2009年05月29日

インフル便乗商法2

[FDA]2009 H1N1インフルエンザインチキ製品リスト(食品安全情報blog 2009-05-28)

便上商売に気をつけよう(米国FDA)(感染症診療の原則 2009/5/28)

どちらも、米国FDAが公開した「Fraudulent 2009 H1N1 Influenza Products List」についての記事。

Fraudulent 2009 H1N1 Influenza Products List
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/h1n1flu/

同じような話は前にもエントリにした。なんで日本ではこういうことを行政はなかなかやんないんでしょうね。予算の問題かしら。それとも消費者センターあたりがやってるけど報じられないのか。

ちょっと気になるのは、いささか両者のトーンが違うところ。感染症診療の原則さんは「買わなきゃいけないものなどない」と書いておられるが、食品安全情報blogはそこまで一刀両断ではない。

ぼく自身は、FDAのサイトまでは目を通せていない。ごめん、ぼくはそろそろ沈没するところなのだ(ぐぅ)。
posted by 亀@渋研X at 05:34 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - インフル便乗商法2

2009年05月23日

感染者バッシングの反社会性

kikulogにこんなエントリが上がった。

A(H1N1)@東京: 感染した高校生にも洗足学園にも落ち度はない(kikulog 2009/5/22)

コメント欄で紹介したついでに、こちらでも紹介。

このブログで先日から右上に掲出している3つのブログがあります。

そのひとつ、感染症の専門家(たち)のブログに、こんな記事が上がりました。

感染症と個人情報・介入 その2(感染症診療の原則 2009-05-23)
「生肉を食べてO157感染症になった」
「コンドームを自らはずして性感染症になった」

ということは個人のリスク認知・行動との因果関係が明らかです。
それでもなお、病気の人は「治療やケアを必要とする人」であって、まきこまれた近しい人には個人的モンクはありましょうが、まったく無関係の人が誹謗中傷をする理由はありません。
(感染リスク行動を積極的にしている、感染リスク行動をプロモートしているというのはまた話が別ですが)

インフルエンザはシーズン中に人口の10-20%近くが感染をする感染症です。何をしていても、ワクチンを接種していても100%の予防はできません。

このウイルスに感染することについて個人に何か非があったかのようにいうことは「筋違い」「かんちがい」で自分の無知をさらけ出しているのと同じです。
(略)
渡航制限のない国に行くなという根拠はありません。

もう、外に行かなくてもフツウに日本のコミュニティで感染するフェーズに入っています。

もうひとつは、かつてワクチンのない時代に感染症で障害を得てしまった方のブログです。感染症の恐ろしさを身をもって知っている、れっきとした当事者です。長いこと新型インフルエンザや科学ニュースに関する情報を提供しています。
この方は、感染症の危険性を増大させる言動に対してかなり苛烈な批判をされることもあるのですが、今回の高校と高校生たちについては、こう評価しています。

「風説の流布」や「脅迫」で取り締まれますか?(科学ニュースあらかると 09年05月23日)
(亀注:この高校や高校生たちの行動は)他人に対する影響についてしっかり考えている、きちんと した対応です

この状態に対して、どうしたら「社会的責任を考えろ」や「うちの 子が同じ電車を利用した可能性がある。感染したらどうするんだ」 といった発言がありうるのでしょう?

それは「抗議」ではありえませんよ。
(略)
社会の安定は「因縁をつけるろくでもない大人」を 抑え込まないと得られません。それは「ウイルス」よりも はるかに社会にとって危険な「モンスター」です。
(略)
またこういうケースで「発言者の責任」を問わないなら、 何かのおりに「強制的に発言者を把握する」を押し付けられ かねない、と懸念します。そんなに簡単に見逃してよい 部分じゃないのですよ。
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posted by 亀@渋研X at 12:00 | Comment(6) | TrackBack(1) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 感染者バッシングの反社会性

出ちゃった

朝日新聞社の報道によると、うちの「ど近所」でも感染者が確認されちゃいました。まあ、全国どこでもありうることで、大都市近郊としては時間の問題だったと言ってもいいと思うけど。

今日は夕方から中学校で月イチの会議(いわゆる学校評議会ですね。うちの方では名称がちょっと違うけど)に出席していて、そこには小中3校の主幹以上の先生方(合わせると10人以上)と市教委の方も同席していました。もちろん、地域市民とか保護者とかも一緒で、ぼくはそっち側の出席者なわけですけど。んでまあ、当然新型インフルエンザの話題もちょっとは出たりしました。

