きっと、ごくありふれた光景。でも、なにが起きているのか、よくわからない。
あ、また「神の手」関連なんですが、まあ、そこも比較的どうでも良くて。
でも、大げさに言うと「次元断層」みたいなものを感じてしまった、というわけで標題なのです。「軽やかな理不尽」なんてことも考えてしまった。
具体的には、こんなエントリとコメント欄を読んでしまったのです。ちょっとリンクするのもなんなので、ハンドルや文字遣いなどなどをちょこちょこ変更しつつ引用(ま、探せばわかっちゃうかもですが)。
エントリ1(元ネタ) by maryさん
[神の手の写真]
さっき、ダンナからメールで送られてきました。
7人に送ると幸せになれる!! というコメント付きで
お客様から回ってきたっていうんだけど……
ダンナ、律儀に7人にメールしてる……
コメント by judyさん
これは一体・・・・???
見てもらいたい人がいるので、頂いていきます m(_ _)m。
コメント by maryさん
どうぞ、どうぞ。どこで撮ったんだろうね〜???
コメント by stellaさん
気になるので貰っちゃいます m(_ _)m。
コメント by cathyさん
これ有名ですよねぇ♪私にも以前に届きましたよぉ♪
私は結局7人に回せなかったです(≧▽≦;)
これって沖縄で見られる珍しい雲なんですよねぇ!!
でも天気予報士がズバッと合成ですなんてブッタ切ってたわぁ(≧▽≦;)
コメント by kateさん
これすごいですよねぇ^^あたしも メールいただいたことあります
でも なかなか メールを こういうのを回すのに
抵抗があったりで なかなか送らない・・・笑
コメント by melindaさん
こんにちは♪
不思議な写真ですね〜〜。私は無視しますね^^
コメント by auraさん
私も以前いただきました。
回しはしなかったですがあまりにも不思議な写真なので保存してあります。^^
コメント by maryさん
stellaさん
すごいですよね〜。でも以前何かでみたような・・・
どんどん持ってっちゃって下さい♪
cathyさん
あはは、そうなの〜♪なんか回すのめんどうだし載せちゃえって♪
合成!!それにしてもすごいね〜。作った人尊敬♪
kateさん
そうよね〜。なので私もブログに載せちゃいました♪
7人に送るの面倒だっただけなんだけど(*^。^*)
melindaさん
あら、息子タイプね♪メール受け取った瞬間に携帯閉じてたわよ♪
auraさん
もしかして、こっち回ってくるの遅かったのかしら??
でも旦那は一生懸命自分の幸せの為に回してたわ〜ヽ(^o^)丿
コメント by lucyさん
私は息子さんと同じでした。。。
でもうちでもパパさんは
うわっすっげー!!みてっこれ!!
と興奮気味に誰かにメールしてました(^_^;)
最新の加工ソフトの存在を知らないのは仕方がないのだけど、
それより何より男性の方が素直で単純なのかもね(*^_^*)
コメント by maryさん
あはは、やっぱり男の人の方が単純なのね〜♪なんかいろんな反応があって面白かったわ。ダンナはよっぽど幸せになりたいのか、必死に回してましたよんヽ(^o^)丿
コメント by deborahさん
それってチェーンじゃないよね!?(変なこと言ってごめん)deborahは旦那様と一緒で律儀に送っちゃうなぁ〜。でも家のダンナは最初から信じてません!!
コメント by maryさん
いや^チェーンメールですよん♪回ってきたことな〜い??
結構みなさん知ってたみたいです!!
エントリ2(エントリ1に触発された記事) by judyさん
[神の手の写真。通常サイズと拡大サイズ]
仲良しの「maryさん」から頂きました
ありがとうございますっ
(追記)
ちょっと気になったものだから調べてみました!
どこかで見たような気がするのも???だし……
真相はこちらに詳しく書いてありまーす!(笑)
あ〜〜、すっきりした!
