2008年02月05日

【作成中】FAQとか【作成中】

不意に思い立って「水伝FAQ」の作成などはじめてしまいました。

【作成中】『水からの伝言』の基礎知識【作成中】
ttp://kameo.jp/mizuden/faq.html

まだまだ書きかけ(んー、なんか12時間以上はゆうに取っ組んでるけど、まだ6割強?)なので、検索エンジンよけを施してあります。そんなだもんで、直リンクもまだしないでね。

と言いつつ、読んでみてツッコミとかご感想などいただけると、とってもとっても助かります。メールでも、このエントリのコメント欄でも、歓迎でおます。

疲労困憊したので、これからスーパーにお買い物に行って、今日はもう寝るかも……。

ずーっと前から「あったほうがいい」と思いつつ、どっからどうしたもんか、と手がつかなかったのですが、某所で某氏に期待されてるみたいだったので、うっかり手をつけてしまったのだ。wikiとかの方がいいんだろうなあなどとも思いつつ、前時代的にベタなHTMLです。すんません……。
posted by 亀@渋研X at 12:31 | Comment(29) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【作成中】FAQとか【作成中】
この記事へのコメント
期待した某氏です(笑)。何という早手回しな対応なのかとちょっとビックリしましたが、編集の力は凄いですね。文章が平易でリーダビリティもかなりあります。ウィキは人によってはあの表記が読みづらい・重いという難点があって、必ずしも読み易いものではないですが、これなら一問一答形式でユニバーサル対応だし、動作的にどんな環境の人でも簡単にスクロールして読み進むことが出来ますね。

欲を言えば、庄内さんのような賢い人にスパッとと必要な情報の要点を伝達出来て、それがスッキリ喉元を通って胃の腑に落ちるような、逸らさない仕掛けはないものかな、と少し思います。想定読者との兼ね合いで難しい問題ではあるんですが、FAQがチュートリアルとしても機能するような編集上の仕掛けがあればさらに効果的では、ということなんですが。

たとえば、想定読者毎のコースをリンクで構築するとすると、ターゲティングの区分けとか記事の拾い方とかリンクの埋め方やインデックスの構築など面倒な作業が出てきますけど、効果的な誘導が可能かな、と思います。「論点」の部分と被ってきますから、そこも難しいところですが。

いずれにせよ、それはまず元となる記事群を完成させてからの話ですので、当面の方向性としてはいいんじゃないかと思います。水伝自体には詳しくないので、剰り修整や穴埋めのお力になれないのが残念ですけど、オレも一読してかなり勉強になりましたので手応えはあると思います。
Posted by 黒猫亭 at 2008年02月05日 17:02
黒猫亭さん、こんにちは
うまくいかないエントリ原稿をうっちゃって、こっちに進んでしまいました(^^;;

なんか寝そびれたのだけど、頭が働かないので「こういうときは肉体労働だ!」とリンク集を末尾に作ってしまいました。未完成なページでも実用度が上がるじゃないかなあ、と。これもまだまだですけど。黒猫亭さんちもまだ入ってないし(汗

>FAQがチュートリアルとしても機能するような編集上の仕掛け

紙媒体でDTPお助けムックみたいなのを作るときは「目的別クロス・インデックス」なんてのをよく作りまして、これは受けがいいんですよね。そういう「つかみ」があるといいなあとはボクも思います。
でも、おっしゃるように、まずは素材をとりまとめて、それからかな。

>一読してかなり勉強になりましたので手応えはあると思います。

おっ、よかったです。
実は、まだなんか論点があったのが抜けてるような気がするなあというのと、「論点」の後半、一応の目算はありつつも、もちょっと重複処理を突っ込んでやらんとな、なんてこともありまして「6割」ってのは甘めだったかな、なんて気も(汗
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月05日 18:18
内容については、私なんぞが貢献できる事は何一つありませんけど、行間がなくて読みづらいです。line-heightプロパティの設定が欲しいです。1.2emくらいでも、だいぶ違うと思います。
Posted by 田部勝也 at 2008年02月06日 00:03
田部さん、こんにちは、

>行間がなくて読みづらいです。

おっ、そうなんですね。
そうか、MSIEではきっとそうなんですね。

>line-heightプロパティの設定が欲しいです。1.2emくらいでも、だいぶ違うと思います。

ふむふむ。挑戦してみます。

助かります! ありがとうございます。

で、気づいた。色はだいじょぶなのかな……(汗
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月06日 00:31
今晩は。

頭が下がります。
て言うか、感動しましたよ。

------

では、ちょっと気になった所を(誤記の指摘とかでも構いませんか?)。

”Q:実験でどんな結果が観察されるのですか。”
の部分で、
▼▼▼引用▼▼▼
ヒトラーなどの歴史的に悪人とされている人間の名前を書いた紙を貼った容器の水は「きれいな結晶」を、宗教上の聖人などの名前を書いた紙を貼った容器の水は「汚い結晶」をつくる。
▲▲引用終了▲▲
とありますが、これって、きれいと汚いが逆のような。
Posted by TAKESAN at 2008年02月06日 01:13
TAKESANさん、ありがとうございます。
直しました。typoもあちこちにいっぱいあるようです(T^T)
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月06日 01:32
>疲労困憊

お疲れ様です。そんな時は、「ハッサク」や柚子、カツオのタタキなどが良いです。(と密かに宣伝^^;。)
ニセ批判批判者が、ぐうの音も出ないような物が出来るといいですね。まあ庄内さんも、本音ではある程度分かっているのでしょうけど。それでも作っとけば、「これ読んでから波動測定器の値踏みをしてね。」と言えますからね。取り合えず体を壊さないよう、じっくりやってください。
Posted by TAKA at 2008年02月06日 01:33
提案です

> Q:音声の振動が結晶に影響を与えているのではありませんか?

