「やったー!」な瞬間?
これ、The Immersion project(Telegraph 22/11/2008)で紹介されていた動画のワンカット。
動画の冒頭には「this short film is comprised of excerpts from footage of children between the ages of 9 to 16 playing video games.(“この動画は、ビデオゲームに興じている9歳から16歳の子どもたちの映像から抜粋した”ってなところかな)」という説明がある。ここでいう「映像 footage」は、たまたま撮ったとかじゃなくて、標題の「The Immersion project」のために撮影されたものだ。撮影したのはイギリスのフォト・ジャーナリストRobbie Cooperと仲間たち。彼のBlog「Immersion Blog」のサブタイトルが「Ideas, bad science and art」ってところがグッと来ますね(^^;;
プロジェクトにもブログにも使われている「Immersion」は、「没頭」「熱中」「浸すこと」といった意味のようだ。ぼくが訳すなら、どうするかなあ、などとちょっと考えてしまう。ダブルミーニングぽいのかな、なんて考えて、「無我夢中プロジェクト」「プロジェクトどっぷり」といったところだろうか。
この動画からキャプチャした子どもたちの表情を、いくつかご紹介しよう。
詳細は以下。
▼うは、得意そう(^^;;
▼真剣そのもの
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動画では、撮影されている10人ほどの子ども(2回出てくる子どももいる)が、確かに「没頭」「没入」しているようすが伺える。ずーっと集中をうかがわせる真剣な表情をしていた子どもが、急にニカッと笑ったりするのが典型的な流れか。のべつしゃべっていたのが不意に押し黙り、前のめりになったり、ちょっと悲しげに表情を曇らせるような子どもがいて、なかなか面白い。
▼この子はときどき悲しそうな顔をするのが印象的
▼なかなか複雑微妙な顔をするところが「無我夢中」な由縁かな
もちろん、なかにはずーっと表情が変わらない子どももいるが、まさに「没入」「忘我」という感じで、これはこれで興味深い。内心ではどんな感情が生起されているのか表情からは窺い知れない(ぼくはほとんどゲームをやらないが、数少ない経験と若い頃のパチンコなんかでの経験から考えると、なんらかの内言──「よし」とか「うむ」「うわあ」とかは発してるんだろうなあ)。
動画を全編ご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。
同じソースからの別の動画が、NY Timesで紹介されている(短いキャプションしか付いてないみたいだけど)。
Immersion - The New York Times - Video Library(2008/11/21)
こちらは1人あたりの時間が短くて、もっと大勢の子どもたちが映っている。「シット!」「ガッデム!」な顔や、「うわー、最高すぎてどうしよう!?」って踊りだしちゃってる子も見られる(^^)
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この動画は、ゲーム中の子どもの無表情をとらえたアート(GIGAZINE 2008年12月03日)経由で知った。
GIGAZINEには、かつてこんな記事もあったことが記事中で紹介されている。
ゲームをプレイ中の人はいったいどのような表情をしているのか(GIGAZINE 2007年03月09日)
いや、大人のむちゃくちゃな表情(しかも選りすぐり)にはかないませんね(^^;;
でも、子どもの「いい顔」も、捨て難いよねえ。
▼こういうのを「ほくほく顔」っていうんじゃない?(ボーナスポイントでも入ったか?)
この、2人で写っている左側の男の子がボクはお気に入り(なんの(^^;;)。俳優のロビン・ウィリアムズの笑顔に似てませんかね?(^^)
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てなところで後編に続いたりする。後編では、いろんな意味で「なんでこうなるの?」ってことを考えてみたい。
その後で、資料編もどうぞ。