2009年03月12日

「吸血鬼」の頭蓋骨

ここ数日、びっくりしてばっかりでいろいろ進まないが、またびっくりしたので書いておく。

イタリアで“吸血鬼”の頭蓋骨を発見(ナショナル・ジオグラフィック日本版 March 10, 2009)

「源頼朝公、10歳のみぎりのされこうべ」の仲間ですか。と思ったら、違う。「吸血鬼とあつかいされてしまった人」の頭蓋骨なのね。

記事を読んでびっくりしたのは、発見された話よりも、その発見が初めてであるということよりも、「中世に、吸血鬼の存在が広く信じられていたのは、主に腐敗のプロセスがよく理解されていなかったため」という話。なんですと。


 中世の時代には、吸血鬼の存在が広く信じられていた。これは主に腐敗のプロセスがよく理解されていなかったためである。人間の胃の腐敗が進むと、死体の鼻や口から血液のような暗褐色の体液が流れ出すが、このメカニズムが正しく理解されずに、吸血鬼の犠牲となった証拠であるとみなされていたのだ。この体液は時に口元からアゴにまで垂れ下がり、遺体を覆う埋葬布をぬらすこともあった。
 当時は疫病の犠牲者をまとめて埋葬するために墓地が掘り返されることも多く、この地方の墓堀人は体液で部分的に“腐食”した埋葬布をまとう遺体の姿を目にしていた。
 そして、疫病は吸血鬼によってもたらされると考えられていたため、埋葬布の腐食は疫病を広めるために吸血鬼が使った魔力の跡だという迷信が根付くことになった。そのような遺体の口にはレンガや石などが詰め込まれたが、これは吸血鬼の口をふさげば疫病の流行を止められると信じられたためだった。


へえほおふうん。


あれ? でも、まず「疫病は吸血鬼によってもたらされると考えられ」ていたの? なんか「吸血鬼の存在が広く信じられていたのは、腐敗のメカニズムを理解していなかったから」って話と、堂々巡りしてない? どっちが前提? これが後件肯定とかってやつ? よくわかんない(-_-)

しかしまあ、これも直前のエントリと同じ構図なのかもしれないですねえ。なんか知ってるものを理由にしちゃうとか、びっくりした加減に見合うぐらい驚異的な理由を探しちゃうとか、そういう話。

「わかった!」と思ったら、ほんとにわかったのか、ちゃんと調べる、確認するって手順を踏まないと、きっと現代のぼくらも同じ誤りを犯すのであろうなあ。ないものを見つけたり、あるものを見つけられなくなったり、いくらでもするからなあ。


posted by 亀@渋研X at 15:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「吸血鬼」の頭蓋骨
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