【10/17 15:44 コメントでいただいた情報に基づき加筆・修正しました(青字部分)】
それだけでも呆れるのですが、kikulogコメント欄での投稿では最初、番組のスタンスとして
「信じるか信じないかはあなた次第です」
といったコメントがあったというような話でした。下記のコメント欄でnewKamer氏にご指摘いただいたところ、実際にはもう少し穏当なものだったようです。しかし、上記のようなコメントはしばしば耳にもすれば目にもしますよね。投稿でついこう書いてしまった方の念頭にも、そんな印象があったのかもしれません。
このコメント、一見ニュートラルな立場を取っているように見えるのですが、実は、テレビで番組側がこうしたコメントを発するのは、それが事実を扱う番組であればかなりひどい話だとボクは考えています。
先日、ムスメが録画していた「世にも奇妙な物語」を見ました。タモリが進行役をやってるやつ。あの番組の終わりにも、似たようなことを言うんですよね。
あれと同じでいいのか、テレビ屋さん。
額面通りに受け止めるのではなく、「真に受けたらダメです、笑われます」という信号と考えるべきなんでしょうね。まともな話のときは彼らテレビ屋さんもこういう投げ出し方はしないですし。
有名な思考停止フレーズに「私達も、もう一度考えてみる必要があるのではないでしょうか」なんていう類いのがありますよね。それと似ているようにも思います(「考え直さなければならない」とか「責任ある機関が再検討する必要がある」などとは言わないのだけど、似たようなことを言ったように見えるところがミソかな)。
少なくとも、そんな感じで受け止めてもらえることをテレビ屋さんは期待しているようです。前に紹介した、テレ朝の「第470回 放送番組審議会報告」での「オーラの泉」に関する制作スタッフのコメント内容(今後は信じてしまう人もいることを念頭に置いて作る)と、その後の「オーラの泉」のテロップ(前世や守護霊は、現在の科学で証明されたものではありません)を考え合わせると、そういうことなのでしょう。
でも、そんな信号、ふつうにわかるのかなあ。明らかにフィクションだとわかる番組で「この番組はフィクションであり」と流す人たちのやることとも思えませんよねえ。
まあ、エイプリルフール用の捏造ニュースを注釈なしで流すような人たちのやることですから、整合性なんかなくて当たり前かもしれませんが(海外にはそういうジョーク番組があるんです。「ベネツィアは、今年もパスタの収穫の時期を迎えました」とかつうて木の枝にかかってるスパゲティを籠に入れる女性たちを映したり、「ビッグベンの時計がデジタル時計に置き換えられることになりました」なんて言ってみたり、「アポロの月着陸はウソでした」なんてやってみたり、誰が見ても一目でウソだーってわかりそうな話ばかりですけどね。なぜか時々信じてしまう人が出て周りを困らせます)。
どっかでどなたかがおっしゃっていたように「テレビはウソしか言わない」というような感覚が常識になったら、困るのはテレビ局だと思うんですけどね。広告とかテレビショッピングとか、成り立たないよ?
それだとだいぶマシな感じですね。
あまりに杜撰なのは私の方か。
ありがとうございます。加筆・修正しておきます。
「世にも奇妙な物語」は信じちゃいかん、
ということですね?
だって、あれ基本フィクションでっせ。
ひょっとすると、フィクションとはいえ、似たようなことはあるかも、という期待値があったりするのかしらん。
タモさんの芸風を思い出せ! ハナモゲラ、教養講座「日本ジャズ界の変遷」、「第1回テーブル・ゲーム世界選手権大会 於 青森」(いわゆる四カ国語麻雀)→教養講座「音楽の返遷」「めけせけ」→「戦後日本歌謡史」→空耳アワー なんだぞっ! 真に受けてどうするっ!
ヅラ疑惑もあるし。
その点、むしろゴローちゃんの方が好感が持てるかも。単なる「若さゆえの過ち((C)シャア少佐)」とか(^_^)
あ! テーブル・ゲーム世界選手権大会、ネット上で聞けちゃうじゃん……ああ、ええなあ……。
そうそう、そっちの六@渋研Xです。
四ヵ国語麻雀、初めて見たとき以来、
この人はスゴイ人だ、と思ってます。
四ヵ国語を使い分けて一人麻雀ができるなんて、
リスペクト・タモさん、です。
ゴローちゃんはGORO'Sバーのほうがいいな。
だって、あっちのほうは子ども相手なんだもん。
>newKamerさん
>「これはフィクションです」という宣言と同じだと考えて問題ない
そうですね。もう一歩踏み込んで、「同じだと考えないと『危ない』」かもしれませんが。
テレビ屋さんが真偽について視聴者にゲタを預けるようなそぶりを見せたら、テレビ屋さん自身もフィクション(またはウソ)である可能性がかなり高いと考えている。ただ、自力では合理的に説明できなかったり、番組の構成上、そうは明言できない(出演者がいなくなるとか、素材を借りられないとか、否定してしまっては水を指すようでおもしろくないとか)だけなのだ、ということかもしれません。
いやまあ、なにも考えていなくて、その場ではとりあえず突っ込まれないようにして取り繕っているつもりなだけかもしれないですけど。
いずれにしても「信じてもらっても差し支えないと思うよ」という態度ではない、という表明だと思います。
>六さん
タモさんは虚実を操る偉大な芸人です。ぼくもリスペクトしまくりです。「いいとも」のタモさんは単なるおっさんだけど。
(筒井ファンだからホめているわけではないよ!)