ぼくは主にエントリ1で「ええと……???」となってしまったのです。エントリ2のjudyさんが、わざわざmaryさんに「ガセだで」とか言いに行かないのは、不思議とは思ってないです。
ただ、「神の手」を素直に受け入れちゃっている雰囲気のかたがたのエントリを見ていると、しばしばこういう感じのコメント欄を見かけます。わりと珍しくない。典型のひとつと言ってもいいかもしれない。
このエントリ1の人は、どういう受け止め方をしているのかよくわからない。「おもしろいねえ」ってだけかな? エントリ2の人は、ほかの記事を見るとスピリチュアルなことにかなり関心をお持ちで、えっ?と思うような記事もまああったりするのだけど、ちょっと真偽が気になってたわけですよね、多分。そういう意味では、この2人は受け入れたわけでも典型でもないです。
コメント欄では「沖縄の写真だよね。合成だって」という、両立しない話し方をしている人もいたり、「チェーンメールじゃないか」ということをとってもおずおずと指摘している人に、あっけらかんと「そうだよ」と返事が返されていたりとかも、まあ、びっくりはするんだけど。
いちばん気になるのは、全体像というか。
何人もコメントしているのだけど、多分、相互には「横目でちらっ」ぐらいで、ひょっとするとエントリそのものに対しても、それぐらいで。
それでも、同じものについて語っているのでちょっとずつ話はリンクしていて、でもそれを踏まえたものにはならず……。
なんか『話を聞かない男、地図が読めない女』あたりで、「女性は発話することと、それを聞くこと、あいづちを打つことに意味があるので、内容はどうでもいいのだ」なんていう無茶苦茶な説を読んだことがあるのだけど、それって、こういうやりとりのことなんだろうか、などと思ったのであります(もちろん、女の人はみんなこうだ、なんてことは著者はともかくボクは考えていません)。
これもコミュニケーションなんだろうと思います。ええ、それは否定しない。
読み返してみれば他愛のないおしゃべり、茶飲み話、雑談、井戸端会議、そんな感じですよね、ぼくもそう思います。
ええと、鎌倉のお寺かなんかの東屋で、おばちゃん(おばあちゃん?)たちの「『そうなのよお』とか『あらまあ、それでね』などという相づちをはさんで、相互にまったく関係しない内容の会話を4、5人で延々と続ける」というアクロバットのような会話を見てしまって、めまいに襲われた(大げさ)ことがあります。あれだってコミュニケーションだとは思う。
鎌倉の例に比べれば、このコメント欄は「ちゃんとふつうに会話している」とさえ言えると思います。別の話をしている人はいないもの。
でも、なんか、あの、失礼かつ大きなお世話だとは思うのですが、「逆回し開け」とか「ID:u3+C3Zwz0氏が天才過ぎる件」とかを思い出してしまいました。もちろん程度は全然違うんだけど「これって、素でああいう会話ができるってことか? ギャグじゃなくって?」なんて気がしたのです。「この人たちは、『逆回し開け』とか『ID:u3+C3Zwz0氏』とかをおもしろいと思うのだろうか」とか。
極端かつ不適切な一般化かもしれないのだけど、「神の手」を受け入れる人たちの中に、ぼくはずっと「水伝を受け入れる人」の影のようなものを感じていて。
「水伝」を受け入れてしまう人の何割かは、こういう感じで軽く軽〜く「あ、なんかちょっと素敵かも」なんだろうな。で、「いや、ちょっと待って」なんていうのは、ものすごく不躾な話にしか感じられないのではないか、などと暗い気持ちで思ってしまうのでした。
そういえば、もちろんこれもどこかで言われていた「熱意の非対称性」が関係あるのに違いない。なにに価値を見出すのかは、人それぞれなのだわね(もちろん、そこに性別は関係ない。などということも気にならない人には気にならない)。まあ、そこかしこで次元断層を感じる日々なのであります。
ああ、さっき自分の所のコメントで書いた、「水伝の信じ方系」の一例を見た思いです…。
これって結局、チェーンで合成だと解ってるけど、なんか縁起が良さげだから載せちゃえ、って感じなんですかね。いや、私も、読んでもよく解らないのです…。
「回しちゃいかんでしょ」、とはならないのかなあ。
やっぱり、似たようなものがありそうに思われますか。でまた、TAKESANさんも、よくわからないと。
ぼくもエントリで書いているように、なにが起きているのか全然わかってないのですが、ひょっとすると「あれもこれもひっくるめて、状況自体をまるごと受け入れている」とかいうような、ものすごい剛胆さがあるのかなあ、なんて思ったり。