あの人たちの顔が浮かんじゃなうなあ。まさか、今頃(いま午前3時半を回ったところ)電話が飛び交ってたりしないだろうなあ、こんな時刻に。

不幸中の幸いは、週末を控えた金曜の夜で、今週末には特に行事が入っていないことかな。対応は月曜日までに決まればいいはず。児童生徒たちへの影響も月曜日以降になるはず。ひょっとすると一部の先生方は週末を棒に振っちゃうかもしれないけど。

む。土曜日は学校図書館の地域開放があるではないか。影響を受けないとよいのですが……というのは無理か。朝から「どうする?」って電話が飛び交うのかもしれませんね。で、子どもたちが学校に行ってみるとやってなかったりして……。


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2009年05月22日

『MONOQLO』7月号発売中:プラセボ効果

晋遊舎『MONOQLO』の7月号が発売中です。

『MONOQLO』2009年7月号

今回のくだけんのお題はプラセボ。勘違いされていることが多いプラセボとプラセボ効果について、ノセボ(逆プラセボといいましょうか)であるとか広義のプラセボと狭義のプラセボだとかといったところまで含めてまとめてみました。よく聞く「焼け火箸だぞとダマして割り箸を当てるとヤケドする」みたいな話、ありますよね。あの論文もご紹介(海外の論文なので焼け火ばしと割り箸じゃなかったりしますが、たぶんこれが元ネタだと思うんだよなあ)。入れ込みすぎて、ちょっとギャグが足りなかったかも。

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タグ:プラセボ
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2009年05月21日

新型インフル、かかったらどうする:専門家による「達意の文章」

発熱外来患者さんへ(楽園はこちら側 2009年5月20日)

神戸大学病院発熱外来の「発熱外来を受診された患者さんへ」と「自宅療養中の健康管理方法について」。

具体的ですばらしい説明だと思います。発熱外来の目的も書かれているし、ブコメでも言われているように、患者の気持ちへの配慮も行き届いてるし。

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あと、児童生徒さんは、症状が治まったらお医者さんから登校許可をもらってね(そのときは、たぶん発熱外来じゃなくてもいいんだと思う)。

マスコミは、こういう情報こそ流してくれー。

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2009年05月20日

お買い物を頼むときは

前エントリに関連して。でも、インフル限定じゃなくて。人間の認知の話でもあるかも(いやいやいや)。

「買い物を頼むときのポイント」ってほどのものじゃない。自分の経験(職場で、家庭で、友人と、親子で、夫婦で、頼まれたり頼んだり)からちょっと学んだと思っていることなどボチボチと。基本的に前エントリの「慣れていない人に、外出ついでに食料品の買い物を頼むとき」を念頭に置いてます。終わりの方では違う話も書いちゃったけど。基本、頼む方も頼まれる方もハッピーになれる方向、せめて不幸にならない方向を目指して。

んなことわかってらあ、という人いっぱいいそう。それじゃだめなんじゃない、とか、あたしはこうしておるぞ、という人も多そう。ツッコミなどお気軽にどんどんどーぞ。


一文にすると「慣れてないってことは知らないってことなんだから、あんまり期待しすぎないほうがお互いのため」なのね。そうなんだけど、頼む方は「知らないって、何をどう知らないのか」って、昔のことでもう忘れてるんですよ。子どもたちに頼んだりしているうちに、ああ、おれもそうだった、とか思い出す今日この頃。

そこら辺をつらつらと思い起こしてみたら4つになった。
頼まれる側(ぼくだったり子どもたちだったり部下だったり)は……
  1. なにを買うかを知らない
  2. どう買うかを知らない
  3. どこで買うかを知らない
  4. どう運ぶかを知らない

身もふたもないな(汗


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posted by 亀@渋研X at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - お買い物を頼むときは

2009年05月19日

臨時休校になったら、近所で感染者が確認されたら【微修正】

コメント欄で教わったりしているのですが、感染者が確認された地域ではいろいろと大変な状況になって来ていますね。これ、ぜんぜん人ごとじゃないと思うんですよ。
2009/5/31
コメント欄でご指摘をいただき、「遺伝子検査」について加筆とか修正とか

というわけで、「自分の地域で感染者が確認されたらできそうなこと、その前後にやっとくとよさそうなこと」をずらずらと書いてみました。家族ができること、周囲ができること。

考えが足りないところなど多々あると思うので、ツッコミならびに情報やアイディアを歓迎。自分がそうなので「子どものいる家庭」についてしか考えられていないし、自宅で仕事なので通勤についても考察できてない。単身者は、とか、いろいろバリエーションもありだと思う。


インフルエンザ対策って言うよりも、インフルエンザが流行しているんだかなんだかよくわからない状況で休校・休園になっちゃったら、って感じの話です。発症したら所定の手順でとか、予防するにはどうしたら、とか、そういう情報はよそにおまかせ。

