もちろん、今現在、がんと戦っている人も、その家族も大勢いるはずです。それと気づかないだけで、さっきすれ違った人だって、電車で隣り合わせた人だって、いつも笑い合っている友人だって、そうなのかもしれない。
そう考えると、がん治療に関する情報は、常に高い関心をもって迎えられているはずです。そしてそこには、救いのない思いをしている人も、不確かな情報に戸惑っている人も、たくさんいるはずで。
それだけに、先日の報道ステーションでのホメオパシーの扱いは、本当に残念です。警鐘をこそ鳴らしてほしかった。
◆
がん関係の2つの情報をご紹介。
ひとつは知人の日記で知った、新しい取り組みの話。もうひとつは、どっかでブックマークをたどって知ったブログ。いずれもすでに有名かもしれません。
◆
「がんワクチン」の臨床試験が行われているそうです。
東大医科研、「がんワクチン」臨床試験拡大(読売新聞 2008年4月26日)
全国でこうした取り組みが行われているとのこと。成果が期待できそうな状況のようです。
がんワクチンの試験進む/「ほとんど消えた」患者も/1―2週に1回の注射 (共同通信「医療新世紀」 2009/01/06)
知人は〈「報道ステーション」も、どうせやるならこちらの最新レポートでもやれば良かったものを。〉と書いていました。同感です。
◆
もうひとつは、こちらのブログ。つい先日読みはじめました。
がんになっても、あわてない
同名書籍の著者、平方眞氏のブログです。プロフィールによると「諏訪中央病院緩和ケア科部長(ただし部下なし)」とのこと。
同書の紹介としてブログを始められたとのことですが、現在は〈最近は医療ニュース、医療崩壊ニュース、その他のできごとブログ〉となっているとのこと。示唆に富む記事が多く、考えさせられることが多い。勉強になります。
読み始めるきっかけになったのは、下記の3つの記事でした。
ジェネリック促進策、方向が違う(がんになっても、あわてない 2009/1/22)
がん患者の8割『最後まで闘う』(がんになっても、あわてない 2009/1/15)
がんを誘発するたんぱく質を特定(がんになっても、あわてない 2009/1/19)
いずれも、大変バランスの取れた論考だと思います。