2008年09月25日

【種】『懐疑論者の事典』(上・下)[10/2追記]

「懐疑論者の事典」が発売(むいみ な 日記 2008年09月25日)からアクセスがあって知ったのだが、あの『懐疑論者の事典』がこの10月1日ようやく出るらしい。上下巻で合わせると7000円ぐらい。

楽工社(書影がででんと掲載されている)
著者について 内容について
上巻 下巻(収録項目が掲載)

Amazonにはまだ出ていないが、ビーケーワンではすでに予約できるもよう()。

これをちゃんと読めるように翻訳するのは、なかなか大変だったのではないか。いや、関わっていないので想像ですが、項目一覧を見ると、楽だったとは思えない。着手してからけっこう長かったよね。関係者の皆様、お疲れさまです。

追記:帯コピー(画像から読み取った)
上:
宮崎哲弥氏、推薦
「スピリチュアル、占い、陰謀論、心理セラピー、代替医療……。「それ」を信じる前に本書を手に取って調べて欲しい」
誤情報や危うい話が氾濫する現代社会を、だまされずに生き抜くために知っておくべき375項目を収録した。
世界的に定評ある事典の日本語版
下:
宮崎哲弥氏、推薦
「あなたは知るだろう。「それ」がすでに語り古された、陳腐な「物語」に過ぎないことを」
偽健康情報・疑似科学・オカルト・都市伝説などを科学的見地から分析・解説。本当かな? と思ったらまず参照して欲しい。
世界的に定評ある事典の日本語版


10/2追記:
紹介記事など(さすがに読後感などをアップしている人は、まだいない)。

kikulog:懐疑論者の事典
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/%7Ekikuchi/weblog/index.php?UID=1222763990
ASIOS公式ブログ: 『懐疑論者の事典』
http://asios-blog.seesaa.net/article/107356197.html
clogger:懐疑論者の事典 上 (1)
http://clogger.jp/ClogInfo.html?122WxxEKerzFIg1E
復氷: 『懐疑論者の事典』
http://www.nobuotakahashi.com/regelation/2008/10/post-2810.html

各オンライン書店へのリンク
http://www.koubou.com/keywords/%E6%87%90%E7%96%91%E8%AB%96%E8%80%85%E3%81%AE%E4%BA%8B%E5%85%B8

本家(英語)
http://skepdic.com/

プロジェクト玄白に残されている、大昔の誰かの抄訳の断片
http://www.genpaku.org/skepticj/
posted by 亀@渋研X at 16:38 | Comment(9) | TrackBack(0) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】『懐疑論者の事典』(上・下)[10/2追記]
この記事へのコメント
はじめまして、ブログの方に亀@渋研Xさんのコメントがあってびっくりしました。
コメントありがとうございます。
代替医療も疑似科学もオカルトも大好物(というと語弊がありますか^^;)
なのでいつかは購入しようと思っています。

とてもぶ厚そうな事典なので今から読むのが楽しみです。
Posted by むいみ at 2008年09月25日 20:07
た、高い・・・
「信じる前に本書を手に取って調べて欲しい」
って、この本を買っちゃうような人はそもそもンなもん信じない気がする。(笑)

難しいものですね。
こういう本ほどいろいろな人に読んでもらいたいのでしょうが、
とても売れそうにないからお求めやすいお値段に設定できない。
まぁ売れるのが確定しててもあまり安くできないくらいの労力はかかっているでしょうけれど。
Posted by ゴホンといえばリボ核酸 at 2008年09月26日 22:33
「このような高くて触れる機会が少なくなりそうな本はなるべく図書館に置いてもらうべきだろう」
と考えていて気になったのですが、
やっぱりこの「懐疑論者の事典」も図書館では147に分類してもらうべき?
百科事典などが分類されるコードもあるようですが、
それでは(帯に書かれているような)「読んで欲しい人」の目が届かない棚に放り込まれてしまいそう。
Posted by ゴホンといえばリボ核酸 at 2008年09月26日 23:32
>「懐疑論者の事典」も図書館では147に分類してもらうべき?

それ、ぼくも考えました。

「テーマ」では147だけど、「どのように扱われているか」では、科学というかなんというか。どうなるんだ。

専門分野の事典ってのは山ほどあるので、司書さんはいちいち悩まないのかもしれません。でも、こういうある種「テーマと扱い方が、相反する本」みたいなことって、そうそうないんじゃないかという気もするし。

2セット買って、両方の棚に置くとかいうわけにもいかないんだろうし。マイクル・シャーマーとか『メディア・バイアス』なんかと一緒に、特別コーナーなんか作ってくれるとうれしいんだがなあ。

Posted by 亀@渋研X at 2008年09月28日 10:16
ぶっちゃけ、なぜ時間がかかったかというと、翻訳を一度完全にちゃらにしたからです。最初の翻訳者がとにかくひどくて、日本語になっていなかったので、監修者から(って、たぶん一番きつかったのは僕ですが)文句が出たのです。だって、監修の仕事が内容じゃなくて「てにをは」だよ。日本語じゃないんだもの。
名の知れた訳者だったんだけどね。下訳にさせて、そのまま出したと思われます。下訳者を選ぶのも訳者の力量だね。せめて「てにをは」の使える人にしなくちゃ。
Posted by きくち at 2008年09月30日 17:37
訳者のひとりです。
きくちさんが実情を書いてくれました。
そうか、厳しいことを言ったのはきくちさんでしたか。
訳しているときは、本の体裁にもなっていないこともあって、あまり魅力を感じていなかったのですが、出来あがってみると「いいなあ」という感じ。たしかに高いけど、期待は裏切らないと思います。
Posted by のぶ at 2008年10月05日 12:09
のぶさん、わざわざお越しいただいてどーもどーもです。
実は翻訳原稿を差し戻したといったような話は以前聞いていました。ぼくは編集者ですけれども、やっぱり似たような経験があります。
それでも、やっぱり一筋縄じゃない内容と物量だから、そういうことも起きたって部分もあると思うんですよ。実際、kikulogでの話を見ていても、かなり玉石混淆だったようだし。

なにしろ、無事に刊行されてよかったです。お疲れさまでした。
Posted by 亀@渋研X at 2008年10月06日 00:35
亀さんご無沙汰しております。
ぼくのブログも紹介していただきありがとうございます。
いい仕事にかかわらせていただけた、と思っております。高いけど自信を持ってお薦めできる本だなぁ、と。
Posted by のぶ at 2008年10月07日 10:38
僕は自分が翻訳をやる(やってた。今はほとんどやってない)から、ある種の訳文がえらく気になってしまうのですよ。
僕がやっていたのは文芸翻訳だから(普通小説もやってるからね)、こういうのとは違うのですけど、気になるものは気になる。
前に翻訳の監修を頼まれた本も、頼んだほうの意図は「科学的な誤りがないか、見てほしい」ってことだったと思うんだけど、結局指摘したことの多くは「てにをは」の使い方だったんだよね。
Posted by きくち at 2008年10月07日 23:54
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