の項目については、文章の持つ意味と、その音声振動(最終的には、周波数と振幅に還元できる)に関連性があるというアドホックな仮定をしない限り、音声振動が伝わったとしても無意味である、ということを盛り込んだ方がいいかな?と思います。
#振動と『波動』は全く違うものという基礎も必要か。

どう書いたら分かりやすいかは未検討。ポイントは音声由来の振動が伝わるだけでは無意味というところです。
Posted by newKamer at 2008年02月06日 14:37
これは、とてもいいFAQになっていると思うので、細かいところですが、もうちょっと。

> では、アルファベットで「shine」と書いたらどうでしょう? 英語では「サンシャイン」ですが、日本語のローマ字表記だとすれば「シネ(死ね)」です。

続けてすみません。ここは「英語では「シャイン(輝く)」」ですよね。
Posted by newKamer at 2008年02月06日 14:57
TAKAさん、newKamerさん、どうもどうも。

>TAKAさん
ありがとうございます。
どれほどうまく仕上がっても「ぐぅ」の音は出るんじゃないかなあ。よくありがちな論点ぐらいは網羅したいですが、漏れも出るだろうし、誤読の可能性や曲解まで防げないし。
できれば「ろくろく考えないで安直に否定しているに違いない」とか、「科学君が『科学的に間違っている!』ってヒスを起こしているだけ」とか、「いい話じゃん」とか、そういう単純レベルの誤解を解いたり、同じ話を何度もする手間を減らす役に立てばいいなあ、という感じです。
あと、半信半疑で調べようとした人がたどりついてくれれば、なおうれしい。

ぼくの力量の問題もあります。できるだけ慎重に推敲はしようと思いますが。

>newKamerさん
ご指摘ありがとうございます。助かります。

音声の件、しばし考えながら書いてみたりもしたのですが、あまりうまくいかないですねえ。

ここ↓なんか見ると、意味と振動の関係はともかく、語彙(音形)と振動には一意に近い関係ありそうだし。
http://recognition.web.fc2.com/


>「英語では「シャイン(輝く)」」

あぎゃ。直しました(><)

----------------------
以下、昨夜から今日にかけての大きめの修正&更新をメモ(小さい修正はいろいろ)。

その1)hyouka01
Q:その「実験」には、どのような意味があるのですか?

に説明文を追加(前は問題点の箇条書きだけだった)。

その2)hyouka02

Q:その話を信じている人や共感している人は、
「水は言葉を理解する」と考えているのですか?

の2つめの箇条書きを、ABC方式に改めた(ひとつめとの違いをはっきりさせるため)。ついでにひとつ追加。

D.「植物に音楽を聴かせると生育がいい」と聞いたことがあるので、こういうこともあるかもしれないと思った。いわば既存の似たような話からの【連想類推型】といえる。

を追加。

末尾に一文程度を追加。

D.については、論点をひとつ立てる。

その3)ronten08
Q:これは宗教ではないのですか?

末尾に一文程度を追加。

その4)
未着手の「論点」に、Aを1行ぐらいずつ仮に入れとく。

その5)
リンク集にちょびちょび追加。
あと、最近の主要な言及(黒猫亭さんとか「水伝の2つの側面」とか、ほかにもあると思うけど)とアエラの記事を探して入れる予定。
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月06日 15:52
昨日メールを送った後に、最後のリンク集の存在に気づいたNo.4560です。
メール内容のいくつかはかぶってるじゃん。orz


newKamerさんの指摘された部分周辺についてです。

まず、実験方法の「震盪する(しんとう。激しく揺する)」「震盪する(ゆする)」の部分。

実は「震盪する」って表現を、僕は水伝関連書籍中では見た覚えがないんですけど(本家水伝シリーズかな?)、なんか読み方からするとありそうですね。(汗)

ただ、細かい部分かもしれませんけど、kikulogの下や、『水の「真」力』p.180の下で引用する箇所のように、「叩く」ことも明記した方がより分かりやすくなると思います。

・kikulog - 水からの伝言(5) 結晶についての簡単なまとめ
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1121250923

江本勝『水の「真」力』(講談社)p.180より引用。
----
1ふたつのスピーカーの間にビンに詰めた蒸留水を置き、通常程度の音量で楽曲を一曲聴かせる
2曲が終わったら、ビンの底をよく叩き振動を与える
3一晩置き、さらにビンの底を叩いたうえで凍らせる
----
補足:江本氏自身の文による音楽を聴かせた場合の方法。また1は実際は丸付き文字の1。

