kikulogのコメント欄で、十分ではない説明として指摘されていた新聞の記事がありました。
【科学】<人には聞けない>マイナスイオンの効能(CHUNICHI Web 2007年6月5日)
込み入った事柄を短く説明しようとすると、どうしても舌足らずになる傾向があります。また、わかりやすくしようと噛み砕くと長くなり、それを短くまとめ直そうとしたり、たとえ話で置き換えようとすると厳密には正しくないということにもなりやすいものです。その意味ではこうした文章は、もともと「批判される運命にある」と言ってもいいかもしれません。
問題意識を持った人から見ると「そもそも、こんなスペースしか用意されないことが問題」という場合もあるでしょう。文章の出来いかんでは「誤解を与えるぐらいなら、こんな記事を載せるべきではない」と言われることさえあります。もっとも、限られたスペースでも話題になるだけでも問題の所在を示せただけ意味があると考える立場もありますから、これはほとんど「永遠の課題」ですね。
今回の記事はどうでしょう。私程度の理解では、読んでみてもそんなにおかしなものには見えません。むしろ、ごく短い中に凝縮した説明としては、ほぼ十分なものと思えます。
また個人的には、指摘されていた点よりも別の部分が気になりました。
そこで、指摘していたSSFSさんの発言も少し引用しながら、個々の部分について検討を加えてみることにしました。
SSFSさんへの反論ということよりも、誰かがこうした短い説明文を読んだり書いたりする際になにかの役に立てば、という思いがあります。また、マイナスイオン製品について中日の筆者が言いたかったことを深読みしてみるとか、「短い文章でなにかを伝えること」についての簡略な考察として、お楽しみいただければ幸いです。
あ、いつにもまして長いです。すんません。
※当エントリの内容にご意見をいただけるのであれば、ぜひkikulogではなく当エントリのコメント欄へお願い致します。あっちでの本題とはかなりとっぱずれていますから続きを読む
posted by 亀@渋研X at 12:22
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渋研X的日乗
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