閉じた、部外者からは見えない所で展開されている会話と読めば、合成写真でダンナやらをいっちょダマそうか、という他愛の無い会話に、見えなくもなくもなくも…。
もっとも、「広がり方」と、「信じられ方」を考えると、イタズラ、と言うには抵抗がありますけれど。
「不特定多数に送信を呼びかけるメールをチェーンメールと呼ぶ」
ということは、maryさんは最初からわかってるんだと思います。
でも、
「チェーンメールはトラフィックを不必要に増大させるので送信してはならない」
……と主張する集団には属していないんでしょう。
「チェーンメールを送っちゃいけないなんてアタリマエじゃないか!」
と、私は思いますけど、世界のみんなが同じイデオロギーを持ってるわけではないので。
「そんなにカリカリしなくていいんじゃない? これはネタ画像だし、面白くなかったら送らなきゃいいんだし、送るも送らないも受け取った人の判断だし」
みたいな立場の人もいる、ということだと思います。
で、この画像は偽物だ、と、maryさんはcathyさんに言われてわかったんでしょうけど、
「それで?」
って感じなんでしょう。
「科学的思考力を高め、物事の真偽を追究することは非常に重要だ。これを怠って疑似科学の蔓延を許せば、経済的な損失を生むばかりでなく、健康被害や社会的差別の原因にもなりかねない。ナチスの人種理論も一つの疑似科学であったことを想起すべきだ」
……という主張は(私は賛同しますが)やはり一つのイデオロギーであって。
「そんなにカリカリしなくていいんじゃない? こんなの別に差別とかにつながるようなものじゃないんだし。面白くて会話が弾めばそれでいいじゃない。いちいちそれは偽物だとか言ってくる奴はKY」
みたいな立場の人もいるんじゃないかと。
血液型性格診断とか、必ずしも口にする人が信じているわけじゃなくて、
「まあ嘘だけど面白いから」
みたいなノリで話題が共有されているというか。
真偽を度外視して楽しむ、というノリは、ネットだと、「脳内メーカー」とか「成分分析」に近いんじゃないかなあ、と。
(ちょっと言い過ぎかも)
本気で信じてる人もいるし、やっぱり問題なんですけどね。
……私に“神の手”メールを送ってきた彼女、送った後で偽物だって知ったらしいです。
でも、それを私に知らせる必要性は感じなかったらしい……。
maryさんの心理(と言っていいのかはよくわかりませんが)は、およそfilinionさんのおっしゃるようなところなんだろうと思います。ボクが想像するのもそんな感じのものです。違っているところがあるとしても、きっと些細な部分でしかないんじゃないかなあ。根拠はありませんが(^^;;
また、このケースでイデオロギーという言葉の選択が適切かどうかは思案してみたい気もしますが、そういう表現をされる方がしばしばいるということは理解しています。そして、そういう考え方の傾きみたいなところで差があるのだということも、自覚しているつもりです。
で、maryさんはそんなふうに考えている(というか、そんなふうな方針で暮らしている。いや、書いている、だけかな?)。
だけど、コメント欄の方々は、必ずしもmaryさんと同じような考え方の人ばかりでもなくて−−チェーンメールという点だけで見ても、「回す人」「回すのに抵抗がある(と表現する)人」「無視する人」などなど。例えばdeborahさんなんかは「チェーンメール=よくないもの」と考えている(詳しくは知らないけど「よくないものらしい」って感じですが)。
ただ、互いにそうした「考え方の違い」については、「人によって考え方の違いがある」ということについてさえも、できるだけ触れないようにしていて、その「触れない」という一点だけは全員に共通している。deborahさんは、チェーンメールではないかと話題にするためには「変なこと言ってごめん」という断りを入れないでいられなかった。気に入りつつも真偽が気になって調べるjudyさんも、それは自分の問題として知人たちには閉じている。
そうそう。judyさんの実際のエントリ2にはやっぱりコメント欄がありまして、そこには一人だけお客さんが来ていて、エントリ1のmaryさんちのコメント欄とはまた違う意味でよくわからない会話が1往復だけ交わされています。が、そこでも真偽やチェーンをつなぐかどうかは話題にならない。家族の話だけ(多分、真偽について家族には話さない、という意味のやりとりなのだろうと思います。よくわからないのだけど)。
「同調圧力」とも「相互不干渉」とも違う、なにかがあるような……。
