「MMRワクチン(新三種混合ワクチン)の接種が自閉症の原因となる」とする主張が根強くあります。しかし、多くの調査研究は、その主張を支持するようなデータを得られず、むしろ否定するデータばかりだという話です。
ワクチンと自閉症:多くの仮説があるが何の相関もない(食品安全情報blog 2009-02-02)
また、数少ない「ワクチン犯人説」を支持する研究は、データを都合良く操作したものだったとわかった、とのとです。
「自閉症とMMRワクチンの関連を示す」論文のデータがフェイクだった by Times(忘却からの帰還 2009年02月08日)
特に、両ブログの以下の指摘は重い。
心配している保護者が予防接種を受けさせないことによるワクチンで予防できる病気のアウトブレーク増加傾向を受け、保護者は予防接種を受けさせないという選択がリスクがないわけではないことを認識すべきだ。予防接種拒否はさらに重大なリスクを負うという選択でしかない。
人間の精神は、世界はランダムであると考えるよりも、神秘的で目に見えない力が秘かに働いていると信じたがる。そして、あらゆるデータに、人々は誤ったパターンを見出し、株式市場にトレンドを見出し、なじみの人間に陰謀を見出す。コントロールを失うと、たとえそれが空想上の秩序であっても、本能的に秩序を求め、合理的な人々が実際には存在しないパターンを見出すようになる。
(略)
このような人間の推論傾向を思えば、「たまたま、自分たちの子供が自閉症の遺伝要因を持っていた」と考えるよりも「製薬会社の製造したワクチンによって、自分たちの子供が自閉症になった」と考える方が自然である。なので、決して「MMRワクチンは自閉症の原因である」という主張は消えることはないだろう。
「自閉症とMMRワクチンの関連を示す」論文のデータがフェイクだった by Times
>決して「MMRワクチンは自閉症の原因である」という主張は消えることはないだろう。
たぶん消せる方法をいっこだけ思いつきます。そうした"不幸"は偶然の産物であるので、社会全体で面倒見るという政策を国を挙げて実施し、十分なサポートを提供すれば"不幸の原因探し"のインセンティブは消失するでしょう。
問題は、不幸籤のハズレが確定している人などはそうした"保険料"の支払を額面の低さ以上に忌避しがちであるということもまた人間の心の性質であるということです。言い換えれば、今度は不幸な人のための負担を強いられる人々が、福祉社会なるものは何らかの陰謀の産物であると考えるようになってしまうだろう、とゆー。
ああ人間の業はかくも深い。(^_^;)
でも、ひょっとすると、どんなケアやサポートがついて来ても、不幸くじの当たりを引いてしまったということそのものに耐えられない、なんてケースもありそうです。自分が望まない結果を得てしまったことに、もう耐えられないというような。世間的に見て恵まれているように思える人だって、なんかしら不幸のどん底だと思ってたりするじゃないですか。「○○に比べれば、自分はまだ恵まれている」なんて思えないなんてこと、ありますよね。「それって、どんだけ脆弱なんだ」って意見もありそうですけど。
昨日かな、「被害者憎悪」とか「不幸には原因がないと耐えられない」とかいう話を読みまして、クリスタルチルドレンとか差別とか、呪術的思考とか人間の基本仕様とか、いろいろな名前で呼ばれているいろんなものの根っこが繋がっていくようなイヤーな感覚を覚えました。けれどもまあ、およそそんなことなのだろうと思います。
できるだけ「実際のこと」を知りたい、「より確からしい仮説の方が望ましい」なんていう判断さえも、気持ちの根っこでは、そこら辺ときっとつながっているのだろうと今は思えてしまいます。
たとえば、どうしようもなくてワクチン犯人説や、そのほかのオカルトやニセ科学的なものにすがっている人がいたら、なんて思い浮かべてしまいます。「それはワラだよ、泥舟だよ、使いものにならないよ」という表現だろうが、「その話はおかしい」だろうが、「ニセ科学です」だろうが「オカルトだ」だろうがなんだろうが、受け入れられないのは当然だと思えてしまいます。「それが事実であろうがなんだろうが、そんなことを指摘すること自体が精神的殺人だ、セカンドレ×プだ」とかなんとか憎悪されそうです。
毒性が強いなあ「被害者憎悪」。
まあ、だからこそ、そういうふうに考えてしまいがちだ、なんてことはあらかじめ知っていたい、と強く思いますが。それで突然の不幸などに耐えられるかどうかは別の話でしょうけれども、ちょっとは耐性がつくのではないかなあ。
勝手な相関を見つけるなら、あのときこっちの方角を向いて太巻きを食べたからとか、左足から靴を履いたからとか、実害の無さそうなことに相関を感じてくれればよいものを。
http://www.cnn.com/2009/HEALTH/02/12/autism.vaccines/index.html
子供が自閉症になったのはワクチンのせいだと訴えていた3家族に対して、その主張を支持する証拠はないと裁判所が判断しました。 訴えた家族だけでなく自閉症の子供を持つ多くの家庭に対しての "sympathy and admiration" を表明しつつも、感傷ではなく証拠に基づけばこう結論せざるを得ない、ということです。
