2008年12月24日

「A級戦犯の意見書」の報道に接して

A級戦犯15人、意見書の写し 「自衛戦」主張明らかに(asahi.com 2008年12月24日)

asahi.com上では概略しか出ていないが、紙面ではこれは一面と社会面に掲載されていた。ネット上にあるのは一面の分だけ。

社会面には、「A級戦犯 自説強弁/責任転嫁も」と大書した記事が出た。各人の意見書の要旨が紹介されるとともに、いわゆる識者コメントも2件掲載されており、その一方が印象に残った。


歴史的な事実かは吟味が必要

 日暮吉延・鹿児島大教授(日本政治外交史)の話 被告たちが「勝者の裁き」に憤慨し、自信の正当性を主張している姿が浮かぶ。各被告の考えもよくわかる資料だ。ただあくまでも、法廷に立たされた当人とすればこうだという裁判上の反論であり、歴史的事実かどうかは吟味が必要という点は抑えなければならない。ほぼ口をそろえて「侵略戦争の共同謀議」がなかったとしており、この訴因のインパクトの大きさを反映している。

『朝日新聞』東京版2008年12月24日朝刊 31面から
コメントなので、どれほど正確に掲載されているかはぼくらも吟味……じゃないや、念頭におかなければならない(媒体が朝日だということも)けれども、書かれていることは至極もっともだと思う。

歴史修正主義とかってのは、自分で名乗るものではないだけに「レッテル貼り」だとかいう向きもあるだろう。けどまあ、そう呼ばれるような人たちが吹き上がる材料に好適な資料でもあるだけに、扱いは慎重にと釘を刺しておくことは重要だと思った。

朝日は、関連して次のような記事も出している。

東京裁判判決から60年 冷静な史料研究続々(asahi.net 2008年12月23日)

「冷静な研究」を歓迎したい。


posted by 亀@渋研X at 18:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「A級戦犯の意見書」の報道に接して
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