これを明記するだけで、ご飯実験以外の音声の問題はある程度回避できませんかね。


続いて、「ご飯に声かけ実験」です。

こちらは少なくとも2006年までは丹念に調べたつもりですが、僕が知るかぎり、公式(IHMや協会)の肩書きを持つ人が実験をした(無邪気な)実験例を、一例も見つけることはできませんでした。

公式の「ご飯に声かけ実験キット」のページにある写真は、「結晶物語」では読者の方が送ってくれた実験結果と記されています。
また、学会発表でも主婦の方のものを使いました。

・kikulog - ししゃかもグループの発表
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1159008489

まあ一例でも見つければ終わりの部分なんですが、実はその一例を見つけたかったりします。

本の場合は大半が具体名表記(小学生も何名か)なので、批判しにくいなぁと思った記憶があったりするんですね。

例えば、「IHMによる公式の実験結果はまだ公表されていない。」
みたいな文章の追加って無意味ですかね。
(って上の文章をまとめ直して、僕のとこで書いた方がいいかも。)


最後にもう一つ。
下の公式FAQは参考になりませんかね?(ってあそこからリンクするのはまずいかな。)
ttp://www.thank-water.net/japanese/faq/index.htm

なんか書いてると、亀@渋研Xさんに押し付けてるような気もしてくるんですけど、応援しています。
でも、本当にあまり無理はなさらずに…。
Posted by No.4560 at 2008年02月06日 18:13
No.4560さん、こんにちは。毎度どうもありがとうございます。

リンク集やらは、昨夜のメールとかぶってるんじゃなくて、追加したんです。修正箇所に書き忘れてました。ごめんなさい。

「震盪する」はホメオパシーの用語と混同したんだと思います。江本流は「叩く」だったか。
記憶で書いていると、こういうところがダメですね。でも、手元には一冊もないんですよ。全部、図書館やら六さんから借りてたような(汗
ビデオ映像はあるはずなんですが。

実験の手順、もうちょっと詳しくした方がいいかなあ。「震盪する」は「容器を叩く」に修正します。kikulogへのリンクを示すのではまずい(部分的に修正が必要)しなあ。ううむ。

>「ご飯に声かけ実験」
>例えば、「IHMによる公式の実験結果はまだ公表されていない。」
>みたいな文章の追加って無意味ですかね。

うーん、無意味かどうかはよくわからない。でも、そういえばあれは読者の発案によるものだったような気がしてきました。「おもしろいですねえ、ふしぎですねえ」なんていうコメントをしていたような。
うん、言い出しっぺはともかく、本人たちはやってなさそうだということは書いておきましょう。

公式FAQ、全体に、原稿のまま公開しているような印象で、おもしろいですねえ。「木津部長へお願い」ってなんでしょうね(爆)
リンクはせずにURLを示して(彼らのページについてはそうしています)、彼ら自身による説明として掲載しましょう。

>亀@渋研Xさんに押し付けてるような気もしてくる

そんなふうにお気になさらず。
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月06日 18:52
>亀@渋研Xさん

お疲れ様です。活発な意見交換が交わされていて何よりです。「そう思うならおまえも何か具体的な指摘をしろ」とか突っ込まれそうですが(笑)、どうも具体的に正確な知識がないので腰が引けています。

それでまた観念論になるのが恐縮ですが、亀@渋研Xさんが仰る通り、「ぐぅの音」って感心するくらいどこからでも出るんですよね、結論ありきの読み手からすれば。最初に提案させて戴いたことも、「短期決戦」みたいな発想から出ています。

つまり、最初から関心のない人にはこういうコンテンツを紹介しても、リンクを踏む人はまだしもマシで、踏まない人も多いでしょう。ハナから踏まない人はもう直接対話で説得するしかなくなるので、この種のコンテンツのキモとなるのは、踏んだ人間をどうやって逸らさず効果的に誘導するかということですよね。

理想的なことを謂えば田崎さんの「信じないでください」まで誘導出来れば一般人向けの啓蒙としては万々歳なんですが(あれだって一種の要約ですもんね)、ニセ科学批判に反感を持っている人はとにかく最初の段階では熱心な読者ではないわけです。

期待出来るのは「ふん、まあ何を言ってるのかくらいは聞いて一応やろうじゃない」程度の関心の読者ですから、短期決戦で「あ、オレひょっとして勘違いしてたかな?」という「印象」を覚えてもらって、読みのモチベーションを喚起する、少なくとも「識ることへの拒否反応」を武装解除することが最初の課題ですよね。

多分、方向性としては亀@渋研Xさんが例に挙げられた「目的別クロス・インデックス」の手法なんですよね、オレもまさにそんなイメージを持っています。

それをハイパーリンクで可能な限り効率的に組んで、数項目読んだだけで効果的に武装解除可能な線を狙い、トップからインパクトのあるコピーで引き込んで、武装解除から積極的な関心に基づく網羅的な読みに誘導する、実践論としてはこんなイメージになるんだと思います。たとえば庄内さん辺りを想定してターゲティングするなら、彼が持ち合わせる知的誠実性の程度から考えても、このレベルの誘導でちゃんと認識を改めてもらえそうな気がしますね。
Posted by 黒猫亭 at 2008年02月06日 18:56
黒猫亭さん、こんちわ。

