2008年10月27日

【種】安心「感」と科学リテラシー

「安全。だから安心」となるために(海洋学研究者の日常 2008年10月27日)

オススメです。ご一読あれ。

ぼくは、安心「感」と科学リテラシーの微妙な関係を述べたものと受け止めた。こんにゃくゼリーって危険なの、そうじゃないの、とか、凶悪犯罪は増えていない(治安は悪化していない)のに体感治安は悪化しているとか、納得と理解って違うし、とか、いろいろなことを思い起こしてしまう。

特に下記に深く同意したので、ご紹介。
価値観の多様性を受け入れ、価値観を共有しない人との間でこそ信頼関係を築く方法として最も有効な方法が科学の営みでは取り入れられている。科学の営みには限界と不確実性を内在しているということを含めた科学についての知識を主な要素とする科学リテラシーの双方向のコミュニケーションによる普及こそが、「安全。だから安心」という状況を生みだすと思っている。
たとえば「最も有効な方法が科学」なのではなく、「科学に取り入れられている」という辺り、言い回しを大変慎重に選んでおられると感じる。そういうところにも脱帽。

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posted by 亀@渋研X at 03:42 | Comment(1) | TrackBack(2) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】安心「感」と科学リテラシー

2008年10月26日

「a genuine UFO」ってなに?【追記あり】

スラッシュドット経由。

■英国防省、UFO目撃証言の文書を公開 92年まで6年分(CNN.co.jp 2008.10.20)
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200810200025.html

元記事:
■UK: Jet captain reported UFO sighting(October 20, 2008 -- Updated 1050 GMT (1850 HKT))
http://edition.cnn.com/2008/WORLD/europe/10/20/britain.ufo.sightings/

「a genuine UFO」ってことは、「正真正銘の未確認飛行物体」ってことだ。

それ、なんなんだ。気持ち悪いよ。どっちなのか、態度を明確にしてくれ、せんせー。

「つまり未確認なままなのさ」と肩をすくめているのか、それとも眉間にシワを寄せて「マジでナゾなんですよ、あれ」と身を乗り出しているのか。どっちやねん。

もう少しはっきりモノを言ってくれよ、デイヴ、ハッハッハ。

じゃなくて。わしには、英語のその辺のニュアンスがわからんのだな。

おしえて、英語がわかる人。

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posted by 亀@渋研X at 22:58 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「a genuine UFO」ってなに?【追記あり】

散らかったものを片付ける(休むに似たり)

ぼくは生来の「片付けベタ」なのだけれども、子どもがいるので「オレはそっち方面はダメで」とだけ言って逃げているわけにもいかない。まあ、台所やらなんやら、みんなとの共用スペースだってあるわけだし。

で、「片付ける」というのは、つまり「ホームポジションに戻す」「初期設定に戻す」ということなのではあるまいか、などというムダかもしれないことを時々考える。

有用な道具(ていうか、誰かが使う可能性のあるもの)の置き場は、まあ、およそであれ決まっている。使った後はそこに戻す、ということね。
ホームポジションのない新参者は、ホームポジションを作る。

ゴミやらホコリやらのホームポジションはゴミ箱なりなんなりで、「ここにはなにもないのが初期状態」という場所もあるわけで、そういう意味でもホームポジションやら初期状態に戻すのが「片付ける」なのだなあ、なんて考えていた。


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posted by 亀@渋研X at 18:05 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 散らかったものを片付ける(休むに似たり)

2008年10月22日

「地域教育」が教室にスピリチュアリズムを招ぶ?【追記あり】

沖縄の中学校で(幻影随想 2008年10月22日)経由で、下記の報道を読みました。

霊能者ユタのおはらいで体調不調? 沖縄の中学生5人が病院へ(MSN産経ニュース 2008.10.22)

