2007年05月05日

「牛乳神話」神話5■学校給食では「牛乳が主食」か



また、先のコラムのこういう説明はいかがなものでしょうか。
学校給食で、ご飯のない日、パンのない日、肉のない日、魚のない日はあっても、牛乳のない日はほとんどない。「教育の一環」として実施されている学校給食で、ほぼ毎日、子どもたちは飲まされ続けてきたのである。日本の子どもたちの主食は牛乳なのである。
最後の一文以外は事実です。異論はありません。しかし、毎日1本は牛乳を欠かさず飲まされるから「主食」というのもどうでしょう?(ここを問題にするのは揚げ足取りのようなものかもしれませんが) 主食が「食事の中心として主要なエネルギー供給源になる食物のこと」だとすれば、確かに現代において穀物や穀物由来の食品が主食とは限らないとは言えると思います。しかし、牛乳1本から得られる熱量は百数十キロカロリー。そして、手元の給食献立表を確認すると、給食には必ず牛乳と同等かそれ以上の熱量を供給する「穀物由来の主食」がつきます。これはこれでバランスがいいのかどうかと思ってしまいますが、少なくとも「牛乳が主食」とは言えません。

実は、ここで紹介するために要約しようとすると、どうしても「学校給食ではまるで主食」とか「学校給食ではあたかも主食のような扱い」とかいう書き方にしかならず、かなり首をひねりました。主食ってなんだ、と考えたら、せいぜいこんな言い方にしかならないはずだと思うのです。
というわけで、今では「これは直喩のはずだったのではないか?」と考えたりもしています。〈あたかも「日本の子どもたちの主食は牛乳」だとでも言わんばかりである。〉とかね。

さて、こうなると、「『牛乳神話』はフードファディズム」という主張も、「学校給食では『牛乳が主食』」という主張も、誤解を招きかねない極端な説明と言えそうです。これでは業界の一部にある「牛乳は完全食品と言われる」などという紛らわしい表現と同レベルだなどという反論さえも、許してしまうかもしれません。



posted by 亀@渋研X at 17:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「牛乳神話」神話5■学校給食では「牛乳が主食」か
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