>短期決戦で「あ、オレひょっとして勘違いしてたかな?」という「印象」を覚えてもらって、読みのモチベーションを喚起する、少なくとも「識ることへの拒否反応」を武装解除することが最初の課題

うー、戦術としてはおっしゃる通りなんだろうと思うのですが……。
先に目的別クロスインデックスの例を挙げましたが、本を買って読もうという人や、会社にある本で調べようという人なわけで、今まさに直面したトラブルの打開のために「知ろう」「知らねば」という切迫した動機はちゃんとあるわけですよね。たとえば「ものぐさな読者にも受けがいい」とか「焦っている読者にも受けがいい」と言えたとしても、それぐらいのモチベーションはもともと備えている。
そういう意味では、「へっ、なんだそりゃ」と思っている人が自分から読んだりなんかは、決してしないだろうなあ……。

後の方で「トップからインパクトのあるコピーで引き込んで、武装解除から積極的な関心に基づく網羅的な読みに誘導する」とおっしゃておいでですが、そういう導入がないと、そこまでの機能を発揮させるのはつらいと思うんですよ。で、それは「売れるタイトルをつけられる」とか「話題になるキャッチをつけられる」という才能が必要な話でして、ぼくだけじゃなくて編集者なら誰でもノドから手が出るほど欲しいという(泣笑)。
泣き言を言っていても始まらないのですが。

いまイメージしている使い方は、誤解に対する反論などの際に、

1)トピック単位で、ピンポイントの誘導をしていただく

というもので、うまくいけば、

2)読んでみると、前後に似て非なる論点があったりする(国語辞典などで、ついつい前後の項目を読んでしまうような人を意識。そのため、【論点】では、となりのとなりの項目も読もうかと思う程度にはバラツキを用意する)
3)運がよければ、トップの一覧を見て、関心のある部分を読んでくれる

なんていうような展開があったりして……と妄想中。

まあ【論点】の一覧の部分は、実際の配列とは変えて整理するとか、そういうことは必要だと思いますが。

で、目的別クロスインデックスというのを作るとしたら、「自分でも疑問に思って調べに来た人」でも「誤解に対して反論をしなければならないと考えた人」でも、似たようないくつかの傾向に分かれるのではないかと思うんですね。で、これは「5〜10通りぐらいの傾向別論点リスト(重複あり)」みたいな感じにまとめられるかなあ、なんてことも思っています。

そこまでできるかどうかは、現段階ではなんとも、ですが(^^;;

さて、昨夜は原稿直しが来て、この作業が全然できませんでしたので、今日はちょっとは進めようと思っています。
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月07日 22:17
こんにちは。

精力的な活動に頭が下がります。
今更ながら皆さんの議論に一通り目を通したのですが、気になった点があったので少し情報提供を。

newKamerさんが最初のコメントで指摘されている音と言語の関係ですが、以前自分が書いた水伝の記事に関連することを書きましたので参考までに
http://d.hatena.ne.jp/dlit/20070521/1179748496
大分後に出てくる「追記:記号の認識について」という項目です。

亀@渋研Xさんが挙げていらした音声認識のページも読んだのですが、そこで説明されている方法は、物理的には連続的な無限集合である音波の全ての可能性を、離散的な有限集合である言語音の集合に対応させる技術の話で、物理的な音と言語音に一意的な対応があると言うには注意が必要です(言葉尻を捉えているようで申し訳無いのですが)。
また、ある意味でそこに一定の対応があるとしても、それは言語音の方が例えば「日本語」に限定されているから言えることです。まあ結局"shine"の話と同じなのですが、全く同じ物理音でも日本語話者には「あ」、英語話者には「a」と認識される可能性があるわけで、適切な物理音が発せられれば、自動的にそれに対応する言語音が決まる、というのは原理的に不可能です(技術的によりエラーの少ない認識者を育てることはできますが)。

この辺りのことは中々話も複雑になりますし、僕も書けと言われてわかりやすく書く自身は無いのですが、余裕がありましたらご検討ください。何らかのご参考になれば幸いです。
これからも応援しています。
Posted by dlit at 2008年02月07日 23:41
dlitさん、こんばんは。
すいません、どうもボクがnewKamerさんやdlitさんの指摘されている点を、ちゃんと(あるいは全然)理解できていないのだと思います。

音声認識の話を持ち出したところで想像がついておいでかもしれないのですが、「水が振動の影響を受ける」と考えるためには、その「振動=音の連なり」を特定の「言葉」と一意に関連づける必要があるが、それは原理的にできないのじゃないか……という意味だと考えてしまいました(そこまで要約してしまってはおかしいのかもしれないのですが)。で、それは「『水が知性かなにかに似たようなものを持っているとは考えられない』という至極真っ当な前提」は、とりあえず脇に置いても一意な関係として成立しない、ということなのだろうと考えたのです。
が、なんとかそれを言葉にしようとするなかで、音の構成要素を記憶にあった単語を頼りに調べて行ったところたどりついた情報のひとつが先の音声認識技術に関するページでした。で、ものすごく単純に言ってしまえば「音の構成要素にバラしたうえで、特徴のバラツキを考慮して収集したデータベースを参照するような方法で、ある『音の連なり』を『言葉』として取り出すことは可能なんだ」と理解してしまったのです。