ユタというのは、ある種のシャーマンです。沖縄版の女性の神主ということもできるかもしれません。

ユタ - Wikipedia

子どもたちの症状は、幻影随想の黒影さんが見るように集団ヒステリーだろうとぼくも考えています。やはりコックリさん騒ぎを思い出し、なんでまた、と思います。

地元紙を見てみました。

おはらい中 不調訴え/過呼吸搬送/真志喜中、教室にユタ呼ぶ/(沖縄タイムス 2008年10月22日 【夕刊】)

過呼吸で生徒5人搬送 おはらいの際「気分悪い」(琉球新報 2008年10月22日)

「父母が呼んだ」「父母会の有志がユタを呼び」となっており、それでか、という思いと、それにしても、という思いが錯綜しました。

両紙の見出しの論調が微妙に異なっています。沖縄タイムスの「教室にユタ呼ぶ」は、「学校にユタさまを呼ぶのはさすがに非常識」といった意識が伺えます。記事中でも〈おはらいを許可した校長は「特に断る理由がなかった」としている。〉〈同校では五月にも、他の部活で同様な理由でおはらいをしたことがあるという。〉という記載があり、学校の判断を問う姿勢があります。しかし、琉球新報は、そこは問題にしていないように見えます。

【23:10追記(23:54 末尾から移動)】
朝刊にも出ていた模様。こりゃ、単にダメ校長ってことか? うちの記事は心配し過ぎか?

真志喜中「10人過呼吸」/夜に通報 学校側、説明せず(沖縄タイムス 2008年10月22日 【朝刊】)
【追記ここまで】

【10/22 03:47追記】
はてブでいただいたコメント。
〈2008年10月23日 zu2 内地で言えば、塩を盛るような行為ですよ。たぶん。 / http://www.zukeran.org/shin/funifuni/200810.html#23_01

地鎮祭どころか、そこまで軽いか? うーん……どうなんでしょ。
【追記ここまで】

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posted by 亀@渋研X at 22:51 | Comment(31) | TrackBack(1) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「地域教育」が教室にスピリチュアリズムを招ぶ?【追記あり】

2008年10月21日

江本勝『水からの伝言』と「波動」ビジネス 2

前エントリ〈江本勝『水からの伝言』と「波動」ビジネス 1〉の続きです。

すでに述べたように、『水からの伝言』やその類書は、波動製品のマーケティング・ツールとして利用可能なものです(すでに、そのように機能していてもおかしくありません)。また、著者の江本勝氏は、波動製品を扱う企業グループの代表であり、「波動の第一人者」を自認しています。ということは、この本は単なる「健康グッズの販促ツール」だったのでしょうか。

ここでは、同社の扱う波動製品や、波動を根拠とするサービスについて見て行きましょう。

■数千円の健康グッズから300万円超の波動製品まで
実際に同社グループのWebサイトでご確認いただければわかりますが、扱われている製品は多岐にわたります。手頃なものでは、著書やDVDなどもありますね。ハーブやお茶、シールやブレスレットもあります。

身近なところでは、水製品や健康食品などがあります。数千円。よくある価格でしょうか。浄水器なども1万円台から、高いものは十数万とか。もちろん食品類はトクホでも医薬品でもありませんが、この辺までは「ふつうの健康グッズ」、シールやブレスレットなどは「おまじないグッズ」と見ればよいのかもしれません(よくある「幸運を呼ぶなんとか」みたいな)。

ただし、扱われている製品のなかには、効能を生む原理が「栄養素」「精製法」などではなく、「波動」というものが多数含まれています。これは? これも「おまじないグッズ」でしょうか?

