あんまりビックリしたので、mixiの日記をこっちにも転載。
革命のシンボル 2008年12月26日20:08
レーニンや毛沢東や金日成の話じゃないよ。ムガベ大統領でもないよ。
台湾では、なんと飯島愛らしい。
<飯島愛さん>死去を台湾の一般紙が1面トップで報道(毎日新聞 - 12月26日 18:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=707449&media_id=2
>90年代初頭に飯島さん出演のアダルトビデオが台湾に輸入されたことで、飯島さんが文化や表現の自由の「象徴」となった
> 台湾では1987年に38年間にわたって続いた戒厳令が解除され、新聞発行や歌など表現や文化の制限が解かれた。90年代に入って流通し始めた日本製アダルトビデオは、社会の自由化のシンボルとされた。
なななんと。びっくりするから、ぜひ記事をお読みください。
文化・表現・社会の自由化のシンボルがアダルトコンテンツであり、AV女優と認識されている人だというのは、なんつうか、開けているといいましょうか、あけすけでステキ。ああ驚いた。でも、そういうもんなのかもしれない。
◆
日本で「性の解放」が言われはじめたのは70年代か。しかし、表現上のシバリがゆるんだのは、性の黒船であったインターネットによる強制開国だった。だから日本には表現の自由化のシンボルとなる顔はない。顔のない革命。
少なくとも、わいせつ裁判とかやっていた文化人とかじゃあないよね、シンボル。写真家? タチキヨシヒロとかカノーテンメーとかか? ううむぅ……。
本邦において、近年の新しいメディアの初期は、常にスケベたちがアダルトコンテンツを見るために人柱となって拓かれていった感がある。ビデオデッキしかり(裏ビデオ、アダルトビデオ)、パソコンしかり(アダルトゲーム、CD-ROM)、インターネットしかり(海外エロサイト)。P2Pなんかもかしら。
であれば、シンボルとなるのは彼らか。スケベなあんちゃん、おっさん……うーむ、て、抵抗があるなあ(-_-)
じゃあ、そこに映し出されていた女性たちか。でも、たぶん多くは無名の女性たちだったのではないか。有名なポルノ女優ってのもいたような気がするし、たとえば『バーバレラ』を演じたジェーン・フォンダだって、十分印象的ではあった。だけど、誰もが知ってそうって感じじゃないよなあ。
シンボルを得た台湾の人々は、幸運だったのだろうか。
それとも、顔を持たない僕らは。
ひょっとすると、まだ解放されてない?(爆)
◆
かつて「性と文化の革命」と歌ったのは岡林信康だった。ウィルヘルム・ライヒの同名書籍にインスパイアされたものだったらしい。邦訳は1969年みたい。ってことは70年頃の歌だったかな。
歌詞を引用しているブログがあったので、一部を紹介する。
「性と文化の革命」と柳沢・御手洗発言(土佐高知の雑記帳)
> 一度団地の中をあるいてごらん
> どこの家庭も子どもは2人か三人
> 何人子どもをつくるのかを
> 決めるのは給料で二人じゃない
> だからどこの家庭も子どもの数は同じ
「実は自由なんてないじゃん」という歌だったのだ。とほほ。
◆
この曲はYouTubeにはなかったから、代わりにこれ。バックは「はっぴいえんど」だわさ。
私たちの望むものは
http://jp.youtube.com/watch?v=kjAI9V1G6bA
どこでしょ。中津川フォークジャンボリーとかかな。
「はっぴいえんど」はいよいよ遠くなり、むしろ幸福の終わりが近づいているような気がするのは、きっと気のせい。こんなに自由で豊かな時代は、過去になかったのだ。なかったのよ、ほんとに。
しかし、なにこの閉塞感。とほほ。
朝日には、各紙の写真が出とる。
http://www.asahi.com/showbiz/news_entertainment/TKY200812250267.html
しかし、スポーツ紙にしか見えんぞ(泣)
posted by 亀@渋研X at 20:22
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
渋研X的日乗
|

|