ご教示いただいたエントリの追記を読み返して、改めて考えると、この「至極真っ当な前提」は、とりあえず脇に置いてしまったところで話がズレちゃっているのかな……と思い当たりました。

あれ? newKamerさんのご指摘を読み返すと、それとも違うか……。「日本語(標準語)」モデルで考えちゃってたかな。

構造としては、「shine」の話と同じなのかな? 音であれ文字であれ、ある発音(音の連なり)や字形(画線の集まり)の組み合わせが、どの言葉であって、どういう意味をもっているかを一意に結びつける機能が水にないと、聴覚情報に相当するような振動が伝わろうが、視覚情報に相当するような光が伝わろうが、言葉や意味に応じた結果など現れようがない、ということ……かな???

あああ、そうか、タモリクラブの「空耳アワー」が、なぜ起きないんだってこと……なのでしょうか?

YouTube [TV] タモリ倶楽部 空耳アワー 名作撰
http://jp.youtube.com/watch?v=h4DJvphcoVo

すいません、物わかりが悪くて(汗)。おヒマなときにご教示ください。もうちょっと腑に落ちれば、なんか書けそうな気が……。
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月08日 00:34
上記の「空耳アワー」の3曲めの歌詞を見つけました。

"Judas Priest Sinner lyrics"
http://www.lyricstime.com/judas-priest-sinner-lyrics.html

Sacrifice to vice or die by the hand of the
Curse and damn you all you fall by the hand of the
Sinner!

2行目からを空耳で

母さんが言う 「こういうパーマは変だ」と
死のう!

と聞きなしています。

音声だのの振動で、こういう齟齬が起きずに一意に意味と結びつくことは、およそ考えられない……というようなことだという理解でよいのでしょうか?
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月08日 00:56
今晩は。

えっと、ちょっと横から失礼します。

多分、
▼▼▼引用▼▼▼
意味と振動の関係はともかく、語彙(音形)と振動には一意に近い関係ありそうだし。
▲▲引用終了▲▲
これをどういう意味でお書きになったか、というのがポイントだと思います。dlitさんはこの文章を、「物理音と言語における”音”が厳密に対応している」、という意味に捉えられたのかな、と。

空耳アワーの例が、話としては、その通りだと思います。文字で言うと(この例は、少し不正確かもですが)、「ゲッ夕ーロボ」と「夕方に雨が降る」と「夕モリ倶楽部」の「夕」は同じ文字だが、その物理的特性だけで言語音と対応させる事は出来ない、という、そういう感じかな、と。ゲシュタルト心理学とかでも出てきますが。

で、そういう文字なり音声なりを分節するには、人間の脳クラスの情報処理機構が無いと無理な訳ですね。しかるに、水にそんな構造機能が無いのは、自明。だから、科学的に水伝は絶対にあり得ないと、論理的に言えるのですよね。
Posted by TAKESAN at 2008年02月08日 02:38
一番解りやすいのは、

「掘った芋いじるな」

です(笑)
Posted by TAKESAN at 2008年02月08日 02:40
TAKESANさん、ありがとうございます。

>ゲシュタルト心理学

あ、あ、あ。
「言葉が意味をなさない音の連なりとしか認識できなくなる」みたいな話でしたっけ。それか。

人間がどうして単なる音(や画線の集合)の連なりを意味のある「ことば」と認識できるかというと、そういう体験をして学習しているから。じゃあ、水はどこでどうやってそんなことができるように……というようなことかな。


もう1回整理させてください。

(1)発話された言葉や演奏された音楽は、物理的には音波であり、振動だ。
(2)水に知性かなにかがあるということまでは想定しなくても、特定の振動が、水という物質の性質になんらかの影響を与えるという物理現象だという可能性ならあるのではないか。

というのが「振動の影響があってもおかしくない」という話だと思います。で、

(3)水伝は「ある言葉」や「ある音」は、「特定の結晶の形」を生じると言っている。

わけで、そうだとすると、

(4)水伝的な反応が起きるためには、言語なり音楽なりの「意味」と「結晶の形」に関係があると想定する必要がある。
(5)ある特定の発音は、一意に特定の振動を生じるわけではない(個人差も含めて、かなりのブレがある)。したがって、前提情報のない単なる振動から、それを諸言語のなかの特定の言語にある「ある言葉」だと判定するためには、かなり該博な知識と文脈を必要とする(音声認識のためのデータベースが必要なだけの情報量をもっていなかったり、同定の精度が低いと、誤って「詳しく知っている特定の言語の特定の言葉」と結びつけてしまい「空耳アワー」現象が生じる)。
(6)しかも、これができるためには、そもそも「言葉というものがあり」「言葉を使うと、意味のある内容の伝達ができる」「言葉は、特定の音の集合として表現することができる」ということを知っていなければならない(ヘレン・ケラーの「water!」だな)。
(6)したがって、言葉や音楽の内容や意味するところとは無関係に、たとえば特定の音(音高・音長・強弱・倍音構成などなど)の振動が特定の結晶を生じやすくするということはあり得ても、その「意味」に応じて結晶を生じるということは、ほとんど考えられない。「ある言葉(音の形)」と「ある結晶」に、偶然そのような関係があったとしても、そうした現象が諸語のさまざまな言葉でも誤りなく広汎に認められるということは、確率的に考えられない。

