2008年11月25日

【種】「5なぜ」解析

911真相究明フォーラム in OSAKA(kikulog)のコメント欄で、興味深いお話が。
341. 技術開発者 ― November 25, 2008 @07:56:47

 製品の不具合解析とかでは良く「5なぜ法」なんて事が言われますね。一つの不具合を巡って「なぜ不具合となったのだ」に対してAという要因が明らかとなったときに、「なぜ、Aという要因は生じたのだ」とさらに問い、「Bという要因によってAが生じた」「なぜBという要因は生じたのか」と問いを最低5回は重ねて解析するというやりかたです。
(略)
 怠慢論にもいろいろある訳ですが、例えば「ああ、圧力低下したのね、じゃあその圧力低下を見逃した奴が悪いんだね」という怠慢論をやると、「なぜ」の問いかけ連鎖がそこで止まってしまいやすい面があるわけですね。ある意味で「5なぜ」をきちんとやらない事を責めるような怠慢論というのも世の中にはあるのかも知れませんね。
これに続く投稿もこの話に関連している。


不具合解析の話として紹介されてはいるが、もちろん他の分野でも有効と考えるから紹介されているわけで、実際、なにによらず効果的なことが多そうに思われる。「なぜ」と考えてしまうことは無数にあり、同時に「1なぜ」か「2なぜ」で満足して考えるのをやめてしまうこともまた多いと思えるからだ。

「なぜ起きた」のような原因追及の形だけでなく、自分に根拠を問うような「なぜそう考えたのか」「なぜそう解釈するのか」といった追求の精度を上げる役にも立ちそうだ。

原因追及だとすぐに思いつくのは、なにか事件が起きたときに「なぜ起きた」なんていう例だけれども、「なぜそう考えた」は、自分の考察、特に自分の失敗を自己分析するときなんか役に立つのでは、とついつい思ってしまう(先のエントリは、それなりに「なぜしくじったか」を掘り下げようと思って書いたんだけど、せいぜい「2なぜ」か「3なぜ」ぐらいしかできてなさそうだ。ううむ)。

自己分析の場合、ある程度考えると、うっかり「だらしないから」「アホだから」「レベル低いから」とかで止めちゃいそうだ。そこら辺は禁じ手にしておかないとダメかも(なにを禁じ手にするかは難しいかもしれない)。

「5なぜ」、なかなかハードル高そうだが、うまくいくと「肝に銘じる」役にも立つかもしれない。_| ̄|○

posted by 亀@渋研X at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニセ科学対策教材の種 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【種】「5なぜ」解析
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