今はとにかく専門家の言う通りにしとくしかねえなあ、と。
いや、やっぱり素人考えは禁物ですよ。具体的には「「基本的対処方針」の実施について(0516官邸pdf)」に従うのがいいんだろうな、ってことですが。
◆
というのはですね、さっき下記の3つの記事を読んだんですよ。
【会見詳報】政府対策本部幹事会後の政府専門家諮問委員会の尾身委員長会見 2009年年5月16日(防災リスクマネジメントWeb 緊急 新型(豚)インフルエンザ 2009/05/16)
発熱のないインフルエンザA/H1N1(感染症診療の原則 2009-05-17)
【ニュース解説】感染しない、感染させないことで地域を守る=国内での感染発生をうけて 押谷仁 東北大学大学院医学系研究科教授(防災リスクマネジメントWeb 緊急 新型(豚)インフルエンザ 2009/05/16)
会見詳細からリンクされてる資料も読んだ。
「基本的対処方針」の実施について(0516官邸pdf)
「確認事項」Q&A(0516官邸pdf)
読めばいいってもんでもないんだろうけど、全部読んだら認識が変わったんですよ。冒頭のように。
いや、さっきまで生意気なことを考えてたんですよ。「今感染してない人がマスクなんかしたってムダだろう」とか、「医療機関へのムダな負荷をかけないためには、『感染したかな?』と思っても保健所に電話したり発熱外来に行ったりしないで、家でおとなしくしてるのが一番でしょ」なんて。ほんのさっきまで。
それって素人考えだったんだなあ……。
なにしろ今はコレですね。
今回の新型インフルエンザは病原性の低いウイルスによるものだと考えられているが、一部に重症化する例は確実に存在する。過度に恐れる必要はないが、どうしたら被害を最小限に抑えられるかを一人一人が考える必要がある。一人の人が感染しても、その人には軽症のインフルエンザであるかも知れない。しかし、その人から感染が広がった先には(家族などを含めて)、重症化する人がいる可能性があるということをすべての人が考えるべきである。
一人一人が感染しない、感染した場合にはなるべく他の人に感染させないということを徹底することによって地域全体での被害を抑えるという視点が必要である。
■ありゃま、と思ったこと、その1
「発熱のないインフルエンザA/H1N1」や、ほかでも報じられていますけど、メキシコでは感染しても発熱しない場合が一定数あったそうです。で、潜伏期間が7日間と長めなんじゃないか、なんて話も前から出てましたよね。ってことはさ、感染してても全く気づかない可能性があるわけですよね。
自覚症状が「インフルっぽくない」となれば、気をつけてる人だってふつうに歩き回る可能性ありますよね。発熱がなかったら「ふつうの風邪だよね」とか思いますよね。多少の筋肉痛があっても、急な高熱がなかったら「昨日か一昨日、運動したっけかなあ」とか考えそうですよね。いやあ、熱抜きでインフルかも、とは思いつきにくいなあ……。
人を感染させるのは咳、くしゃみなんかでの飛沫ですね。だからマスクが有効なのは、「自分が感染しているときに、ほかの人に伝染さないため」と、感染者と2メートル以内で濃厚な接触をして感染しやすい人が「もらわないため」って、あちこちで読みました。ってことはさ、ふつうに考えたら、一般の人がマスクをするのは「症状が出てからでいいか」って感じでしょ。
でも、「インフルかも」って思えない場合がそれなりにある、ってことになると、そうノンキなことも言ってられないよね。
■ありゃま、と思ったこと、その2
サイトカインストームってあるじゃないですか。若い人の方が重篤化するってやつ。
あれは今回の新型インフルでは、あんまり気にしなくていいような気がしてたんですよね。弱毒型だとかいうこともあるし、死んだりしているのは、メキシコでは「悪化するまで病院に来なかった人」がメインで、それ以外の国では「糖尿病だとか心臓病などの既往症のある、いわゆる『ハイリスク群』だけ」と思ってたから。
でも、そうじゃない可能性が出て来てるわけですよ。
現時点ではどのような人が重症化するかは正確にはわかっていないが、通常のインフルエンザでも重症化しやすい基礎疾患を持っている人や妊婦などは十分な注意が必要である。今回のウイルスの特徴として、高齢者に重症化例がほとんど見られず、子供と若い人たちに重症例が多いということが挙げられる。何の基礎疾患もない健康な成人が重症化する例も見られているので、今後日本で感染が広がった場合にどのような人たちで重症化するのかを見極める必要がある。いやあ、新しい病気は詳細がわかってないって、こういうことなんだなあ……。昨日までの情報では、そんな話なかったんじゃない? ぼくが気づいてなかっただけかな? あるいは途上国からの情報は欠落が多いかもしれないってことなのかもしれないけど。