最も興味深いのは、その波動関連機器やソフトウェア。この辺になると〈携帯波動機器「HADO-i」〉が28万3500円(税込)、〈HADOアストレア〉が199万5000円、〈オーラビデオステーション〉135万円、〈スターライト〉360万円といった価格です。

これらの高額商品は、価格から言ってもヒーリングなどのサービスを生業とする方々の業務用が主な用途でしょう。もちろんエンドユーザーでこれらの製品を買う方も、なかにはおいででしょうけれど。


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posted by 亀@渋研X at 22:01 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 江本勝『水からの伝言』と「波動」ビジネス 2

江本勝『水からの伝言』と「波動」ビジネス 1

#このエントリのコメント欄は2010/05/05に閉じました。
#お手数ですが、以後コメントは「」のコメント欄へお願いいたします。

ご存知の方はとうにご存知ですが、『水からの伝言』の著者である江本勝氏は、「波動」製品などを扱う会社の代表です。

著者自身のいうところを信じれば「波動ビジネスの元締め」のような方です。また、同書や類書は、ごく控えめに言っても波動製品マーケットの拡大に役に立っていそうです。その辺のお話をまとめてみました。

このエントリの主旨は、「だから買うな」とか「使うな」「読むな」「信じるな」等ということではありません。第三者に勧める前に、立ち止まってみてください、ということです。また、この話が「道徳として成立するか」だけでなく、「科学的根拠のある/ない」が重要なポイントのひとつになることもご理解いただけると思います。

特に、『水からの伝言』や類書など同氏の話を扱おうと考えておいでのマスメディア、教育関係者、第三者に勧めようと考えておいでの方は、ぜひこうした構図があるという点についてもよくお考えください。

要点を先に箇条書きにすると、以下のようになります。
著書や氏の企業サイトなどで次の事実が確認できる。
  • 江本勝氏は波動関連企業グループのトップ
  • 自称「波動技術のパイオニアで日本に波動を広めた第一人者」で、代替医療の人
  • 『水からの伝言』でいわれる「現象」の根拠もまた「波動」である
  • 同氏のグループでは業務用の波動機器も扱っている
  • 波動製品は健康効果をうたうものが多い
また、それらとは別に、下記のような事実もある。
  • 『水からの伝言』で語られている「現象」は確認できていない
  • その「実験」も実験になっていない
  • 波動製品は根拠が強く疑われている
  • 他社には、販売停止になった波動機器もあり、その際は経産省が「根拠がない」とした
  • 業務用製品は、ヒーリングやリラクゼーションなどのサービスで利用されているようだ
以上から、次のような結論(疑い)が導かれる。
  • 健康ブームなどに依拠した「波動ビジネス」があるようだ
  • 同氏は、そうした「波動ビジネスの元締め」のひとりではないか
  • 同書は波動ビジネスのマーケティング・ツールになり得る
「え?」と思った方は、ぜひ下記をどうぞ。


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posted by 亀@渋研X at 22:00 | Comment(13) | TrackBack(2) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 江本勝『水からの伝言』と「波動」ビジネス 1

2008年10月20日

『家電批評 monoqlo』vol.11が発売

本日到着。確か、vol.11は本日が発売日。第一特集「必要な機能 ムダな機能」はいい着眼だと思います。ちなみに「第一特集」をギョーカイゴでは「イチトク」と呼びますが、こういうのは「ムダな知識」ですね。

我が「くだけん」のお題はムペンバ効果。「原理がわからなくても非科学的じゃない」とかいう話も。

予告編代わりにニシワキ画伯の名画の一部を。

vol11.jpg

ハアハア言ってるのは六さんですが、エッチな話ではありません。おとなりの「かわいげ」な顔がよいですね。

web書店ではまだないっすね。んじゃ、バックナンバーはこちら
posted by 亀@渋研X at 20:38 | Comment(5) | TrackBack(0) | MONOQLO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 『家電批評 monoqlo』vol.11が発売

【種】『懐疑論者の事典』の続報

プレスリリースが出た。楽工社のサイトで「前書き」とか本文サンプルが読めるようになってるそうな。

プレスリリース
月間150万ページビューWEBを書籍化した『懐疑論者の事典』を刊行

本文サンプルは「回帰の虚偽 regressive fallacy」「サメ軟骨 shark cartilage」「自己啓発セミナー Large Group Awareness Training (LGAT)」「バイオリズム biorhythms」が見られる。

