2008年03月23日

本に線を引かないわけ

TAKESANさんちで、おもしろいトピックが立った。エントリが公開された。

テキスト真っ白(Interdisciplinary 2008年3月22日)

大雑把に言うと、本を読むときに書き込みしたり、傍線を引いたりしますか、っていう話。コメント欄で「オレはこうだよ」なんていう話が出ているのがまた楽しい。

実は、先のエントリ「学び方に応じた教育方法」は、上記にコメントしようとして、参照資料として書いたのだ(^^;;

ぼくは本を読むときに、線を引いたりはしない。書き込みもしない。竹宮惠子の『椿館の三悪人』シリーズを読むまでもなく、欄外にギリシア語でメモをするなんて、かっこいいと思いますよ。でも、できない。まあね、しちゃいけないような気がしているのも確か。そうなんだけど、それだけが理由ではない。以下は、そういう話。

ぼくは、そもそも一度に二つのことができない。読むことに集中できないと、理解することさえできないんですよ。

仕事柄、いただいた原稿をレイアウトなり印刷なり後工程に回す前には必要な手入れをいくつものレベルで行います(理解困難な箇所の摘出、誤記の修正、語義や事実関係の確認、表記の統一、組版用の指定などなど。「全体の構成はこれでいいのかな」とか「見出しはどうつけよう」なんてことも、もちろんあります)。まずは文章を読んで理解するわけですが、ここで同時にいくつものことをちゃんとやろうとすると、ぼくは必ず破綻します。
でも、困ったことに「あっ」と気づいちゃうことは、あらゆるレベルに対して起きちゃう。だからここでは、せいぜいフセンをつけることと、そのフセンはどの部分に対してなぜつけたのかがわかる程度のメモを残すことまではするようにしています。それ以上複雑なことをすると、「読むこと」が途切れてしまうんです。いや、思い返してみると、この段階ではもう途切れてるな。で、行きつ戻りつ読み返している。
でも、このフセンをやっとかないと、覚えていられないんですよねー。数ページの雑誌記事ならともかく、書籍では絶対アウト。

ところが、このいくつものをことを同時にやれる編集者もいるんです。ぼくは辞書の編集とのときには、整理すべき事項を忘れないためのチェックシートを作ったぐらい、だめです。

ところが、これも職業柄ですが、指定や赤字が入った原稿を、すでにそれが反映された状態として読むということはできる(と思う。DTP化以後はほとんどしてないけど)のですよ。引き出し線があり、書き込みがあり、いろいろと雑音がある。これはいわゆる「読んでいる」という状況とは違うんですよね。なんだろう、検査しているという感じ。
これができれば黒猫亭さんのマーカーばりばり状態でも慣れれば読めるんじゃないか、なんて気も少しはするんですけど、きっと違うんだろうなあ(^^;;

で、こうやって作った本は頭に残るのかというと……そんなこと言ったら、百科事典を編集したヤツは超絶物識りになってますってばさ! 忘れるから次の仕事ができるんです、きっと。
いや、そりゃあある程度は記憶に残りますよ! でも、頻繁に出てきたことや、特別に印象的な出来事があったらそれに付随して記憶に残るだけです。断片的なんですよ。

で、そうやって考えてみると……

・どうやって勉強するといいか(記憶に残るか、より理解できるか)は人それぞれ
・その記憶を定着させるには、記憶を呼び戻す回数や印象の強さは重要なキーになりそう

つまり、関心を維持するのが一番の勉強法だあ!(爆)

#どうしてこう、結論を出したがるんだ、おれは。
#ってね、わかってるんですよ。
#なんか「落ち」をつけないと、「落ち着かない」んだよなあ……。
#これは職業病ではありません。子どもの頃からです(T^T)


posted by 亀@渋研X at 02:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 本に線を引かないわけ
この記事へのコメント
私は、今まで読んだ本に何か書き込んだ経験は、ほぼ無いです(写真にヒゲやおかしな衣装を書き足すことは有った^^)。気になる箇所を何度も読み返し、他は後回しです。しばらくして、「あっとこれはあの本の、あの場所にヒントが書いてあったな。あれ、あの本どこ行った?」という感じです(^^。

まあ線を引くのも、一種の記憶強化なのでしょう。私は度忘れした時はすぐにネット検索です。お手軽ですからね。あるいは外に散歩ですかな。一つの本にのめり込んでいても、疲れるだけです。気分転換した方が、その後読みかけの本もより面白く読めます。

合理的な思考を持っている人が、何のために読むのかは知りませんが、私とは全く別の読み方をしてるのかも。といっても、今の読み方を変えるつもりは無いです(^^。自分の好きな本くらいは、お気楽に読みたいですから。
Posted by TAKA at 2008年03月24日 06:15
若い頃は、メモも取らなくても、一度読んだら「ああ、あの本のあそこらへん」なんて覚えているときもありましたね。今はもう、とんと記憶に残りませんが(^^;;

自発的に読むときと義務感で読むときでも、読み方も記憶に残り方も当然ちがうんでしょうね。線を引く人って、楽しみで読むときも線を引くんでしょうかね。ちょっと知りたい気が(^^;;
Posted by 亀@渋研X at 2008年03月24日 21:17
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