#ちょうど「水の記憶」のときだなあ。
どれによらず、あまりにもワヤな話を疑問もなく信じてしまう人たちは、「今の科学で説明できる」ってどういうことなのか、それがわからないから簡単に信じちゃうのではなかろうか。
そこを、つまり「今の科学で説明できる」ってどういうことなのかを説明するとしたら、こんな感じでしょうか。
その事実(効果なり現象なり)がなぜ起きるかが、きちんと説明できないと「科学的実証」にならない。
「きちんと説明できる」というのは、「再現性がある」ことが確かめられるということ。
必ずしも、原理がわからないといけないということではない。原理がわからなくても、例えば「これを飲むと、ある病気が治る」ということは、経験的に確認できるかもしれない。
だけど、それを例えば臨床的に実証するのであれば、ほかの作用が混入してきてないかとか、偶然ではない(十分な数、何例もある)とか、さまざまな条件を整える必要がある。
それができていて、「こういう条件を整えると、これぐらいの確率で、こういうことが起きる」と説明できれば、なぜそうなるのかという原理はわからなくても「科学的実証」と言っていい。
逆に言うと「すべての病気が治る」「誰でも元気になる」とかに至っては、「すべて」を確認する方法がないから、そんなことを言い出した時点でまともな検証はしていないと白状したのと同義。
だから「今の科学では説明できない」というのは、再現できるかどうかわからない、薬などなら、効くかどうかわからない、ということ。
前記のような検証の際に、必要な条件を満たしていなければ、一見して実験に見えても、十分な実験ではない、つまり、なにも実証していない、ということになる。
#これですべてってことでもないような気がするので、さらに再考の余地がある鴨だなあ。