2009年05月07日

インフルエンザ便乗商法への警告

原稿が書けなくてうんうんしてて(パソコンもオレの頭もいろいろ調子が悪いんだよう)、ふとRSSに逃避したら、食品安全情報blogの今日のエントリで、2つのインフルエンザ関連情報が目に入った。

HSAは消費者に対しインフルエンザA (H1N1-2009)を予防したり治療したりすると称する健康製品を購入する際には注意するよう助言する

FDAとFTCは2009 H1N1インフルエンザ用のインチキ製品について警告

前者はシンガポールのHSA(保健科学庁)、後者はアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)とFTC(連邦取引委員会)の話。

日本の厚労省、経産省、農水省、公取委あたりも共同で警告を出してくれないものか。
被害が出るまでダメかな。

kikulogで紹介されていたのだが、メキシコで今回の新型インフルで死者が多い理由として、先頃New York Timesは庶民の経済的事情や代替医療が関係していると報じたようだ。

First Flu Death Provides Clues to Mexico Toll(NYT April 30, 2009)
But one important factor may be the eclectic approach to health care in Mexico, where large numbers of people self-prescribe antibiotics, take only homeopathic medicine, or seek out mysterious vitamin injections. For many, only when all else fails do they go to a doctor, who may or may not be well prepared.

原文と併せて「nakanishiさんの日本語訳」も紹介されていた(typoは勝手に修正[オメオパシー→ホメオパシー])。
しかし、重要な要因のひとつに、メキシコでの医療や健康管理の混沌とした現状があるのかもしれない。メキシコでは、抗生物質を自分で処方する人がたくさんいるかと思えば、ホメオパシーの薬しか飲まない人や、或いは、怪しげなビタミン注射に頼る人さえ少なくない。多くの人にとっては、医者にかかるというのは、万策尽きた最後の手段でしかないのだ。その医者でさえ、頼りにならないことがしばしばあるのだが。

nakanishi ― May 7, 2009 @08:32:37
そうなっちゃってからでは、いかにも遅いと思うんだけどなあ……。
posted by 亀@渋研X at 19:41 | Comment(1) | TrackBack(1) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - インフルエンザ便乗商法への警告
この記事へのコメント
こんばんは。
 大変有用なリンク集(?)になっておりましたので、こちらの記事を引用させていただきました。
 はてなを歩いている限りは、大丈夫そうな印象を受けてしまいますが、息子が通うマクロビ保育園の様子を見ると、かなり危険だという印象になってしまいます。
 少しでもその周辺の方に届けば良いなぁ、と思っております。
Posted by どらねこ at 2009年05月08日 22:07
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おてあて
Excerpt: 便乗させていただきます。 ホメオパシーやお手当のような代替医療ではインフルエンザを防ぐことはできません。
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Tracked: 2009-05-08 20:45