昨日、下のムスメが持って帰って来た学級通信に、保健の先生がこんないい話をしてくれた、と紹介されていました。「ゲーム脳」という単語は出て来ていませんが、「過度なゲームなどの体験が前頭葉に悪影響を与えることがわかった。気をつけよう」というようなものです。もろに合致しています。「ゲームなど」のなかにはテレビやパソコンも含まれています。
学級通信は担任の先生が書いているので、担任の先生も信じたというわけです。保険の先生の話を紹介した後に、担任の先生の感想として「だからノーテレビデーとか、やるといいんじゃないか」といったことも書かれています。
ムスメには、「この話はウソ」「ただし、ウソなのは『前頭葉に悪影響を与えるとわかった』という部分」「ゲームでもそれ以外のものでも『やり過ぎ』が体にも心にもいいわけはない」「だからパソコンだってテレビだって、体育だって勉強だって、ほどほどが大事」「度を超したら、いいはずのものだって、悪い影響を与える」という話をしました。
学生時代に、麻雀だのパチンコだのを果てしなくやって、残像が寝床の中でぐるぐるしたり、ずっとパチンコ店だのジャンパイをかき混ぜる音が耳について離れかったことがあります。そういう体験の話をしたり。ビビってました。
下のムスメは数年前に「水伝」授業を受けた経験を持っています。なんていうクジ運なんだ……。
しかし、先生や学校には、どう対応したものか……とほほ、またこの問題だよ……(泣)
タグ:ゲーム脳
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なんと近頃は、「ゲームはいかん」の勢い余って「わしらが若い頃は麻雀をやった。あれのほうがいい」、さらに勢い余って「マージャンは頭にも体にもいい」と言い出している人がいるようで。
かつての学生麻雀は長時間にわたり空気の悪いところで同じ姿勢を続けるわけで、健康にいいわけがないじゃん。しかも、なんか賭けてたりしたことも少なくないわけで、道義的にもどうなの。過去が美化されるのはありがちなことだけど、そりゃあんまりだ、などとふたりで慨嘆したのでありました。
ま、それなりに楽しかったということまでは否定しませんけど。
ゲームを否定して麻雀の良さを主張されたのは、内田樹氏ですね⇒http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_7e7d.html
往復書簡や対談を纏めた本なので、ちょっと口が滑った、というのもあるかも知れませんが(でも、本気で思っているのでしょうね…)、それでも、学者の発言とは思えませんでした。
あ、でも、内田氏は、身体に良い、とまで言い切ってはいないですね。いかにも身体には悪い所もありそうですが、そこには触れていませんでしたね。
>下のムスメは数年前に「水伝」授業を受け
>た経験を持っています。なんていうクジ運
>なんだ……。
水伝だけでなく、ゲーム脳の授業も、ですか…。心中、お察しします。
リンク先も拝見しました。
内田樹氏の場合は、必ずしも「昔はよかった」だけでもないようですね。演じているのだとしても、本気なのだとしても、困った人だという気はしますが、そういう「言い切ってくれる人」が喜ばれるという構図がここにも見られるわけですね……。
うーむ、ときには誤解を恐れずに言い切る必要はあると、確かに思いますけど……その背後にある文脈をたどれるようにしておいてくれないと、単なる「乱暴な意見」で終わると思うんだけどなあ……。