エントリ1では、「真偽やことの善し悪しはどうでもいい」というよりも、本当に軽い話題でしかないのだと思います。エントリ2では、ブログ主にとってはそれなりに重要なのだけど、それをブログの記事にする程度には外に向かう部分でもあるのだけど、言葉にして主張するような何かではない。
そうか、ここで「ちょっと待って」と言いだすのは、不躾というよりもKYのほうがふさわしいのかもしれませんね(^^;;
僕もさんざんmixiとかケータイブログを検索して、こういう噛み合わない会話をずいぶん見ました。
う〜ん。「世の中にはこういう人って意外といるよなぁ」とは思います。
下記の記述ですが、「性別」を外してみると、男女に関わらずこういう人いませんか:
「発話することと、それを聞くこと、あいづちを打つことに意味があるので、内容はどうでもいい」
「相づちをはさんで、相互にまったく関係しない内容の会話を4、5人で延々と続ける」
ガテン系労働者の集まる下町の立飲み屋だとこんな会話ばっかりです(爆)
こういうやりとりって、本人たちには「チャット」っぽい感覚なのかもしれない、と思ったりもします。
「コメント」はするけど「意味のキャッチボール」はしない、前の発言も振り返らない、みたいな。
うわ(><)
いや、そりゃ、「それだけぢゃない……かな、ないだろう」、とも思うんで。だって、無意識にできることじゃない、それこそ訓練とか自制心とかが必要そうな部分だってあるような……ないか。ないのか。全体で見るからそう思うのかな。鎌倉おばちゃんたちのは……ううむ。
>ガテン系労働者の集まる下町の立飲み屋だとこんな会話ばっかりです(爆)
え、そうなんだ! うむむむむ。
いや、性別の問題ではないんだろうとも思ったけど……そういう……うむむむむむむ。
こ、これは……境界例にそういう人がいましたけど。うむむむ。
(教室での児童とのやりとりもこんな感じだし)コメントするつもりがなかったのですが
一応原文を参照してみました
・・・犬の写真に辟易しながら
「神の手」以外の記事のコメントにクラクラ
頭痛がしてきました
毎日のように同じ犬の写真があって
それにいつも同じ数人がコメント・・・
「かわいいでちゅね〜」レベルのコメントが並んでいます
多分
教師が児童の日記にコメントしなくてはならないのと同じくらいに
コメントするのが義務のようになっているのではないでしょうか
だとすれば「横目でチラッ」な感じになるのも頷けます
ああっ
児童の日記に真剣にコメントしてないのがばれてしまった!
(深刻な悩みには真摯に対応しております)
http://www.new-akiba.com/archives/2008/02/post_13914.html
うーん。
ヤンチャなお子様達が善男善女のブログに「凸コメ」して、イジワルなコメントしたりグロ画像のリンク貼ったりしないことを祈るばかりです…。
(>_<;;
その可能性は考えなかった。でも、すでに起きているっぽい(-_-) sampleの記事は削除されたりなんだり。
それでどんだけマシかはわからないけど、このブログの記事中からの直リンクだけははずしました。
だって、みんなその犬が不細工だって知ってるんだから。
で、そこから「そうそう、それでうちの旦那がね」とか「うちのこどもなんかさ〜」と話が転がっていくんで、初っ端から話の腰を折るのは、観月ありさくらいなもんです。
> あはは、やっぱり男の人の方が単純なのね〜♪なんかいろんな反応があって面白かったわ。ダンナはよっぽど幸せになりたいのか、必死に回してましたよんヽ(^o^)丿
ってあたり、案外しっかりとわかってそうな発言だったり。
これで分散したり踏みとどまってくれたりするといいんだけど、まあ難しいかな。
>鈴柩さん
順番が逆になってすいません。
そういう着眼はぼくにはなかったです。が、それ、すっごくわかる気がします。そりゃあ「横目でちら」にもなりますよね。
また子どもたちの会話っていうのも、ああ、と思い当たることがありました。子どもたちが小さいときは、お砂場なんかでこういう会話をめまいも覚えずに「微笑ましい」と思って見ていたんですよね。未就学時はもちろん、学齢になって1、2年ぐらいまで!
しかし、そうすると、なんというか個人ブログのコメント欄ってのは、少なからず「ガテン系の立ち飲み屋」「年配の参詣客でにぎわうお寺の東屋」「年少者の遊ぶお砂場」みたいなもんだってことに…… _| ̄|○
>六さん
「サイトーさん」って誰? テレビドラマだっけ? 世間知らずな私(^^;;