第59号 (2004年1月)[PDF]
http://www.it-hiroshima.ac.jp/library/pdf/59gou.pdf
p.11の「新着セレクト〈図書編〉」として、こんなふうに紹介されていた。
●435.44/M/1困ったことにこれだけではない。なんと教授からの推薦文が、サイト内にある。
「水からの伝言」
(江本勝編著・波動教育社)
〜水の氷結結晶写真集〜
基本の水に「きれい」という文字をみせた水は美しい結晶に。「きたない」という文字をみせた水はきたない結晶に。水は環境によって大きな影響を受けている−水の不思議を覗いてみましょう!「水からの伝言1・2」・「水は語る」あわせてご覧ください!
同じ図書館のディレクトリには、こんなコンテンツも書影入りで公開されている(下記PDFの8ページめ)。
http://www.it-hiroshima.ac.jp/library/pdf/s3-rist.pdf
桂先生推薦図書B
『水からの伝言』
(435.44/M/1・435.44/M/2)
著者 :江本 勝
発行者 :波動教育社
内容
著者の江本氏は波動の研究者ですが、水に種々の波動を転写し凍らせて、その水の結晶を撮影した写真集である。物質の極限は波動であるということは、現在良く知られているが波動レベルになると人間の意識と物質は同格となり、相互に影響しあうようになる…
種々の状況の水を氷結させ、その結晶写真が載っているがとにかく不思議な写真である。きれいな結晶を見せてくれる西条の湧き水、結晶にならない東京の水道水、いい音楽を聞かせるときれいな結晶になるなど…。今時点、科学では証明できていない不思議な写真です。
最初に事実があり、後から、それを証明するのが科学ですが、ややもすると科学で証明できないことは、例え事実であっても認めたがらない理系の人間(私も含め)には一度見て欲しい写真集です。
サイト内を「桂」で検索すると、こんな方がいた。機械システム工学科の桂崇真(かつら・たかまさ)教授。上記の文章を書かれたのは、この方だろうか? 専門分野は「自動車開発プロセス,自動車製造技術」、研究内容等として「学生指導担当教員/商品開発プロセスの効率化の研究」と書かれておいでだ。確かに理系ってば理系ですし、そうなのかな……。
2004年といえば、たざきさんが「『水からの伝言』を信じないでください」を公開する前年だと思う。書いたご本人も図書館の担当者も、忘れているかもしれない。しかし、今も推薦図書として公開され続けている。これはマズいだろう。
ac.jpには思ったよりも「伝染被害」の痕跡がなくて、その点はよかったんです。だけど、これ、ある種の典型的な反応で……単に「ニセ科学ですよー」では済まなさそうな……頭痛い……。
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当時としては致し方ない所ではあるとも思うのですが、それにしても現在も放置されたままというのは問題ですね。それも〔435.44〕(無機化学/水・重水)というのは。
http://libwww.cc.it-hiroshima.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=F17UNI&RTN=ENT^PAC510L&Jid=259393
こりゃ意見してやらねば。
念のため図書館横断検索で調べた所、まだずいぶん書き換えが行われていませんでした(一例)(著者名に「江本勝」と入力してクリック)。↓
http://cross.lib.fukushima-u.ac.jp/cgi-bin/ilisone/tougou_index.sh
国会図書館やTRC図書館流通センターのデータは〔147〕になってるので、この事を教えてやらなければなりませんね。
というより、そもそも工業大学がこれでいいのか!
広島工業大学図書館のリンクです。ここの「資料検索」欄の「蔵書検索」から著者名「江本勝」で検索してみて下さい。↓
http://www.it-hiroshima.ac.jp/library/
二番目は「福島県内図書館蔵書目録横断検索」です。↓
http://www-lib.fmu.ac.jp/news/20071225.html
そっか、国会図書館やTRC図書館流通センターでは〔147〕(超心理学・心霊研究)に分類されているんですね。なんだか権威を利用するようではありますが、説得力があるんじゃないでしょうか。
図書館での分類が、どれぐらい信奉者や利用者にアピールするかはわかりませんが、科学の棚に分類されているよりはずっといいですよね。
簡単ですが、新規エントリに起こしました。
http://shibuken.seesaa.net/article/106990085.html