しかしこのニュースによると同じような訴えが5千件くらいあるらしいのですが、訴えの内容が少しずつ違うので(MMRワクチンが単独で自閉症を引き起こすとか、別のワクチンと相互作用して起こすとか)まだまだ決着はつきそうにないですね。
この判決はけっこうキツイ言い方をしてたみたいですね。
(日本語の通訳と画面上の英文からなんとか理解した範囲では)
「ワクチンの影響があるとする主張の根拠は全く意味不明」
とバッサリ切り捨てたようです。
そのニュースでは自閉症児の家族(ただし裁判とは関係なさそう)の様子も取り上げられていたのですが、
「こんな判決に負けずにまだまだ戦うぜ!」という家族と、
(おかしな主張を続ける)自閉症患者家族の団体から離脱した家族がいました。
病気が絡んだデリケートな問題なのでテレビ局も両方の意見を伝えて「ごまかす」しかなかったのでしょうかね。
そのニュースの最後に「ワクチンを接種しないせいでアメリカやイギリスではしかが流行ってきてる」ことは伝えていました。
一番の問題はココなんでしょうねぇ・・・。
それでも日本に較べりゃナンボかマシなはずですが。
ワクチンに含まれる水銀の害についての
ロバートケネディjrの告発
》ケンタッキー大学の化学学部長のハーレイ氏は「チメロサールが安全であるという研究をすることすらできません。
チメロサールはどうしようもなく有毒です。
動物にチメロサールを注射すれば、脳が病気になります。
生きている細胞に与えれば、その細胞は死にします。
シャーレに入れれば、中の培養物も死滅します。
これらのことを知る限り、子供に何のダメージも与えずにチメロサールを接種することは不可能です。」
内部資料で明らかになったことだが、チメロサールを最初に開発したイーライリリー社は、
当初からこの製品が、動物にも人間にも害を与え、死亡することさえあることを知っていた。
1930年、同社が末期髄膜炎の22人の患者に対し、チメロサールのテストをしたところ、
接種後数週間以内に全員が死亡したが、リリー社はチメロサールが安全と断言して、事実を報告しようともしなかった。
http://www.jphma.org/topics/topics_47_Kennedy_Report.html
このエントリで紹介した記事に、次のように書かれています。
■[論文]ワクチンと自閉症:多くの仮説があるが何の相関もない
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090202#p1
> The Lancetに1998年に発表されたMMRと自閉症の関連を示唆する論文やエチル水銀含有保存料チメロサール説、そして複数のワクチンを同時に打つと免疫系が弱くなるという仮説まで、いずれも否定されている。
できれば、リンク先の2つの記事をお読みいただければと思います。
ところで、Googleで「チメロサール ワクチン」を検索すると、トップに来るのが次の記事です。
■チメロサールとワクチンについて(横浜市衛生研究所)
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/thimerosal1.html
この記事でも、チメロサールとワクチンについて詳しく述べられています。参考になると思います。
ソースとしてあげたリンク先も読まずに、そうきますか。製薬会社の回し者。
まぁいいでしょう。”似非科学研究所”ですか?
あなたこそ、似非科学信者だということは、私とあなたがあげたリンク先その他を見れば、まともな人には判る事ですから。
せいぜい恥をかきなさい
おっしゃる通りです。
はて?そのブログは単に英語が不自由な人の為にニュースを親切に、づらづら挙げてるサイトですが
「米国政府がワクチンの水銀で自閉症になることを認めた」
http://tkservice.jp/html/usa_gav.htm
大阪MMR訴訟「衆議院第159回通常国会」質問77号
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitumon.nsf/html/shitumon/159077.htm
Q.ところで、厚生労働省が公表した副作用発生率は、
平成元年 10万から20万人に一人
平成5年 千人に一人
と副作用発生率が100ないし200倍に上がる中、(略)薬事行政法上の「使用中止、回収」などの処置がない(略)
A.MMRワクチン及びおたふく風邪ワクチンについても、既に製造が中止されていると承知しているが、(略)
A.無菌性髄膜炎の長期予後のみならず、最近まで話題にならなかった自閉症の懸念さえ出る中、まさに1040人という認定被害者、(略)
Q.(略)なお、現在の医学的知見においては、MMRワクチンの接種と自閉症との間には因果関係は認められないものと考えている。
国民の健康と命を守れない、無能というかやる気の無い厚生労働省も横浜衛生研も事業仕訳で解体ですね。
また私は第三者ですがあなたのような主張をする人たちも、いずれ高額な賠償請求されることになるでしょう。
その時が楽しみです。
「1977年以降、国連・WHOは、アフリカ、ブラジル、ハイチなどで天然痘ワクチンの予防接種に混ぜてエイズウィルスを大量に黒人に注射した」ーロンドンタイムズ1987年5月11日