2007年02月08日

偏見と憶測と愚痴

先の http://shibuken.seesaa.net/article/33184884.html の続き.

これが番組側の仮説や検証が杜撰でなければ「断られたけど、やっちゃいました」でも問題はないだろう。引用される研究者がイヤだって言ったって、そんなことを気にして路線変更する必要はない(ところで、不本意な引用をされることが事前にわかったときに、それを止める権利って引用される側には、多分ないのだ。容易に批判封じに使えちゃうからだろうな)。
しかし、少なくとも今伝えられている範囲では、番組の内容はボロボロのようだ。実験ふうの衣を着せている点が悪質だが、思いつきを述べているに過ぎない。

以下は、偏見に基づく憶測と愚痴です。愚痴を書く前に、前の方のエントリのフォローをちゃんとすれって話もあるけど(汗

今回のように協力を断られたとき、テレビ屋さんの常套手段としては、番組の仮説に乗ってくれる研究者を見つけ出して免罪符を買うことだろう(文字通り、出演料で「買う」のだ)。テレビ屋さんとしては「まともな研究者」と認められている人でなくてもよいのだろうから、いくらでもいるだろうに、七×さんとか。
まともでない研究者の場合は営利活動だろうから、自分の宣伝にならないと判断されると出演料が高いのかもしれない。低予算番組でそれが調達できなかったのか、製作期間が足りなくてできなかったのかもしれない。
でも、それぐらいの「体裁を整える」ことはしようとするものだったのだが、今回のTBSの番組制作スタッフはそれさえしようとしなかったし、チェック担当者というものがいるのだとして(新聞社と一部の出版社以外に、そういう校閲部みたいなモノがあるのかどうかは疑わしいと僕は思っているのだけど)、その人もそれを求めなかったということだろう。あの捏造報道騒ぎのさなかに。

一握りの人の杜撰な仕事で全体を評価するのは危険だと、原則的には思いますが、こうなると断定する人が出て来ることを確信します。
「以前から疑われていたように、情報バラエティ、科学バラエティの類いはセンミツ(千にひとつしか本当ことがない)だと明らかになりました」
本当は一割ぐらいは本当のことが混じっていると思いたいんですけどね。

テレビ屋さん(いや、マスメディアに携わる人たち全般かもしれない)のなかには視聴者や読者を馬鹿にすることが常態化している一群がかなりの数で存在するとは以前から思っていたが、彼らにはすでにその自覚さえもないのかもしれない。それって、実は「番組(や雑誌・書籍など)を制作する人間は、まともにモノを考えられない人ばっかりなんです」「メディアに載る情報は信じるに値しません」というネガティブキャンペーンを、制作費をかけて広範にやっているのと同じなんだけどな。

そうじゃなくても、慎重に作っても誤りは混入するんです。制作者の思い込みを完全には排除できないんです。一所懸命にやっても。
そういう、報道などに関わって神経をすり減らしている、多くの同業者をも嗤い、蔑む行為です。
僕はそこまでプロフェッショナルな仕事なんかできていないヌルい三文編集ライターですが、それでも、もう勘弁してほしいです。かんしゃく起こして八つ当たりしたくなります。「ちゃちゃっと作ってよ」とか言い出す奴らと同根に違いない、お前らのせいでギャラも下がってるに違いない、電信柱が背が高いのも、郵便ポストが赤いのも、みんなお前らのせいだ、ってなっちゃいますよ(あー、電信柱とか赤いポストって、ないねえ、最近)。
きっと多くのメディア関係者も感じているのではないかと思うのですが、メディアそのものの株を下げるだけで迷惑だから、こんな状態が続くなら、情報バラエティとか科学バラエティとか「百害あって一利ぐらいしかなし」なのでやめてほしいですよ、ほんと。


posted by 亀@渋研X at 10:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 偏見と憶測と愚痴
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