2008年01月30日

「ひだる神」のせいにすんなよ

さっき、コメント欄でTAKAさんとお話をしていたら、アマビエという妖怪の話が出てきました。

アマビエ(アマビコ)(wikipedia)

知る人ぞ知るというべきか。いやあ、妖怪の世界も奥が深いです。
それで思いだした話があるので、ちょっとご披露。明日にでも、なんて言っていたのだけど、書いちゃいました(^^;;

以前、友人と共同で事務所を借りていたことがあります。
神宮前のビクターのスタジオの近く。このスタジオが、幽霊が出ると評判のところで。
事務所で机を並べて、ずーっとカチャカチャと黙々と原稿を書いていたりすると、ときどきは怪談話っぽい話もするわけです。
「霊が出るとかって話が多い場所って、なぜか電磁波とかが多いところらしいんだよなあ」なんて話をしたり、「あの横のトンネル、近くを通るだけでも変な感覚がすることがあるよなあ」なんて言ったり。「あのトンネルって、墓地だったんだってよ。だから工事のときにはボロボロと人骨が出たって」なーんて。

その事務所でよくしていた話に「ひだる神」なんてのがありました。
「ひだる神に憑かれたみたいだ」なんていうんです。
簡単な説明はここら辺、もちょっと詳しくはここら辺がオススメです。詳細を知りたい方は検索結果の方で(^^;;
山道での話がメインですけど、ぼくらは「街にもいるよねえ」でした。「どうにもならない倦怠感に急に襲われて、どうしても仕事ができない」のがそれです(爆)

いや、まあ、友人は山でもそういう体験をしています。「シャリバテかなあ、いや、それとも違うと思うんだよなあ」なんて言っていたように思います。けっこうマジに「いやあ、またひだる神に憑かれちゃってさあ」なんて、お互いに言っていたものです。そう、事務所を引き払ってからも、電話で言ってたこともあったなあ。

どなたかもkikulogあたりで書いていましたが、山屋さんはいろんな体験をしていますね。それこそ超自然とか超感覚的知覚とでも言うしかないような体験とか。
この友人も山屋で、同時に二輪のライダーで。生死ギリギリの状態ではセンサーが爆発的に機能するのか、いろーんな体験をしています。引きこもりでセンサーが麻痺しっぱなしのボクとは全然違う(^^;;

コメント欄でも紹介しましたけれども、「個人的体験」というものについては、kikulogでもこんなエントリがあります。

個人的事実と客観的事実、あるいは合理と非合理(kikulog 2006/9/4)
こういう「個人的事実」は、まぎれもない事実だけど、他人とは共有できない。今の場合、客観的な事実は「実は取り込み忘れた洗濯物」ということで、これは他人と共有できる。「事実」にはこのふた通りがあって、それはどちらもまぎれもない事実であるということは頭にいれておいていいでしょう。
 
ニセ科学は「個人的事実」と「客観的事実」の区別をつけていない場合が多いのですが、一方、ニセ科学批判をする側も「個人的事実」についてまで「嘘だ」と言ってしまう場合がままあって、それはそれでまずいのだろうと思います。「個人的事実」も、その個人にとってはあくまでも「事実」なので、嘘だと言われても困るだろうし、反感を買うだけでしょう。その「事実」は他人とは共有できないのだ、ということをうまく伝える努力をしたいものですが、難しいよね。
それはそれでもっともな話で、大事な話でもあるんだけど、ここで言いたいのはちょっと違う。

そんな「ひだる神」とか山や街での信じられないような体験の話をしていると、やっぱり「不思議だよねえ」「なんかあんのかねえ」「あるんだよなあ、きっと」というような話にもなります。なるんですが、同時に「人間の感覚の不確かさ」とか「研ぎすまされたときの鋭敏さ」とか、そういうことも頭にあるんですよね。
わかってないことや、自分では知り得ないことがたくさんある。それを片端からもののけや、超常現象ってことにしちゃったら、彼らアウトドアでギリギリのところで生きる人は、それこそ自分の命に関わるんでしょう。もちろん、自分の体や技術だけだと凝り固まっても、同じことでしょうけれども。

「わかんないこと」「不思議なこと」は、人間の体にもココロにも自然にもたーくさんあって、「こうじゃないか、ああじゃないか」といろんな研究がされていて。わかってくることがあると、もっと不思議なことも出てきて。心理学や物理学や宇宙科学や、いろんな探求がそんなふうにワクワクを広げてくれている。
もちろん科学だけじゃなくてもいいんです。要は人間って、ずーっと探検や冒険をしているんですよね。体も頭もフルに使って。
それを安直に、スタジオにてんと座って、もののけだか霊魂だかなんか「だけ」で片付けちゃうのは、ちょっとズボラすぎる、全身全霊でいろんな探求をしている人たちに失礼過ぎるよなあ、ひょっとして、「ひだる神」やられてて、ちゃんと考えたりするのが面倒だったんじゃないの? なんて思ったりもするのです(^^)


posted by 亀@渋研X at 00:56 | Comment(8) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「ひだる神」のせいにすんなよ
この記事へのコメント
ひだる神は知りませんでした。(餓鬼は知っていました)

