2006年09月20日

食育:相関と因果 その2

武蔵野市議の川名さんちのBlogにこういう記事があった。

武蔵野市議 川名ゆうじの武蔵野blog:米飯給食で非行が0に!?(2006年09月14日)
http://blog.livedoor.jp/go_wild/archives/50586973.html

子供がどういう食生活を送っているかというのは、その家庭がどういう傾向かを示す指標にはなるだろう。学校給食の変更が状況改善の一翼を担うことができるのかもしれないという話は、とても明るい材料だ。

川名さんの記事は、上田市の義務教育過程での取り組みを採り上げたもの。給食の米飯への切り替え「によって」補導される子供がゼロになった(疑問符付きだが)としている。
上田市のみなさんには頭が下がる。こうした変革は簡単にできることではないだろう。
「米飯と非行の関係」は、直感が金的を射ているのかもしれないとも思う。成績が上がるというのも、底辺からふつう程度へということであればありそうに思う。

この記事にはふつうの報道と違って、ほかにも取り組みがあったことも書かれている。その点ポイントが高い。新聞の短信では取り組みの全貌はわからないことが多いからね。
水を差すつもりはないが、総合的な取り組みの成果として非行が減ったと見るべきか、非行の多くは栄養バランスのとれた食事で防げるという話なのか、これだけでは私にはわからない(カルシウム不足や空腹はいらだちやすい、なんて話もあるから全然関係がないなんてことはないのだろうけど)。現場の実感は重要だが、なにを重視したかという気持ちから、なにが有効だったのかを評価するにはバイアスもかかる。割り引いて聞くべきだろう。

子供の食生活が成育や素行と、強く関係しているとしてもおかしくないと思う。しかし、なんでもかんでも「メシが原因」というわけではないはずだ。まともでない食生活を送っているのには原因があり、そちらの原因を取り除く(あるいは改善する)必要があるはずだ。

そうした意味ではこれも相関と因果を混同した言説の一例かもしれないと思う。「相関と因果」については以前も触れているので、詳細はそっちとそのリンク先を見ていただくことにしよう。

「ゲーム脳」「脳内汚染」など:相関と因果(2006年02月18日)
http://shibuken.seesaa.net/article/13418293.html

すでに「朝食と成績」なんて話題にも触れてますね。「衣食足りて礼節を知る」ということわざもあるように、食事と人格形成の関係は、腑に落ちた気がしやすいのでしょう。
posted by 亀@渋研X at 04:19 | Comment(1) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 食育:相関と因果 その2
この記事へのコメント
はじめまして。
kikulogさんの七田の書きこみをみてこちらに来ました。
七田へのご指摘は、まさにその通りだと思います。
 
また、教育関係に身を置いておりますので、食育にも関心はあります。
食事と学力との関係は、まさに相関と因果関係を混同した結果だと思います。
例えば、朝食を食べる子どもは、もともと生活習慣がしっかりしていて、家庭学習をしっかりやっていることもあるでしょう。「朝食を食べるから学力が上がる」は、ちょっと違うと思います。
とは言っても、朝食を食べることは必要なので、必要以上に問題視もできないかなとも思います。
ただ、学力を上げるには、「勉強すること」です。なんか世間では、「脳を鍛える」とか「朝食を摂る」とか、違った方向にいきそうな感じがしております。
 
ご参考までに松江市が、学力と生活習慣を調査したものがあります。
https://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/kyouiku/gakkou-kyouiku/gakuryoku_16/kanren.html

 

Posted by ドラゴン at 2006年12月06日 20:23
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