あ、編集委員や訳者のプロフィールもついたではないか。

いずれも上巻の紹介ページからどーぞ(ぼくはまだ見てない・汗)。
posted by 亀@渋研X at 20:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】『懐疑論者の事典』の続報

2008年10月19日

「養護教諭にホメオパシー」関連リンク:まさに「蔓延するホメオパシー」

連絡先を求めて渉猟していて見つけたものをいくつか。

メディアも講演会を知っていたケースがあった。問題視はされていない。危うさを知らないのだろう。

■「食育」の重要性や小中連携を再認識 養護教諭が宿泊研修(八重山毎日新聞 2007年10月19日)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/9658/

意外ではないが、一般市民も参加できてたりする。

■ホメオパシー講演会(ちゃんぷる〜島暮らし October 18 [Thu], 2007)
http://yaplog.jp/naia-slappers/archive/968

当然ながら沖縄だけではない。下記の例は京都。
ホメオパシージャパンのサイトを見ると、たぶん、ほかにもある。

■3月のホメオパシーイベントのご紹介(U*Homoeopathy 日々是好日 2008/02/13)
http://yukosuzuki.blog99.fc2.com/blog-entry-16.html

以下、メディアだけでなく医師会も「ホメオパシーがらみ」と知っていた可能性のあるケース。

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posted by 亀@渋研X at 11:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「養護教諭にホメオパシー」関連リンク:まさに「蔓延するホメオパシー」

2008年10月18日

アンビバレンツな愛憎と「イメージの力」

「水に『ありがとう』が通じると考えるならば」ということを追及したエントリを読んだ。

本気で水を擬人化せよ(文字は殺し、精神は生かす 2008年10月18日)
「にせ科学にだまされるな」などということを私は云いません。しかしこのような言語の非人間な還元にだまされてはいけないということを強調したいと思います。ひとのだまされやすさを利用するのはひとつの悪ですが、その批判は他のひとにお任せします。私が許せないのは、ことばを科学実験の対象とすることによって非人間化するということと、水という弱いものに対して示される醜悪な支配欲です。

という立場の方。賛同者に水への感情移入(という言葉は使われていないけれども)が生じていないことに分裂を見ておいでのようだ。

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posted by 亀@渋研X at 17:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - アンビバレンツな愛憎と「イメージの力」

「全養サ」と機関誌『保健室』

先のエントリのからみでググっていたら、「全養サ」という団体を見つけました。

全国養護教諭サークル協議会
http://zenyousa.hp.infoseek.co.jp/

こちらのブログ記事↓で知りました。

全国養護教諭サークル協議会(輝きつづけて 2008-08-15)
http://blog.goo.ne.jp/aed-hibiki/e/05dee5d5821c228284edf8f21f97b6a9

で、「これはいい窓口になるかも」なんて思ってググったら、Webサイトよりも先に機関誌がヒット。農文協から出てました、立派。

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posted by 亀@渋研X at 09:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「全養サ」と機関誌『保健室』

つうしんぼ

ひえたろさんちFSMさんちにならって、ブログ通信簿をやってみた。

ブログ通信簿


前に、マイミクさんの日記で初めて知ってやったときは、確か「男性 38歳 主張度1 気楽度3 マメ度3 影響度1」で、やっぱり「図書委員」だった。
なんでさらに若くなったんだ。幼稚園、園長先生が効いたのか?