今回のA/H1N1がいったん沈静化しても、秋以降に第二波、第三波が来る可能性もあるし、そのときに備える意味でも。もちろん将来H5N1由来のが流行する可能性もあるし。そのとき、まだ社会が学んでいなくて、同じことが起きるかもしれないし。

次はそこだぞ、とか、用心しろって言うのともちょっと違う。

実際どうなのかはともかくとして「すでに感染者はどこにでもいる,次はうちの方かも」と思っていれば、いざ近所で感染例が確認されて「臨時休校だ」とかなんとかなっても、心の準備ができますよね? 「よし、来たな」って言える状況になってると、落ち着いて対処できるじゃないですか。そういう話。
  • 休校になったら
  • 家族が発症したら
  • マスクはどう考えよう
  • 子どもの暇つぶし対策
  • 小中学生の自宅学習サポート
  • お留守番について
  • 企業経営者や管理職へのお願い
  • 回復したら
  • 関係行政やメディアへのお願い
てな感じです(最後にちょっと注釈めいた話も)。

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posted by 亀@渋研X at 21:14 | Comment(7) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 臨時休校になったら、近所で感染者が確認されたら【微修正】

2009年05月17日

新型インフルは、ほんとに難しい

改めて、痛感しました。

今はとにかく専門家の言う通りにしとくしかねえなあ、と。

いや、やっぱり素人考えは禁物ですよ。具体的には「「基本的対処方針」の実施について(0516官邸pdf)」に従うのがいいんだろうな、ってことですが。

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posted by 亀@渋研X at 04:30 | Comment(13) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 新型インフルは、ほんとに難しい

2009年05月09日

Goatse in Zelda

via. Noshuke::Bookmark > goatse。いや、うちにアクセスがあったんで気づいたんですけど。

Picasa Web Album - Michael - General(2008/01/21ごろ)
zelda.jpg

なつかしいな、スーファミ。3つめに買ったソフトだったかな(確か最初に買ったのは「シムシティ」,次が「FF」だった)。

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タグ:神の手
posted by 亀@渋研X at 17:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - Goatse in Zelda

うん、そりゃあ大事だ。ときには。

いろんなときにいろんなものが大事にされます。当たり前だけど。状況によって「なにが大事か」は異なることがあります。人(文化)によっても。これも当たり前ですね。

逃避してたら、なにかについて語るときに大事にされることがあるものって、どんなものがあるんだろうと気になってきました。で、その例など、思いつくままにちょっと並べてみました(順不同。重複も不足も不整合も多々あり。こんだけなのに(-_-))

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posted by 亀@渋研X at 14:43 | Comment(1) | TrackBack(0) | そもそも | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - うん、そりゃあ大事だ。ときには。

2009年05月08日

2つの「正しさ」とニセ科学(再掲)

前エントリで書いたように、apjさんが判定ガイドライン案をアップされた。一方でpoohさんが齟齬(Chromeplated Rat 2009-05-07)というエントリを挙げておられる。関係がありそうな気がするので、2007-07-31のエントリを再掲する。




以前のエントリ「【種】新書で「実用としての哲学」に触れる」で触れた小林和之「おろかもの」の正義論』(ちくま新書)に、「事実としての正しさ」と「規範に合致するという意味での正しさ」という話が出てくる。通奏低音のように全編を貫いていると言ってもいいかもしれない。そこを切り分けられないと議論が混乱する、という話が前提として語られ、脳死・交通事故死・死刑・選挙・環境問題などさまざまなレイヤーの議論で繰り返し注意を喚起する。

この知見をニセ科学批判ならびに「ニセ科学批判」批判に持ち込むとどうなるか?

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posted by 亀@渋研X at 04:23 | Comment(4) | TrackBack(0) | そもそも | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 2つの「正しさ」とニセ科学(再掲)

2009年05月07日

【種】ニセ科学判定ガイドライン試案

apjさんによる、ニセ科学か否かを判定するためのガイドライン(試案)が公開された。

ニセ科学判定ガイドライン試案(Y.Amo(apj) Lab)

内容に関する議論は、関連エントリの方へ誘導されている。

ニセ科学判定ガイドライン試案(Archives 2009/05/06)

ブログのエントリの方で、目的についてこう述べておられる。
 「ニセ科学」を問題とする立場から、ある程度具体的な判定基準を決めることを試みたのは、「科学である」「科学でない」というstatementに対し、科学哲学の議論が行われることで、実際の判定に使いづらいものが出てくることを防止したいという目的による。
科学哲学的な議論の必要性・有用性はともかく、これは方向としては理解できるし、ぼくのような者には助かる(ここで言う「ぼくのような者」というのは、無学な者というか血の巡りの悪い者。この問題を生活実用レベルで考えたい者でもある)。