というようなことになるでしょうか。
もちろん、文字(画線の集合)でも同じことで、なんで文字だということがわかるのかと言ったら、それこそ江本的波動でも持ち出さないと説明がつかない。物理現象として、光の波長や強弱などが物理刺激になり得るとしても、それが言葉に応じた結晶を生み出すことは、原理的に無理がある。

そんな感じ?
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月08日 09:33
補足が遅くなってすいません。

空耳アワー良いですよね。
よくYouTube内を検索しまくってたなあ…

すいません、問題が二段階あったのに、あまり分けて書かなかったために混乱させてしまったかもしれません。

本質的な問題は、言語音(「あ」とか「a」とか)自体が、「音」という名前は付いていますが、認識する主体があって初めて物理的な音から切り出されてくる抽象的なものだということです。そして、その切り出しは「物理的な音を言語音として認識する」という前提と、「どの範囲の音をどの言語音に対応させるかという知識、あるいは学習の経験」が無いと行えないという点が重要です(そこさえクリアすれば機械であっても「言語音の認識」まではできるわけです)。これは亀@渋研Xさんが上でまとめている(5)の話ですね。

端的に言えば、もし水が「ありがとう」という言葉をかけられて、その性質を変化させたとしても、それは「特定の物理量を持った空気の振動」によって影響を受けたのであって、「ありがとう」という「言語音」を受け取ったとまでは言えないということです。それを証明するには、水が上で挙げた二つの条件をクリアしていることを示さなければなりません。それはどう考えても不可能ですよね?あるいは御伽噺の世界に踏み込むしかないと思います。

従って、たとえ我々の言語が空耳アワー現象が一切起きないように構成(=全言語の言語音が全て物理的に異なる領域に対応している)されていても、水はもともと言語音自体を受け取れない(認識できない)のです。

ただ、人間が調音可能な音には限りがあるため、実際には様々な言語で同じような物理音を使用しているわけですね。それで僕らは空耳アワーを楽しむことができるわけです。言語が違うと音も違ってくるという話は、小難しい理屈を嫌う人にもわかりやすく問題を把握してもらうのに便利かもしれないと思って出しましたが、ちょっと混乱させてしまったかもしれません。もちろんこの話だけをしても水伝の不可能性を示すには十分でしょう。

これは水が音やインクの染みを「それが(言語の)記号である」と認識すること自体が原理的に不可能である、という段階のお話です。
ここをクリアして、やっと水は「言語記号の恣意性(=意味の問題)」に挑むことができるわけです。まあ水伝のお話はそこでも完璧にダメになるわけですけど。

実際には言語記号の恣意性の話が、実例も出しやすいですし、理屈もわかりやすいので、FAQではこの音に関する話は出さなくてもいいのかもしれませんが、一応専門としては気になったので…
なんか個人的なこだわりにつきあわせてしまったようで申し訳ありません(^^;

基本的には上の亀@渋研Xさんがまとめられている認識の仕方で問題無いと思います。
Posted by dlit at 2008年02月08日 13:37
今日は。

そうですね。そういう事だと私も思っています。

で、「水伝が成り立つには”世界がどうなっていれば良いか”」、というのを考えると、色々な物事が崩壊するんですよね。言語の恣意性(←これは術語です)とか文脈依存性の否定をして、意味と物理的特性が緊密に対応している、と考えなくてはならないが、それは排他・不寛容だし、そもそも論理的にあり得ない。厳密には異なる物理音を同じ音素として認知し、コミュニケーションを成立させている、という現象が成り立たなくなる訳で。

これが、dlitさんや私なんかが言っている、「水伝は、自然科学的論理を云々する前に、言語論的難問をクリア出来なければならない」、という所だと考えています。
Posted by TAKESAN at 2008年02月08日 13:38
あ、思いっきり、dlitさんとコメントがかぶっちゃいました(笑)
Posted by TAKESAN at 2008年02月08日 13:56
あと、これは随分悩むところなんですが、アドルフ・ヒトラーの名前云々という部分、同姓同名のアドルフ・ヒトラーさんがたくさんいるという以前に、水一般がアドルフ・ヒトラーの行った事柄についての歴史を知っている必要があると思うんですが、その辺江本さんはどう言ってるんでしょう。

あの特定のヒトラーの「人間的な属性」としての邪悪さが「悪い言葉」として名前に顕れていて水に作用するという説明なら、同姓同名の人がたくさんいるとか、そもそもdlitさんたちの物理音と言語音の関係に関するご説明で反証としては十分だとも言えるわけですが。