>「あのトンネルって、墓地だったんだってよ。だから工事のときにはボロボロと人骨が出たって」なーんて。

私自身は経験ありませんが、以前聞いた話では墓の改修工事で棺桶を掘り出したところ、水が中に溜まっていたとか。(これ以上の詳しい話は、ここでは出来そうに無いです)
まあ、今の日本の場合、どこを掘ってもそれなりに昔のものは出てきそうです。人里はなれた山奥でも、茶碗が土の中から出てきましたし。

>山屋さんはいろんな体験をしていますね。

これは直接聞いた話です。「携帯電話も無い昔、山で転んで足を骨折したが、日が暮れる前にと思い、そのままむりやり麓の家まで帰った。」
距離は「直線」で約1kmでした。事も無げにさらりと話してくれました。相当のつわもののお方です。

私自身も少ないながら、怪我話や藪山を暗くなるまでウロウロしていた話とかありますが、長くなるので又の機会にします。
実際、本当に山を分かっている人の感覚はすぐれています。ほぼ崖の藪の急斜面を、すいすい下っていく人のうしろ姿を見て、こう思いました。「私には真似出来ない。」手を着き、足場を確認しながら追いていくのが精一杯でした。

亀さんも、「気が向いた時」は藪山に挑戦してください。嫌でも感覚が研ぎ澄まされます。(なにせ「命」が掛かってきますからね^^;。)
Posted by TAKA at 2008年01月30日 01:49
TAKAさん、こんばんは。
仕事に戻るきっかけをつかめず、まだネットをうろうろしてました。うひー。

>墓の改修工事で棺桶を掘り出したところ

あーうー、奄美の話や奥会津の話で、ぼくもギャー、ウヒャーな話を親戚や友人から聞いています。日本は基本的に土葬でしたからねえ……。

>どこを掘ってもそれなりに昔のものは

出るようです。考古学の人から聞いたところでは、地下鉄の工事などでなにも出ていないはずがないそうです。ふつうは調査発掘を必ず事前にするぐらいなんだとか。
そういえば、富士の裾野にある演習場には「内緒の出土品」がたくさん埋まってるんだけど、演習でどっかんどっかんにされているという都市伝説が。ええ、都市伝説が。

山屋さんに限らず、極限状況を知っている人たちの話は、ほんとうに驚かされるエピソードがてんこもりですね。人間って動物の一種なんだ、自然の一部なんだ、なんて思うと同時に「だから超能力ってのもあながち」なんてことも思います。
ちゃんと確かめられる日が来ないかなあ。バーチャル極限状況とかで……無茶か(^^;;

>「気が向いた時」は藪山に挑戦
えーと、山は15年ほど前に天狗岳(あ、また天狗だ)でヒイコラ言った経験がありまして、いやあ、もうもう(爆)
Posted by 亀@渋研X at 2008年01月30日 03:27
>土葬

途中から硬い粘土層に当たって苦労した事があります。ツルハシが跳ね返る^^;。

>考古学の人から聞いたところでは
>ええ、都市伝説が

私も似た話を聞いたような。まあ茶碗ぐらいならそのままでも、OKでしょう^^;。

>ヒイコラ言った経験

リアル極限状況を体験なさいましたか。私は日帰り登山ぐらいが丁度良いですね。山の上は、のんびり時間が過ぎて行く感じがします。息抜きにはぴったりです。
Posted by TAKA at 2008年01月30日 03:42
>リアル極限状況を体験

いえいえ、そんなすごいことにはなってません。ヘタレですから(^^;;

>日帰り登山ぐらいが丁度良い

ぼくも、それぐらいがいいなあ。なにしろ平地を1時間ほど歩いても足腰が痛んだりする引きこもりなので、まずはリハビリから(^^;;
Posted by 亀@渋研X at 2008年01月30日 06:14
亀@渋研Xさん、こんばんは。神の手のコメント欄より。
>反論されたいなら「○○に違いない」「▲▲ではあり得ないと、なぜ言えようか」ぐらいおっしゃっていただかないと(^^;;

了解です。実は最初は軽めにと思い、遠慮しました。次の機会にはもっと大胆に行きますね。
と言う訳で、さっそくkikulogに「ひだる神」が取り付きました(^^。
Posted by TAKA at 2008年01月31日 22:52
失礼、kikulogの「ゲーム脳授業」の項目です。私にも取り付いたかな、ひだる神^^;。
Posted by TAKA at 2008年01月31日 22:58
予定よりも8時間ほど遅れて脱稿(-_-)<お仕事ね
やっとひだる神と仲良しな魑魅魍魎の世界から
人間界に帰ってきました。

TAKAさん
>次の機会にはもっと大胆に行きますね。

お手柔らかに(^^;;

>kikulogに「ひだる神」が

あああ、ぼくと同様にblog主に憑いたのかと。スランプとか書いてるし(^^;;
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月01日 03:51
>blog主に憑いたのかと

よりによって、現代科学の最先端を駈け続けていらっしゃる、きくちさんに取り付くとは思いませんでした。ニセ科学を叩き過ぎて、疲れ果てたきくちさんを、山の神が救ったのかも知れませんね。
もっとも、私には年中取り憑いていますけどね(^^。
Posted by TAKA at 2008年02月03日 02:11
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