すでにTAKESANさんが関連エントリを挙げておられる。

メモ:ガイドライン試案を見る(Interdisciplinary 2009年5月 7日)

たぶん、TAKESANさんがやっておいでのように、いろいろな「ニセ科学っぽいもの」に当てはめてみることで、うまく機能するかどうかの検証もでき、より実用的になっていくだろう。近日中に(うまく地獄を脱したら)挑戦してみたい。みなさまも、いろいろとお試しあれ。


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posted by 亀@渋研X at 21:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】ニセ科学判定ガイドライン試案

インフルエンザ便乗商法への警告

原稿が書けなくてうんうんしてて(パソコンもオレの頭もいろいろ調子が悪いんだよう)、ふとRSSに逃避したら、食品安全情報blogの今日のエントリで、2つのインフルエンザ関連情報が目に入った。

HSAは消費者に対しインフルエンザA (H1N1-2009)を予防したり治療したりすると称する健康製品を購入する際には注意するよう助言する

FDAとFTCは2009 H1N1インフルエンザ用のインチキ製品について警告

前者はシンガポールのHSA(保健科学庁)、後者はアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)とFTC(連邦取引委員会)の話。

日本の厚労省、経産省、農水省、公取委あたりも共同で警告を出してくれないものか。
被害が出るまでダメかな。

kikulogで紹介されていたのだが、メキシコで今回の新型インフルで死者が多い理由として、先頃New York Timesは庶民の経済的事情や代替医療が関係していると報じたようだ。

First Flu Death Provides Clues to Mexico Toll(NYT April 30, 2009)
But one important factor may be the eclectic approach to health care in Mexico, where large numbers of people self-prescribe antibiotics, take only homeopathic medicine, or seek out mysterious vitamin injections. For many, only when all else fails do they go to a doctor, who may or may not be well prepared.

原文と併せて「nakanishiさんの日本語訳」も紹介されていた(typoは勝手に修正[オメオパシー→ホメオパシー])。
しかし、重要な要因のひとつに、メキシコでの医療や健康管理の混沌とした現状があるのかもしれない。メキシコでは、抗生物質を自分で処方する人がたくさんいるかと思えば、ホメオパシーの薬しか飲まない人や、或いは、怪しげなビタミン注射に頼る人さえ少なくない。多くの人にとっては、医者にかかるというのは、万策尽きた最後の手段でしかないのだ。その医者でさえ、頼りにならないことがしばしばあるのだが。

nakanishi ― May 7, 2009 @08:32:37
そうなっちゃってからでは、いかにも遅いと思うんだけどなあ……。
posted by 亀@渋研X at 19:41 | Comment(1) | TrackBack(1) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - インフルエンザ便乗商法への警告

2009年05月05日

いま熱が出たら、どうしろって話?

さっき、ちょっとクラっとくる報道を読んだ。東京でおきている診療拒否(感染症診療の原則 2009-05-05)経由。

新型インフルエンザ:感染国に渡航歴ないのに…発熱患者の診察拒否 東京で63件(毎日新聞 2009年5月5日 東京朝刊)(魚拓

これは本当に診療拒否なのか。過剰反応なのか。そもそも「2日朝〜4日朝」のほとんどは時間外だよ。2日は土曜で大半の病院が午後は休診、3日は日曜で休診、4日は国民の休日でやっぱり休診。これを「2日朝〜4日朝だけで計63件に上る」と書いちゃうと、なんかおかしくないか。なんなんだ。

と思っていたら、さっきFNNのニュースをWebで見てやっとわかった。

新型インフルエンザ 都内の病院で発熱などの症状訴える患者が診察拒否される例が相次ぐ(FNN 05/05 14:19)(魚拓

どうやら2日朝から4日朝までに東京都に寄せられた相談の話で、それが4,085件あり、そのなかに「私は診察拒否された」という内容のものが63件あったというのだ。診察時間とはなんにも関係がなかった。

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posted by 亀@渋研X at 17:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - いま熱が出たら、どうしろって話?

【種】apj版「ニセ科学まとめ」

apjさんによる「ニセ科学まとめ」が作成、公開されました。

とりあえず作ってみた(Archives 2009/05/04)
http://www.cml-office.org/archive/?logid=359

ニセ科学まとめ — Y.Amo(apj) Lab
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/lab/pseudoscience/ps-comments

「まだ制作中」とのことですが、読んでいくと頭が整理される部分が多々。ありがとうございます。

で、重箱の隅というか老婆心が刺激されてしまったところがあったので、ちょっとその話など。


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posted by 亀@渋研X at 04:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】apj版「ニセ科学まとめ」