2009年01月28日

がんワクチン&「がんになっても、あわてない」

がんは日本人の死因一位の座を守り続けていますね。ということは、がん患者家族は、日本中に無数にいるはずです。ぼくもその端っこにいる一人です。母や母方の親戚の多くががんで死去していて、飲酒や喫煙等々の悪癖と縁を切れないぼくも、いずれがんで死ぬのだろうと考えています。今は母の妹や何人かの友人が、再発の可能性をかみしめながら存命中。そんな立場の人が、無数にいるはずですよね。

もちろん、今現在、がんと戦っている人も、その家族も大勢いるはずです。それと気づかないだけで、さっきすれ違った人だって、電車で隣り合わせた人だって、いつも笑い合っている友人だって、そうなのかもしれない。

そう考えると、がん治療に関する情報は、常に高い関心をもって迎えられているはずです。そしてそこには、救いのない思いをしている人も、不確かな情報に戸惑っている人も、たくさんいるはずで。

それだけに、先日の報道ステーションでのホメオパシーの扱いは、本当に残念です。警鐘をこそ鳴らしてほしかった。


がん関係の2つの情報をご紹介。
ひとつは知人の日記で知った、新しい取り組みの話。もうひとつは、どっかでブックマークをたどって知ったブログ。いずれもすでに有名かもしれません。


「がんワクチン」の臨床試験が行われているそうです。

東大医科研、「がんワクチン」臨床試験拡大(読売新聞 2008年4月26日)


全国でこうした取り組みが行われているとのこと。成果が期待できそうな状況のようです。

がんワクチンの試験進む/「ほとんど消えた」患者も/1―2週に1回の注射 (共同通信「医療新世紀」 2009/01/06)

知人は〈「報道ステーション」も、どうせやるならこちらの最新レポートでもやれば良かったものを。〉と書いていました。同感です。


もうひとつは、こちらのブログ。つい先日読みはじめました。

がんになっても、あわてない

同名書籍の著者、平方眞氏のブログです。プロフィールによると「諏訪中央病院緩和ケア科部長(ただし部下なし)」とのこと。

同書の紹介としてブログを始められたとのことですが、現在は〈最近は医療ニュース、医療崩壊ニュース、その他のできごとブログ〉となっているとのこと。示唆に富む記事が多く、考えさせられることが多い。勉強になります。

読み始めるきっかけになったのは、下記の3つの記事でした。

ジェネリック促進策、方向が違う(がんになっても、あわてない 2009/1/22)
がん患者の8割『最後まで闘う』(がんになっても、あわてない 2009/1/15)
がんを誘発するたんぱく質を特定(がんになっても、あわてない 2009/1/19)

いずれも、大変バランスの取れた論考だと思います。
posted by 亀@渋研X at 08:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - がんワクチン&「がんになっても、あわてない」
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