それにしても、2度やってどっちも「主張度1」ですか。そうですか。そうだよなあ。うん。
 
posted by 亀@渋研X at 02:41 | Comment(3) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - つうしんぼ

「水伝や百猿の発想法は、社会性の欠如を生む」

園長先生、すごい。FSMさん、よく見つけたなあ。

園長先生の見識と読み聞かせ(ほたるいかの書きつけ 2008-10-18)

松江暁の星幼稚園の、前・園長先生のコラムが「なかなか深い」と紹介しつつ……
 「第23回 -社会性(かかわりと関係)から学ぶ- 」では、「水伝」を紹介しつつ、科学的でないとか思考停止だなどと指摘されていると述べたうえで、
「心に描いただけで、思っただけで、変えることができる」という発想法は、社会性の欠如を生み出してゆきます。

私たちは、対話やかかわりの中で、ある時は自己を主張しながら、ある時は自分を抑えながら、苦労しながらかかわりの中で学んでいくのです。
とおっしゃられている。この短い文章の中で、水伝問題の核心が端的に述べられていて、ちょっと唸ってしまった。
FSMさんに賛同。園長先生GJ!

このコラムは直前の百猿に触れたコラムを受けたものでもある。慧眼。

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posted by 亀@渋研X at 01:53 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「水伝や百猿の発想法は、社会性の欠如を生む」

2008年10月17日

【種】「知ってること」の知らなさ加減

カワバタさん(川端 裕人)、PTAについての本『PTA再活用論―悩ましき現実を超えて』(中公新書ラクレ)が出たので、ここしばらくはブログもPTA特集。

しばらくPTAについて語ります(全P研の必読本)(リヴァイアさん、日々のわざ 2008.10.14)

なんでウチでもPTA本の話なのか。オレがガッコーによく出入りしているからか。そうではないのです。

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posted by 亀@渋研X at 02:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】「知ってること」の知らなさ加減

2008年10月16日

前略、沖縄県医師会さま 保健室に代替医療が入り込みそうです

すでに何日も前から話題になっているので、ご存知の方も少なくないだろう。沖縄県で養護教諭を対象としてホメオパシーに関する講演会が行われた。「ホメオパシーとかの代替医療に注意してね」という講演会ではない。真逆の主旨のようだ。

それを知ってメールを書いた。まだ送ってはいないものの、ここにアップしておくことにした。


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posted by 亀@渋研X at 19:50 | Comment(9) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 前略、沖縄県医師会さま 保健室に代替医療が入り込みそうです

2008年10月13日

合理化はいかに行われるか(こんにゃくゼリーを振り返りつつ)

こんにゃくゼリー関連の一連のエントリ、くそ長いためにボケている点を、改めてもう一度強調しておく必要があると考えました。

これらのエントリは、「合理化がいかにして行われるか」「ノスタル爺はどうやって自己正当化をはかるか」のサンプルになるに違いありません。もっともらしい客観評価などの後に述べられる「意見」「主張」というやつは、発言者の立場などによるバイアスから自由になれない可能性が高い、そこんとこは区別して読まないといかん、ということを示しています。

特に後段「4」「5」の道筋は、「理屈とは別の個人的な感情」といった意見は、かなり危険かもしれないことをも示しているのかもしれないとも思います。原理的にはどんな主張だってできるわけですし、それを正当化とまでは言わなくても温存しようとする行為でもあって、さらに同じような立場の共鳴を呼びかねないわけですから。

しかも、そう気づいても、そうした個人的なバイアスからは自由になれない、ということまで示しているはずです。なんたってサンプルとしてこしらえたわけではなく、まっとうな話をしようと悶絶した結果がこれなのです。こわいよ。自分が。

どんだけ真剣にやっても、合理的判断と整合しない結論から離れられないニンゲンのサガとか、そんなことに思いを馳せながら読んでいただければ幸いです(危険評価そのものは、まともだと思ってるんですけどね)。

「しばらくコメントに反応しない」という自分に課した禁忌を破ったついで、でした。
posted by 亀@渋研X at 12:58 | Comment(9) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 合理化はいかに行われるか(こんにゃくゼリーを振り返りつつ)