滅多に重症化はしないらしい、それは間違ってないみたい。だから、自分が重症化する可能性を恐れすぎる必要はないんだろう(いや、それもなめすぎなのかもしれないんだけどさ)。だけど、ぼくも気づかないで感染してるかも、で、ぼくから感染する人が出て、ハイリスク群じゃないのに重症化しちゃうかも、と考えるともっと寝覚めが悪い話だよね。
今回の新型インフルエンザが「弱毒型」だとかって話を知ってはいても、その意味をどれだけ理解しているのか、なんてことも関係あるんだろうなあ。
■ありゃま、と思ったこと、その3
−このまま蔓延期、感染拡大期は迎えるのか。それとも終息する可能性もあるのか。これ読んで驚いたのね。「そんなこと言ったって、絶対に拡大期、蔓延期まで行くよ」「行かないわけないじゃん」「そしたら、発熱外来に行くとか、保健所に電話するとか、リソースの無駄遣いなんじゃないの?」と思ったんですよ。
この数日がクリティカルな時期だ。そこで防止するためにがんばっている。指定病院に疑いがあれば入れて、入院措置をする。
ただ、そこ(蔓延期)までいったら、ほとんどの人が軽症なので、重症を防ぐことになる。われわれが年に一度ぐらい風邪をひくのと一緒だ。成田の主治医にも聞いたが、この状態を知らなければ4人は普通のインフルエンザだと思ったという。ある程度広がったら、基礎疾患がある人が亡くなることを防ぐというのが基本的な考え方だ。
でもさ、上述の2つのびっくりを経ちゃったら、もう専門家がどこまで見通して/想定しているのか、オレのにわか勉強では、絶対にわかんねえな、なんてことも思った訳です。
もうね、にわか勉強で専門家の考えていることを推測したり、換骨奪胎してより妥当性が高い結論を導くことなんて、できないんだろうなと思った。いや、今後もついついしちゃうんだろうなとも思うんだけど。だって、「おかしいんじゃね?」と思うことって、あるんだから、ついやっちゃうよね。実際、明らかに変なことを言う「自称専門家」だっているし。
だけど、その1、その2みたいなことを考えると、少なくとも専門家が言う「人混み+閉鎖空間+長時間」なケースでは、自覚症状がなくたってマスクすることには「もらわない」だけじゃなくて「気づかずに他人に伝染して殺すリスクを下げる」って意味があるんだな、って思わない? だってさ、「ただの風邪かも」って勘違いするだけじゃなくて、よく考えると経験的にもあるじゃないですか。家を出るときには平気だったとしても、一日出歩いていたら、あるとき不意に悪寒に襲われてくしゃみ連発、とか。いつそうなるかわからないじゃない?
◆
会見での話だと、マスク推奨は「人混み+閉鎖空間+長時間」ってことですよね。満員電車での通勤なんかも合致しそうですよね。学校の授業もそうですわね。多くの場合は会社もそうだ。
大学の講義は必ずしもそういう環境じゃないから弾力的に、なんて話が会見でも出て来ています。でも、部室とか研究室とか実験室・実習室とか、なんか怪しいケースもあるよね。
それにしても、大学の講義は必ずしも合致しないって、どうだと合致しないんだ? 一般的な講義の時間は90分だっけ? 120分? それが長時間とみなされないってことなのかな。でも高校の授業って90分だよなあ。ひょっとして時間じゃないのか。じゃあ人口密度の問題なのか? えー? ぎゅうぎゅう詰めの講義だってあったぞ。高校のクラス単位の授業と違って、大学だと講義ごとに人が入れ替わるから合致しないのか? じゃあ、同じ顔ぶれで同じ部屋で続く講義があったら、それはアカンのか? ああわからん。
こうなると、野外をはじめとするオープンスペースで、人混みじゃなくて、となれば安心していられるけど、そうじゃなかったらマスクしとけってことになっちゃうよなあ(飛沫を防ぐだけならば、N95とかの必要があるとは思われないけど。会見でもそんなことは言われてないし)。
しかし、そう考えるしかないってことなんだろうかなあ。
◆
それにしても条件分岐がかなり多いですよね、この件。こういうのって、フローチャートみたいにしてくれると、わかりやすくてよさそうだと思いません?
厚労省の専門家チームとかが監修して、「Yes/Noチャートでわかるあなた用の行動指針」とか、そういうものを作ってくれないものでしょうかねえ。数日で状況が変わるからダメかなあ……。
タグ:インフルエンザ
もうマスク売ってないしぃ・・・。
どうすりゃいいの?
もう蔓延は避けられないと思うなぁ・・・。
なんで神戸市が昨日の神戸まつりを全面中止にせず、区のまつりを強行したのか理解できない。
兵庫区(兵庫高校のある長田区の隣)の区まつりは9万人でにぎわった(読売新聞神戸地域版より)そうで。
「フヨーフキューのガイシュツはサケテください」とか言いながらコレだもの。
自分が広げる側になりたくない、という話なので「せきエチケット」の徹底、なんかいいんじゃないのでしょうかね。せきやくしゃみのときに、肘で受けるってやつ(てのひらだと、飛沫のついた手でそこら辺を触ることになるから、ですって)。
>もう蔓延は避けられないと思うなぁ・・・。
いや、ぼくも蔓延は避けられないと思うんですよ。どうして専門家が「避けられる可能性がある」と考えているのかはまったく予想できません。なんで「この数日がクリティカルな時期」とか言いながら、そこの理屈を説明しない理由もわからない。
でもまあ、素人と玄人って、どこまで行っても後だしじゃんけんみたいなところがあるじゃないですか。情報の基礎量が違うというか。平常時はともかくこれだけリスクのあるときにはおとなしく耳を傾けた方がよさそうだなあ、と思うに至ったというところです。
しかし、お祭りなんかやってんですか、神戸。むー「今やらねばならない」という判断……なのでしょうけどねえ……。そんなんだったら休校とか必要ないんじゃないの? と思っちゃいますね。自治体レベルの行政官には、どれぐらい感染症の専門家がいて判断にコミットするんでしょうねえ……。
電車通勤の知人がマスクが手に入らなくて本気で困ってますよ。
神戸電鉄という兵庫高校の連中も使ってた田舎電車の利用者。
4両ばかしに(兵庫高校以外も含めた)学生と通勤客を寿司詰めにして運行してました。
「一部」の学校が休校になっているので混雑は緩和されるはずですが、
既に感染させられた人はかなりの数になっているでしょう。
そんな中で「マスク、マスク、マスク!」と煽られると、
マスクを入手できなかった人は脅えますし、迫害されるでしょうね。
偉い人が「マスク、手洗い、うがい」と繰り返してますが、
マスクも蛇口をひねれば出てくると思ってるのかな?(笑)
まつりは昨日朝の時点での休校が中央・灘・東灘の3区だけだったせいかも。
で、「もたもたしてたら参加者が準備しに集まってきちゃった」
とかそんな間抜けな理由で休校以外の区では強行しちゃった、と。
各区のまつりには小中学生・高校生も参加しますし、見物人も来ます。
結果としてかなり問題ありなイベントになったように思います。
神戸高校から兵庫高校に「新型感染者発生」が伝えられたのは昨日早朝だったので、
休校範囲が狭すぎることは早い段階で把握できていたはずで、なぜこのような対応になったのか・・・。
また、なぜ一部の区でまだ休校させないのかも理解できませんねぇ。
「まだ感染者が見つかっていないから」では遅すぎる、ということを身をもって知ったはずなのですが・・・。
こんなことなら他の地域のように
「渡航歴がないから季節性に違いない。うん、そうだ。だから遺伝子検査なんてしない」
とやってくれた方が楽だった・・・。
「感染予防」としてマスク・手洗い・うがいが連呼されるので、
「かかりたくない!」とパニックを起こした人たちによって買い占められている模様。
入荷しても「待ちかまえている人々」によってすぐに品切れになってしまい、
その時間帯(まず昼間)に買い物に出られない人は買えません。
今後も感染予防としてマスクが重要視されるのであればマスク配給制を本気で考えた方がいいと思います。
また、休校についても効果が薄いかもしれません。
神戸では普通に子供がうろついています。
つーか、親も普通に子供を連れ出しているらしく、
「買い物をした商品は数日放置するか、消毒した方がいいかも」
という連絡が友人からきました。
母親がズルズルゴホゴホやってる子供を連れてきて放し飼いにしてたりするらしく、
お菓子売り場などはかなり危険な雰囲気が漂っていたそうです。
マスクにしても休校措置にしても、
「どうしてそうする必要があるのか?」をキッチリ説明していれば
こんな馬鹿げた事態にはなっていなかったでしょう。
この愚かな姿が他地域の方々の反面教師になることを祈るばかりです。
そちらでは、マスクはほぼ完全に払底しているんですね。このエントリでは、「症状が出るまでマスクなんかしなくてもいいんだ、というのも早計なんだな」という話をしたわけですけど、ないってんじゃ万一もそなえもへったくれもないなあ……。
でも、そうすると、これから出る感染者は、ネットで高価な(いまのところは無意味な)N95マスクとかを買うぐらいしかないのか……。本末転倒な……。
優先順位としては(今回のようなインフルエンザの類いでは)、こんな感じですよね。
1.症状が出ている人が、人に感染させないようにつける
2.医療従事者が感染しないようにつける
3.ハイリスク群が、自分が感染しないようにだめ押しでつける
4.その他の人が、込み合った室内に長時間いるときに、万一気づかずに感染していて他人にうつす、といったことがないようにするためにつける
5.その他の人が、どうしても自分がうつされたくないときに、あまってたらつける。
1と2は、優先順位はつけられないのかもしれない。
5は、医療従事者と違って「いきなり感染者のクシャミなどで飛沫をかけられないように」って話でもないですよね。としたら、おまじない程度かもしれない。のどを乾燥から守る効果をちょっとは期待できるかな、というぐらい。
でも4と5は、事実上区別しにくいかもしれませんね。
こうなると、入手できないという不安・焦燥感を煽って、そのうえリスクの高い人を置き去りにしてるってことになりかねない。なんのために勧めているんだかわからんなあ……。こういう段階では、むしろ「ふつうはいらないんだよ」って話をした方がいいのかなあ……。
大阪だったかな、せきをしたら、電車でとなりにすわってるオッサンが逃げたなんて話も読みました。こうなると「マスクをしていないダメなヤツ」と見られかねませんよね。一次は感染疑いの人に対するバッシングも起きたことを考えると、吊るし上げムードが広がりかねませんね。
もう感染者数の発表なんかやめて、ハッキリと「検疫は防疫じゃない。今はどこにでも感染者がいると思え」って言っちゃった方がいいんじゃないですかね。パニックになっちゃうかしら。
一部の県では、イベント会場で配布などもしているようです(新潟だったかな。数百個ですけど)。全国的に払底したわけではないのでしょう。であれば、不安が広がっている地方でこそメキシコみたいに無償配布したらいいのに、なんて思ってしまいます。
また長女の話では、まだうちの近所の薬局ではふつうに売っているようです(うちには家内の花粉症用のストックがそれなりの数あるからあわてて買わなくていいのですけどね。もっとも、ストックが切れた頃には再入手困難になってるかもしれませんが)。
>母親がズルズルゴホゴホやってる子供を連れてきて放し飼いにしてたりするらしく
留守番させられないほど小さい子がいる場合も、子連れの買い物は避けたほうが賢明ですよね。誰にとっても。
1.ダンナなり別の家族が会社帰り等に買い物する
2.宅配等を利用する
3.食料備蓄をする
の組み合わせでしのいでほしいなあ……。
もっとでっかい子どもたちの場合は、風邪気味の子が日中から町をうろうろするのも指導では止められないんだとなると(多分、親は会社に行っていて止める人がいないとか、そんなこともありそう)、休校にするのとしないのと、どっちがマシなんだか疑問ですよねえ……。
これが、すでに蔓延しているのだと考えれば、感染者が自宅で療養する以外は休校にする意味なんかないってハッキリするんですけどねえ……。
以前から既に感染が蔓延していたらしい上に(知事がどう言おうと神戸は汚染地域)、
子供は何も考えずにフラフラ遊び回り、親もそんなこと気にもせず、
挙げ句に学校側が「1週間も子供を閉じ込められるわけない」と逆ギレする有様(実際は初日から遊び回ってたけど)。
休校で子供が繁華街をウロつくために感染を拡大させる可能性が高くなったのではないかとすら思います。
子供をうまく個別に隔離できれば感染者がいぶり出せたので学校再開後の校内感染の拡大を抑止できたし、
どこまで感染が広がっていたかもチェックできたものを・・・。
しかし、だからといって今後他地域でも休校が必要ないかと言えば、そんなことはないでしょう。
小中学校なら少ないかもしれませんが、高校まで行くと普通に公共交通機関を利用して通学しています。
2番目に感染者が確認された兵庫高校では神戸電鉄というショボイ電車で通学する学生も多いのですが、
この鉄道は神戸市北部の巨大な住宅街と神戸市街を結ぶ数少ない交通機関の一つです。
そこで学生と一般客が「満員電車内で濃厚接触」をして感染が拡大していけば神戸市街に被害が及ぶだけでなく、
今度は住宅街に住む家族がJR福知山線で大阪・京都に感染を拡大させていく可能性さえあるわけです。
「都道府県全体」なんてのはナンセンスでしょうが、
学生の移動経路や地理的要因も考慮した上である程度の範囲内での休校(しかも自宅待機の徹底)は必要じゃないかと思いますね。
■マスクが売り切れて買えない人向け、ペーパータオルでマスクを自作する方法(GIGAZINE 2009年05月21日)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090521_papermask/
感染前にここまですべきかどうか、悩ましいですが、手に入らないとか、してないと白眼視されそうとか、子供用はもともとあまりないとかいう話を聞くと、一定の意味はあるはず。
新型インフルエンザ:東京、川崎で確認 米から帰国の2女子高生(毎日新聞 2009年5月21日 東京朝刊)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090521ddm001040021000c.html
>東京都や川崎市は現段階では、学校などの休校や集会の自粛要請の措置を取らない方針という。
さっき出てきた目黒の3例目とやらがどうだったのか不明ですけど。
結果的に水際検疫はダダ漏れでしたね。
それでいて検疫偏重で国内での感染対策が無策に近かった。
アメリカで新型が発見されたのは「無作為サンプリングで偶然に」だったと聞いていますが、
日本でなぜ全国的な調査をやらないのか不思議で仕方がないです。
観光が風評被害(これも風評被害にあたるの?)で酷いらしいんで気持ちは解らないでもないですが、
「このタイミングでそれ言っていいのか?」と心底不安になります。
「普通のインフルエンザと同じ」「休校で終息傾向」「過剰に不安に思わなくていい」「ひとまず安心」
こういったメッセージが「過剰な安心感」を煽っているとしか思えないんですよね。
休校終了が発表されて翌日の土曜日からマスクをする人がものすごく減りました。
そして、再開された高校の学生たちはほとんどマスクをしておらず、ギャーギャー大騒ぎしながら通学してます。
騒ぐだけでも飛沫を飛ばしまくりですが、咳き込む奴までいるのはなぁ・・・。
叫び過ぎて喉が枯れたか、それとも風邪か・・・。
しかもこれが感染者を出した学校なのですから呆れてしまいます。
恐がらさなければまともに感染拡大防止対策もしないのですから、
お役所の方も対応が難しいでしょうね。
市長の「安心宣言、性急すぎる」 神戸市医師会長が苦言(東京新聞 2009年5月28日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009052801000892.html
どこと相談して、こういう宣言出してるんでしょうね。
医師会長の「せめて全市的に7日間新たな患者が出ないという状況が続いてから宣言を出すべきだった」も、「えー、そこまで言う?」って気がしますが、「安心」を「流行の終息」ととらえるとそういうことになるのでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/a4abb287ab359e4e2d532af3788dd704
>賛否両論あろうかとおもいますが、「ひとまず、とはウマイ言い方を考えるものだ」と感心。
にゃるほど。
「ひとまず」に気づく人がどれだけいるのか、という問題もありそうですが。
観光交流課とか商工会議所だと思いますよ。