それと、立場によって正邪や当否の解釈が異なる言葉については何か言ってますでしょうか。たとえば「新自由主義改革」とか「小泉純一郎」とか(笑)。もしこのような対象に関しても水に何らかの影響があるのだとすれば、水には特定の政治的もしくは思想的傾向があったり、社会的状況に対する判断力があるということになりますね。

それだったらもう、占いの域にまで行っちゃうわけですが(笑)。
Posted by 黒猫亭 at 2008年02月08日 17:52
dlitさん、TAKESANさん、たびたびありがとうございます。

先のまとめ方でよいということならば、およそご指摘の点は理解できたのかなあ、と思います(我ながら頼りないなあ……)。「言語の恣意性」でググったら、こういうページが出てきました。

言語の恣意性−知恵熱シリーズ−(Speak about Speech: Shuno の方言千夜一夜 第85夜)
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/~shuno/speech/980712.htm

これは「shine」の話と同じですね。

で、こういう「音や画線の形」と「意味」の関連付けが、まさに人為的に行われて来た(この辺が「言語の恣意性」)という事情がある「ことば」というものが水のなにかに影響を与えるためには、そもそも水に知性なりそれに似た機構なりが必要だ。もしも「波動」とかが関係なくて、純粋に物理的な現象としての「振動」で、言葉や音楽に「応じて」なにかが起きると考えるのであれば、物理音→言語音→意味というような関連付けを水自身か、「波動」でも水でも人でもない何か(知性なりそれに似た機構なり)が必要になる。それを抜きにしては「水伝」は成立しない。

そういうことですね。

黒猫亭さん、どうもどうも。

>あの特定のヒトラーの「人間的な属性」としての邪悪さが「悪い言葉」として名前に顕れていて水に作用するという説明なら、

記憶している限りでは、なにしろ原理というか説明は「波動」であり、突っ込んだ説明はなかったと思います。基本的には「不思議だが本当だ」だったと思うんですよね。
少なくとも『水は答えを知っている』や『水からの伝言 vol.1』あたりでは、「アドルフ・ヒトラーと言ったらあの人で、ヒトラーが悪い人なのは自明」みたいな感じ。

先にNo.4560さんが教えてくれた「公式FAQ」だと

>(問) 言葉の実験でなぜ結晶が言葉の善悪を判断しているように、結晶がきれいになったり醜くなったりするんですか?
>(答) 結晶は、善悪を判断しているのではなく、その言葉の波動を表しているだけです。後はそれが美しく見えるかどうかは、見る人の感性しだいです。

なんて具合です。万能の理論だなあ。「善悪を判断しているのではな」い、なんてどうして言い切れるんだ。

もっとも、その後になると、同姓同名問題は、実験した人が思い浮かべた人なんだ、ってことになっていたと思います。名前の紙を作った人なのか、貼った人なのか、写真を撮った人なのかは不明ですが、撮影者の思いも関係あると思うとは言っています。

>立場によって正邪や当否の解釈が異なる言葉について

ええと、政治的なスローガンとか政治家なんかの、いかにも異論が出そうなものは、出て来てなかったと思います。とはいえ、「イエス・キリスト」や「アマテラス」だときれいな結晶って話でも、構造としては相当するとは思うんですが。
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月08日 18:57
ちょっとモヤモヤと考えていることがあって、皆さんのご意見を伺ってみたいなと思っていることがあるんですが、以前から「水伝に騙される人」の類型を抽出するのにマトリックスを用いてはどうだろうと考えてはいるんです。

たとえば、X軸に水伝に対する関心の度合いを、Y軸には科学的リテラシーをプロットして、四面のマトリックスでカテゴライズするとしますね。その場合に、「科学的リテラシー:高 水伝への関心:高」というカテゴリーの人々は、まず水伝に騙されることはないはずですね。科学的リテラシーが高いから水伝の似非性は見抜けるけれど、関心もまた高いわけだから、従来の議論にも一通り目を通している可能性が高いわけで、不当に水伝の影響を過小評価することもないわけだし、水伝批判のメインリーな論者はこのカテゴリーに該当するでしょう。

また、「科学的リテラシー:低 水伝への関心:低」という階層の人は、まあ直観的には「良いお話だよね」的に感じはするが、深く関与することがないので、騙されるとしても一回的な影響に留まるだろうと予想されます。おそらく、このカテゴリーに相当する人々が最大のマッスを形成していることでしょう。

問題なのは、「科学的リテラシー:高 水伝への関心:低」と「科学的リテラシー:低 水伝への関心:高」というアンバランスな性格のカテゴリーで、たとえば前者なら庄内さん的な上から目線の対応が予想されるわけで、科学的知識や理解度、知能は高いが水伝に対する関心が低いので、ついつい水伝の悪影響を過小評価し、「良いお話だね」系の受け取り方に寛容な発言をしたり、水伝批判者を誤解して批判したりという悪影響が考えられます。このカテゴリーの対象群は一定の影響力を持ったブロガーである可能性もあるわけですから、割合重要な区分ということになりますね。また、後者は完全にド真ん中のビリーバーということで、水伝批判の文脈で直接対話すべき本筋上の対象群ということになります。