2008年10月11日

こんにゃくゼリーは本当に危険か5:危険評価と個人のバイアス

■クラフトマンシップや感情の問題
たとえば製造業者の方の「一人でも犠牲者を出すようなら、オレだったらやめる」というのは、気高い主張です。これはクラフトマンシップというか「製造者の節度」、製造者にとっての道義の問題です。製造者には、より高い徳を発揮していただきたいと願うぼくは、そうした姿勢を支持します(道義的な面だけでなく、長期的な顧客満足のためにも、商売繁盛のためにも)。

したがって、ゴンザレスさんのように「私ならすぐに作るのをやめている」というご意見は、ものづくりをされている方のごく自然な感覚だと思います。事故原因がユーザー側に「だけ」あるのではなく、製品側に「も」あるという疑いが晴れないのですし、実際問題、物理的特性としてはある程度の危険があるわけですから(新しい製品ということも勘案されるでしょうし、「想定外ユーザーの手元に渡ることを、どうやって防ぐか」の達成度の問題でもあるでしょう)。

古来「法は最低限の道徳」などと言いますが、「自主規制でうまくいかず、これだけの犠牲者を出しているのであれば、法規制が必要だ」といったときに、「×年間でこれだけの犠牲者」というのは看過し難い数なのか、法規制の是非をも社会の利益と勘案するのが立法者に求められる感覚でしょう。先に「製造者にとっての」と言いましたが、購買者には購買者の理屈があり、情があります。いったん社会に出た製品である以上、購買者の立場もまた勘案されるべきなわけです(ここがまあ、ボクはえらく混乱しました)。そうした全体を勘案するのが法の精神であり、危険評価(あるいは有用性評価)なのでしょう。

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こんにゃくゼリーは本当に危険か4:「ふつうの危険」への対策を考える

■どうすれば子どもでも安全に食べられるの?
「こうすれば、子どもやお年寄りでも安心」という食べ方は、いまのところちょっと見当たりません。かつて消費者センターは「小さく切って」と言っていた時期もありましたが、現在はそれでもダメだと修正しています。

あえて強調すると、こんなことになります。

  • ポーション型こんにゃく入りゼリー(および類似商品)は、あめや団子と同様に、子どもやお年寄りを窒息させ、死なせる可能性があります。
  • 子どもやお年寄りが望んだり、なにかの理由で与えたい事情があっても、救護の準備と事故の覚悟なく与えるべきではありません。
  • 小さく切っても、安全とはいえません。
  • 凍らせると、危険が増します。
  • 袋から出して保存する場合、危険表示がわからなくなりますので、厳格な管理が必要です。
  • 子どもやお年寄りには危険表示がわからないことがあるので、手の届くところに置くのは危険です(勝手に食べて事故になった例があります)。

アルコールやカフェイン、タバコなどは、薄めれば子どもやある種の病人にあげてもだいじょうぶというわけでもない、子どもが不意に飲み込んだりそうなものは、子どもの手が届くところに置いてはいけないという構図と同じだと理解すればよいのだろうと思います。

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こんにゃくゼリーは本当に危険か3:ふつうに危険なお菓子

先のエントリコメント欄で、ゴンザレスさんから、こんなコメントをいただきました。
非情に詳しい考察に感心しました。

しかし、
>ポーション型こんにゃく入りゼリーは、特別危険な食べ物というわけではない。
というのには、納得できません。

子供が食べると窒息死するお菓子というのは、十分危険なものだと思います。
Posted by ゴンザレス at 2008年10月10日 15:10

ブログを拝見しましたら、元製造業の方なのですね。「自分だったらすぐにやめるぐらいの危険度だ」とお考えのようです。その判断は、よく理解できます。製造業の方が(「元」であっても)、そう考えてくださるという事実はいろいろな意味で心強いです。

