というブログからトラックバックが来ていたら、およそ問答無用で消していただいてよさそうです。

このブログ、トップには2006年12月付けの「介護支援専門員」「無料の出会い系サイト」「ペットシッター」などの、一見、ふつうに見えるエントリが並んでいます。しかし、あちこち覗くうちに、このサイトは、キツい言い方をすれば、ある種の「合法的なワナ」のようなものだと思いました。
どうか、お気をつけ下さい。

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posted by 亀@渋研X at 03:36 | Comment(3) | TrackBack(1) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - し、しまった、「なるほど! KEYWORD」にノせられた!?

2007年04月08日

修正しました

まず、先のエントリ「『日経サイエンス』に自己肯定感、自尊感情などについての記事」では、ぼくはかなりヒドイ勘違いをしているので、その訂正から。

先のエントリでは、バウマイスターの名前を片端からブラウマイスターと誤記していました。すいません(恥
さらに、日本の心理学者たちはバウマイスターらの研究を参照していな可能性は低いだろうと書いたのだけど、全然そんなことは言えなかった。バウマイスターらが15000件の論文を精査したというのは「2003年に全米心理学会の依頼で」と『New York Magazine』の記事「How Not to Talk to Your Kids」に書かれていた。
記憶頼りの話で恐縮なのだけど、ぼくがWebで見つけられた範囲では、2003年以降のバウマイスターらの論文が言及されていた例はなかったか、あっても極端に少なかった。だからって読んでいないだろうとは言えないけれども、全然安心できる材料にはならないのも確か。
というわけで、先のエントリは修正しました。

んで、新カテゴリーとして「self-esteem」を設けました。
この件は、さらにしばらく追跡してみる予定。
posted by 亀@渋研X at 01:17 | Comment(4) | TrackBack(0) | self-esteem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 修正しました

2007年04月07日

『日経サイエンス』に自己肯定感、自尊感情などについての記事

【4/8追記と訂正】バウマイスターの名前をことごとく間違えてブラウマイスターと書いていました。ビールか。全体を訂正。また、日本で研究者にこうした主張が知られていないとは考えにくいと書いていましたが、ぜんぜんそんなことを言える材料ではなかったことにも気づきましたので、その点も訂正。


先のエントリ「【求む情報】自尊感情や自己肯定感の効用に関する実証的研究」のきっかけのひとつとなった、2005年の『Scientific American』誌の記事「Exploding the self-Esteem Myth」の邦訳があった。筆者はバウマイスター Roy Baumeisterほか4人の心理学者。

「前向き思考で成功できるか」(『日経サイエンス』2005年4月号)
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0504/maemuki.html?PHPSESSID=22f3f7f99cc2809ad4219ad7d

見つけるきっかけになったのは、先のエントリへのkuritaさんのコメント。kuritaさんに感謝。

■バウマイスターの記事から学べること

同誌には「自己愛に潜む暴力」(2001年7月号)
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0107/violent.html
という記事もあり、こちらはバウマイスターの単独執筆。

両方の記事から学べることをものすごく単純に言うと、こんなこと。
「自尊心の高さと問題行動の多少は、必ずしも関係しない」
「自己愛が強く、かつ自尊心が高い場合、問題行動を起こしやすい」
「一方で自己愛がさほど強くなく、かつ自尊心が高い場合は、問題行動を起こしにくい」
「つまり、問題行動の背景に『自尊心の低さ』があるとは言えない」

記事中では「自己肯定感」「自尊感情」といった訳語は出てこないが、自尊心と訳されているのは自尊感情の原語とされているself-esteemだ。教育実践の現場では、これらの言葉の定義や意味内容を明確にし、適切な働きかけの方法を考えなければならないことになる。
そして、これらの概念はともかく、因果関係がかなりあいまいな状態であり、選択的な働きかけも難しいというのが現状のようだ。これでは、いたずらに「自尊心self-esteemを高める」ばかりでは、問題行動の原因を作ってしまうことさえあるといえる。

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posted by 亀@渋研X at 14:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | self-esteem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 『日経サイエンス』に自己肯定感、自尊感情などについての記事

朝日科学欄「反証あってこそ科学」

昨日(4月6日)付け、朝日新聞朝刊の科学欄に「反証あってこそ科学」と題して、科学哲学の伊勢田哲治さんのインタビューが掲載された。
一般紙で「どんな態度が科学的と言い得るのか」という視点の記事は珍しいと思うので、歓迎。

インタビュワーは高橋真理子さん。多分、この人。その筋では有名な人なのかもしれない。

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posted by 亀@渋研X at 14:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 朝日科学欄「反証あってこそ科学」

2007年04月06日

対話を拒絶するトラックバック

先日のエントリ「インフルエンザとタミフル」に下記のブログからTBをいただいた。

ニュースさえ、あればいい!
http://maphokichi.blog91.fc2.com/

先方のエントリ「インフルエンザタミフル異常行動」を読んで首をひねった。

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posted by 亀@渋研X at 20:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 対話を拒絶するトラックバック

乞う、ご連絡

明日、誰かと何かを約束しているような気がする。
が、どこにもそれらしいメモは見つからない。
うーん、気のせいならいいんだけど……。

恥ずかしながら、お心当たりのある方がおいででしたら、ご連絡ください m(_ _)m。
posted by 亀@渋研X at 13:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 乞う、ご連絡

2007年04月03日

3月に出た本

ニセ科学とは関係ない話。だと思う。だからどこに書こうかと迷った。
で、ここここに書いた。

いろんな意味で、「オレは頭が悪いなあ」と思う。とほほ。

[投稿者が「六@渋研X」になってますが、「亀@渋研X」の誤りです。すいません訂正します。でも、どうやって直せばいいんだか忘れてしまいました。とほほほほほ(2007.4.3)]
posted by 六@渋研X at 04:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 3月に出た本

インフルエンザとタミフル:2

自分で書いた「インフルエンザとタミフル」を読みながら、つらつら考えました。

まず、我が家の問題として。カワバタさんところの質問については、その後で。

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posted by 六@渋研X at 01:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - インフルエンザとタミフル:2

「教科書にマンガ」に思う

Interdisciplinary:漫画教科書(2007年4月 1日)
http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_274f.html
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 漫画教科書 高校生向け数学2で初登場 意見付き半分削除

私は、こういう企画には、大賛成です。どんどんやって欲しい。
そうなのかあ。。。

すでに、けっこうマンガは教材の中にたくさん取り入れられています。教科書でも、マンガで叙述こそされていないけれども、マンガ的なカットは無数に出てくるし、石子順造あたりのマンガ論も国語の教科書に出てた(いや、高校の入試問題だったかな?)。
でも、ぼくは教科書にマンガや軽音楽なんかのサブカル的なものを載せてほしくないなあ。個人的な感傷のような気もするのですが、対抗勢力が取り込まれてしまうような哀しさがあるのです。

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posted by 六@渋研X at 01:14 | Comment(3) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「教科書にマンガ」に思う
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