このようにカテゴライズすることで、たとえば水伝FAQの入り口の部分に自己診断的な装置としてこのマトリクスを置いてリンクを張ることで、それぞれのカテゴリーに該当する人々に特化した問題性を解きほぐすというケアが可能になります。

たとえば「科学的リテラシー:高 水伝への関心:低」という対象に対しては、水伝が過小評価して好い問題ではないこと、水伝批判は決してヒステリックな科学主義の運動ではないことをアピールし、水伝批判に対する拒絶反応をまず棄てて戴くという目的性に基づいて説得のテクストを用意出来ますし、庄内さんのような例もまた形は違えど水伝に騙されているというリスクを語れば、知的プライドの高い人ほどそれを回避する為に効率的に知識を吸収しようとするモチベーションが発生するでしょう。

また「科学的リテラシー:低 水伝への関心:低」という最大多数のカテゴリーに対しては、この問題には身近な距離感の問題性が内在することをアピールしてもっと関心を持って戴き、最終的には「信じないでください」まで関心を誘導するという目的性が考えられます。たとえば正月の騒動で水伝を称揚した論者の方も、実はコアなビリーバーではなく、このカテゴリーに区分されるんじゃないかと思いますから、「水伝は良いお話でも何でもない」という人文的な切り口で、比較的容易に啓発を図ることが出来るんじゃないかと思います。この場合、深い関心もなくポロッと言及しただけで袋だたきに遭うという割に合わないリスクを訴えるという動機附けが考えられますね。

そして、本丸の「科学的リテラシー:低 水伝への関心:高」に対しては直接対話の姿勢で対応を考え(水伝問題の本筋であるだけに、具体的にどうするかというのは議論の分かれるところでしょう)、また、さしたるケアの必要がない「科学的リテラシー:高 水伝への関心:高」という対象群に対しては、水伝に纏わる議論の最新のトピックスやプラスαの情報を提供することで個々の読み手の認識を深化させるというふうに、入り口を整理して最適な導入を図ることが出来るんじゃないかと思います。

動機附けの面から考えると、まずマトリックスからのリンクでそれぞれのカテゴリーの対象群がどのようなパターンで騙されるのかを例示し、そこから「騙されない為には」的な誘導で本文の中から適切な記事を拾って必要にして最低限度の記事リンクをインデックス化し、「詳しくはトップから網羅的に読み解いてね」「もっと識りたかったらこれこれの外部コンテンツにアクセスしてね」と誘導するという方式になるでしょう。

ただ、問題なのは、この種のマトリックスというのは多分に差別的なニュアンスで受け取られがちな性格があるわけで、たとえばコイズミ郵政選挙のB層問題というのがこの種のマトリックス方式に基づいているわけです。入り口の段階でこういうカテゴライズを提示することで、悪意的な閲覧者から「ニセ科学批判者が賢くてビリーバーが莫迦だ」という自画自賛の看板と視られるリスクは、多分確実にあるわけです。パッと見て「ああ、ニセ科学批判者がコイズミやチームセコーのやり口をパクってら」と思う人というのは少なくないと思うわけです。

それ故に、こういう方式を採用するとしても、四面の各カテゴリーをA〜Eに区分するというのは、アカラサマに「水伝B層」という対象群を抽出することになるわけで、それが大衆蔑視の科学主義ととられるリスクは確実にあります。少なくともA、B…ではなく、1、2…とか、表面上の字面だけでも変える必要はあるわけですね。

そういうイメージ面のリスクと誘導の便宜を秤にかけた場合、どちらを重視するかは悩むところで、何か良い知恵はないか、皆さんのご意見を伺ってみたいと思っています。
Posted by 黒猫亭 at 2008年02月13日 15:15
黒猫亭さん、どもです。
その件、エントリを起こしました。
みなさま、マトリクスに関する考察は、そっちにコメントをいただければ幸いです。

FAQのインタフェイスにマトリクスを(黒猫亭さんの提案)
http://shibuken.seesaa.net/article/83863103.html
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月13日 18:14
備忘録。
ちゃんとしたインターフェイスを作るとかの前に、「論点」「リンク」とそれ以外をわけて3〜4ページぐらいにしたほうがよさそうだなあ。
残りの執筆とともに今月下旬の目標。
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月16日 07:38
大して加筆は進んでいないのですが、「暫定版」として公開しました。
http://kameo.jp/mizuden/

変更・修正箇所は下記の通り。
・インターフェイス云々まではできていませんが、とりあえずファイルを4つに分割
・ファイル構成は以下の通り。
 基礎編=論点とリンク集以外
 考察編1、2=論点1、2
 資料編=リンク集
・考察編2(論点2)の下記に対するAを執筆

Q:科学者(自然科学の専門家)が、どうして人の人生に口を出すわけ?
http://kameo.jp/mizuden/faq3.html#ronten22

Q:ごく一部の科学(自然科学)の人しか反論してないんじゃないの?
http://kameo.jp/mizuden/faq3.html#ronten23

Q:学校で教材にした先生は、事実だと信じてしまったの?
http://kameo.jp/mizuden/faq3.html#ronten25

ううむ。
「考察編の論点」って、なんか変だな……。
多分、あとで変更します。
Posted by 亀@渋研X at 2008年02月24日 11:34
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック