2006年08月26日

牛乳有害説にびっくりしたら〈「牛乳論争」の誤解を解く〉を読もう

毎度kilulogのトピ「牛乳有害説」から。
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/%7Ekikuchi/weblog/index.php?UID=1156204778
ほかに情報源はないのか、おれ。

牛乳は赤ん坊にはいかんとかネコにはいかんとか、そういう話は聴いたことがあったが、有害説があるとは知らなかったのでびっくり。

しかしまあ、下記を読むとおよその疑問は氷解した。

牛は何を食べたらいいのか?:「牛乳論争」の誤解を解く
http://sspirits.cocolog-nifty.com/beef/171/

要は、牛乳擁護派も否定派も、ほとんど同じことを言っている。いわく「牛乳は“完全食品”ではない」、いわく「赤ん坊の場合は未発達なのでやめとけ」、いわく「飲み過ぎるな」、エトセトラ。

牛乳に限らずむやみに「いいもん」ということになっている食品ていうのはときどきある。食品に限らないか。
んで、節度のない売り手や、心酔してしまった消費者によって「すばらしさ度合い」に関する話がエスカレートして行くこともまた少なくない。

ところが、これが一般の媒体に採り上げられ始めるとおかしな現象が起きることが少なくない(最初からおかしい話の場合もあるけど)。
効能を拡大強調誇張して「もっとストレートにわかりやすく」しようとする、ややもすると「センセーショナルに」しようとする。そういう方向でタイトルをつけたり記事や番組にしてしまうメディアや出版社、放送局などが出てくる。これを「メディアフィルターA」と呼ぼう。この「メディアフィルターA」は、いわば「論理パスフィルター」として機能してしまうことがある。ややこしさやアイマイさを嫌うために、検討過程や留保条件などの「枝葉に見えるかもしれないが重要な部分」を捨て去って、果実=結論だけを取り出して見せたり、重要な条件付けをすっ飛ばした結果、「どういうときでもヨロシイ」とか「誰にでもヨロシイ」みたいな歪んだ情報を作ることになる。

最初の話がごく妥当な話だったとしても、メディアでの扱いがおかしいために話がおかしくなってきたりすると、当然ながら違和感を表明する人が出てくる。このとき、「メディアの報じ方がおかしいのか、元々の論がおかしいのか」を確認せずに反論が展開されることがある。これを「メディアフィルターB」と呼ぼう。こいつは「元ネタ」にまでさかのぼることをしない「一次情報パスフィルター」として機能する。メディアで流されている「論理パスフィルター」を通過した情報だけを相手にしちゃうわけだ。
そして、この反論にさらに両方のメディアフィルターがかかることがある。

例えば、「○○教授によると『大元の主張はコレコレという留保条件のもとでナニカニという効能があると言っているのに、最近のメディアに出てくる話は留保条件を抜きに語られている。これはおかしい』とのこと。先日テレビで放映された××さんの談話はまさにこの典型だそうで、その内容について教授は『そんなバカなことはない。ちゃんと調べていないのではないか』と一刀両断」という話があったとしよう。ところが実は、こき下ろされている××さんの談話にはちゃんと留保条件があったのにそこがすっ飛ばされているものを○○教授は見させられていたりする。そんでまた、この○○教授の談話も前半の『 』の内容はすっ飛ばされて報じられる……なんて具合のことが起き得る。

こうなると、否定派だって擁護派だって黙っていられなくなってさらに反論する。両陣営でエヴァンジェリスト(伝道者)となってファナティックになっちゃう人が出てくることもある。さらにそこにまた「メディアフィルター」がかかる。
かくして、泥仕合となる。この場合、悪いのはメディアとメディアを盲信する視聴者や読者と言っていいだろう。

牛乳の話も同じようなもんのようだ。あーあ。

ところで、赤ん坊に牛乳がいかんというのは「母乳じゃないから」とか「牛の乳であって人間の乳ではないから」という理由だと思っていると、ちょっと違う。単に赤ん坊の消化器官や消化機能が未発達だからだ。つまり、牛乳に限らず高タンパクな食品はうまく消化吸収できずにいろいろと問題を起こしやすいのだ。ただし、高タンパクな食品のなかでも、例外的に母乳や母乳を参考に作られている乳児用人工乳はほとんどの赤ん坊に安心して与えられる。これは乳児用に調整されているからだと言っていい。
こんな記事が詳しくてわかりやすいと思う。

ミルクの館Q&A:牛乳アレルギーの人がいると聞きますが、これはどうして起こるのですか ?
http://milk.asm.ne.jp/qa/16.htm

ネコの場合も、「あらゆるネコに牛乳がいかん」というわけではない。結論だけ言ってしまうと、「外来種のネコのなかには飲ませると下痢をする個体が多い、赤ん坊のネコや高齢のネコの場合もうまくないことが多い。赤ん坊のネコや高齢のネコの場合は下痢が元で生命の危険がある場合だってある」ということのようだ。
下記の記事なんか詳しくてわかりやすいと思う。

SWEET CAT:猫に牛乳はダメなのか
http://ww3.tiki.ne.jp/%7Ensasax/pet/know/milk.html
猫はじめました。。:子猫の育て方「Eご飯 気をつけて欲しい食べ物」
http://nekohazimemasita.net/koneko.htm
(注意)
昔から猫のご飯は、ご飯にかつお節をかけたものや残飯をあわせた「ネコまんま」で十分といわれましたが、
それは栄養面から言ってもってのほか。キチンと市販のフード(総合栄養食)を与えてください。

あとネコに牛乳は必要ありません。
逆に、牛乳は猫の母乳に比べ、脂肪球の大きさが大きく消化しづらいため、
個体によっては下痢などの原因となることがあります。猫の下痢は、脱水症状等の生死にかかわる問題です。
どうしても与えたいときは、「ペットの牛乳」というものがあるのでそれを与えましょう。
「必要がない」と「あげてはいかん」や「有害」ではえらい違いだ。とほほ。


posted by 亀@渋研X at 17:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 牛乳有害説にびっくりしたら〈「牛乳論争」の誤解を解く〉を読もう
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