すでにTAKESANさんからもご指摘がありますが、ここまでの記事で書かれているのは「まったく危険はない」という主張ではありません。「はなはだしい危険」はないという程度の主張です。裏返せば、一定程度の危険はあるのです。どのような条件で「看過されるべきでない大きな危険」「法で規制すべき危険」とみなすかは難しいところですが、そこがまさに論点のひとつです。

そういうわけで、まずは「どれぐらいの危険か」ということから書かせてください。ゴンザレスさんも「十分危険」とお書きになっておいでなので、上記の視点については織り込み済みなのかもしれないとも思いつつ、これまでのエントリではあまり具体的な危険性に踏み込んでいなかったので。

ここまでですでに3つの記事があり、それぞれも長い記事なのですが、今回書いてみたら、またさらに長くなってしまいました。しかたないので3つに分けてアップします。

こんにゃくゼリーは本当に危険か3:ふつうに危険なお菓子(本記事)
 ■厚労省の調査で、およその傾向がわかる
 ■窒息事故が起きやすい4種のお菓子
 ■こんにゃく入りゼリーは「ふつうに危ない」
 ■「ふつうに危ない」って、どれぐらい危ないの?
 ■こんにゃくゼリー特有の危険性はないの?

こんにゃくゼリーは本当に危険か4:「ふつうの危険」への対策を考える
 ■どうすれば子どもでも安全に食べられるの?
 ■法規制は必要がないのか?
 ■なぜ事故が起きるのか?
 ■「こんにゃく」に過大な期待をしていないか?
 ■では「自主規制しろ」「法規制しろ」と求めるのはおかしいのか?

こんにゃくゼリーは本当に危険か5:危険評価と個人のバイアス
 ■クラフトマンシップ、あるいは道義心の問題
 ■危険評価(有用性評価)とは別の「個人的なものさし」
 ■「個人的なものさし」からは、なかなか自由になれない
 ■最後に


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posted by 亀@渋研X at 22:45 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - こんにゃくゼリーは本当に危険か3:ふつうに危険なお菓子

2008年10月09日

ミヤネ屋「水伝批判」の放送内容など【追記あり】

見逃したのだが、内容がわかる記事を発見。

水は答えを知っている - Skeptic's Wiki
ページ中の「校長が教える仰天科学」の項で内容紹介。

痛いテレビ: ミヤネ屋でニセ科学「水からの伝言」問題
画面キャプチャをたくさん添えて紹介。

以下、自分のはてブから、主に「知らなかった」という方々の反応。

毎日がクリスマス♪ : 校長達が教える仰天科学”水は言葉がわかる”の波紋
最終的にはうさんくさい、と判断しているが,途中では〈う〜ん いい話だけどね〉。そう見えるんだなあ。

猛烈もさ日記 | エムブロ!
近所が出て来たのだけど、なんとなく人ごと風。そんなものか。

蒼き旅人: 結晶
〈反証が説得力あるよなぁ〜〉おっしゃ。しかし、反証がなければどうだったのだろう(汗

「水からの伝言」にイグノーベル賞を - きょくたんどうして
〈かわいそうなのはそれが根拠の無い”嘘”であることに気付いている子供だ〉同感。

やる気数% 水の道徳…?
きっと引っかかりにくい人。〈「水の道徳」で言いたいのは「水は大切にしよう」ってことだというのも分かるけど、それは水の結晶を見せなくても学べると思う〉

おおむね反応は良好か。でも、FSMさんがミヤネ屋の「水伝」批判で言うように、「反論といっしょに見せられたからではないか」ということは、あるのかも(汗

【22:30追記】「よかったよかった」な話を発見。

「水からの伝言」と息子のその後(専業主婦のトモ)

こういうふうに役に立ったことも、息子さんが信じてなかったことも、よかったなあ……(いや、あの、学校の授業を忘れてるってこと自体は、むにゅむにゅ。
posted by 亀@渋研X at 21:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - ミヤネ屋「水伝批判」の放送内容など【追記あり】