↑証拠にならない証拠写真
で、打ち上げとかに出て、電車を乗り過ごして帰れなくなってマンガ喫茶に泊まって、翌日になってやっと家に帰ったら、なんと家に「マイナスイオンドライヤー」がありました。
わあお(@@)
いやもう、箱を見ただけで降参しました。製品カテゴリーらしく「カールドライヤー」なのに、でかでかと「テンションをかけてまっすぐ」ってコピーが。これだけでもう全然ワケがわからないんで、こういう製品(おしゃれ系とかヘアケア系とか、そういうののことね)に対してなにかを言う資格はないと思いました。はい。
あ、あわてて言っておくと、家人は誰も検証に協力する気なしです(-_-) そりゃもう、諦めました。だから「続きを読む」をクリックしても、ニセ科学ウォッチャーな方には、たいして目新しい話はありません。
検索とかでここに飛び込んで来た人のために書いておくと、実は、ひと月ほども前に〈「マイナスイオンドライヤーはなにをしているか」を、どうやって家庭で確認するか〉というエントリを書いたんです。
そんときは、こんな話でした。
家人がドライヤーを買いたいんだけど、どうもマイナスイオン製品ばっかりで、だったらいっそその手の製品を買って「効果とか確かめられるような実験」でもしてみようか……と思ったけど、どうも「なにも確かめられない」んじゃないの? と思い断念したわけです。
次いで、コメント欄でそんなことはないよと教えてもらったのだけど、そんでもややこしいね、という話になってました。
で、家人はなかなかドライヤー買わないし、ライブは近づくしで忘れていたのですよねえ、そんな話は。
ところが、家族でライブを見に来てくれるときに、新宿のビックカメラで先着何十名様980円ていう安売りだったので買ったんですって(自宅で新聞の折り込みチラシをチェックしてたんだそうです)。980円!(@@)
次の日ぐらいから使いはじめているようですが、使用感は話題に出てません。ぼくも聞いてません。だって、前のL字型のと比べてもしょうがないし、遅刻だ忘れ物だなんだと騒いでいる朝にそんな話もできんし。やる気がなくてすいません。
箱には「TESCOM TIC800 マイナスイオンカールドライヤー」と書いてあります。本体にはTIC80と書いてますけど(^^;;
いま、製品番号でリンク先(比較.com。価格.comじゃないのよ)を見た人は平均価格3,613円、最安値2980円でも安くて驚いたかもしれないなあ。
2006年4月リリース(っていうのか?)で、すでに廃盤の製品らしくって、メーカーのサイトにはどんぴしゃの製品はないですね。比較.comからのリンクでもTIC813(URLはtic800.htmlなんだけどね。画像は出ないねえ)、今メーカーのサイトにあるのはTIC811が近いかな、きっと後継機種でしょう。
まあ、見た目は800でも811でもほとんど一緒です。本体にTIC80としか書いてないのは、きっと3桁めは頻繁に変わるからなんでしょうね。家電なんて、そんなもんですよねえ。「この機種」とかいうの、どれほどの人が気にしてるんだろう。
イオンについてもスイッチはあります。「dry/hair care/off」のスイッチ。取り説には効果の説明はありましたけど、マイナスイオンがどうなのかについては、off以外はわかりません。まあ、そんなもんだよね、家電の説明書って。
んで、いつものことなんですけど、ちょっとあれ? と思ったのが、箱のここんとこ。
このグラフ、意味わかんねえ……。サーモグラフだよね? 30×30って、なんだ? 単位はmmで、吹き出し口あたりの面積なのかな? 中央が温度が高いってか? 当たり前じゃないの?
で、マイナスイオンの説明も、わけわかんねえ……。「一般的にいわれる『マイナスイオン』」って、一般的でないマイナスイオンもあって、自分のは一般のほうだって言いたいのだってことはわかるんだけどね……。
それにしても、「イメージ図」って書けば、どんな図でも許されるのかなあ?
>いかんせん安すぎ。それで効果がなくてもしかたないし、あったらめっけものです。
とおっしゃってます。やっぱりねえ。標準価格帯で3000円台とかの製品ではそういうもんなのでしょう。
でも、うちの連中は、それでもなにも困っていないようです。もともとなんちゃらイオンの効果を体験したことがない(そこには関心がない)のでまあ、そんなもんです(^^;;
あっ、だけど、ぜんぜん別の機種では「オン・オフスイッチに気づいていなかったけど、オンにしたらいい感じ」とおっしゃっている方もおいででしたから、「なんちゃらイオンと称するものには効果がない」という話ではありません。
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http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/%7Ekikuchi/weblog/index.php?UID=1161050666#CID1182266690
亀@渋研Xさんへ遠距離通信。私はマイナスイオンドライヤーの使用感を収集することを目的にしているのではなく、「技術と効果」全般を考える者です。使用感の収集はあくまでその一環にすぎません。奥さんが「ユーザーの口コミ情報を最大のよりどころにしています」という割には、より高めの商品で得られるかもしれない使用感に無関心なのは不思議です。
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遠距離通信、受信致しました。
kikulogでコメントするほどの話でもなさそうなので、こちらで。
ご紹介の文言がお気に障りましたら失礼致しました。
ただ、どう書き換えるかを考えてみたのですが、どうもより適切と思える表現が思い浮かびません。というのは、この場合、コメンテーターが技術的な内容や機序について詳しく知っている人かどうかよりも、使用感についてたくさんの事例を知っている人かどうかが重要ですよね?
幸い、真の目的はともかくとして、マイナスイオンドライヤーの使用感を収集していること自体にはご本人も異論はないようです。そこで、最も適切な紹介ではなかったかもしれませんが、「簡略な説明としては間違っているとも言えないので、仕方ないからCのマイナスで及第点」という程度にご寛恕いただければ幸いです。
「ユーザーの口コミ情報を最大のよりどころにしています」という表現には誤解を招く余地があったかもしれません。「高くついても評判の良いものを買う人」というわけではありません。彼女の場合、「買おうかと思った製品や同価格帯の製品について」は口コミ情報を必ずチェックして、それを判断のよりどころとして最も重視する人ということです。値頃感がわからない製品カテゴリーの場合は、もっと広範に情報を求めて、「これぐらいの予算が必要」というところから始まることもありますが。
とはいえ、今回は標準価格で3000円台の品物が980円という「お買い得感」には、十分に目がくらんだことだろうと思います。例外的にバクチを打っている自覚もあるようです。「980円だからスカをつかんだとしてもあきらめがつく」と言い訳をしておりましたから。
もっとも、そもそもあんな形状のドライヤーを選ぶってところで、もう私の理解を超えている世界の話なので、わたしの観測もあまりアテにはならないかもしれません。今ごろになって「L字型のドライヤーじゃないってところで、ボクも使うかもしれないという発想はカアチャンになかったんだなあ」と気づいているありさまです。
そりゃそうか。
で、イオンのオン・オフ切り替えスイッチかもしれんと思っていたものは、そういうわけではなさそう、ということも発覚。でもイオン(かなんか)が出っぱなしなのかどうかも、やっぱりよくわからない。
ダメじゃん(-_-)