あはははーと笑った後で、サバと給食についてむしょうに語りたくなりまして(かなりどうでもいい話なんですが)、いつものようにうっかり長くなったので、こちらに投下。
ニセ科学とは全然関係ありません。
ぼくはサバは大好物で、缶詰でさえもうまいと思います。
サバ味噌、特に、実に「んまい」ですね。甘いのも甘くないのも好きです。ほんのり甘いのも、こってり甘辛いのもありです。全然甘くない塩っ辛いのもありです。でも、あえて選ぶと「ほの甘い」ぐらいがいいかなあ……いや、それよりも「味がちゃんとしみていること」が大事かなあ……。ああ、だから単調な缶詰のサバ味噌でもいいんだなあ。
もちろん塩焼きも文化干しもシメサバも大好きです。
シメサバ。これがまた、どれでもうまい。上品な、さっと酢をくぐらせて、きちんと塩で締めたサバもいい。これは酒がうまい。うまい酒がなおうまくなる。生協のパックの、真っ白になってる甘いシメサバもいい。これはメシがうまい。醤油を多めにつけてですね、いただきます。メシが何杯も食える(気がする)。
でもね、ちょっとなあと思うのは、みりん干し。あと、なんかわからん手をかけたヤツ。イヤじゃないんですよ。でも、なんだろう「惜しいなあ」と思います。水煮もそうかな。
あ、もったいないとまでは思わないんです。なにしろ、みんなサバなんですから、うまいことはうまいんです。ええ。
極上の食い方を、と考えると悩みます。最上級の関サバとかが手に入ったら……塩焼き、いや、シメサバも……味噌煮はさすがにもったいないような、でも、最高ので味噌煮やったら信じられないほどうまいのができたりして……と、きっと答えが出せません。
信じられないのが、竹熊家。
サバの味噌煮は間違っている(たけくまメモ 2007年12月15日)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_3ecb.html
御父君がサバ味噌派で、健太郎氏は塩焼きないし水煮派。なんかもどかしい思いをされているようです。「信じられない」ってのは違うか。あー、ありそう、という気もするんです。「いや、どうせならさあ」というような気持ちはね、一般論としては。が、ぼくはサバではこれはない。なんだろう。気の毒ですねえ。
さて、一方の給食の話。
試食やらおもてなしやらで、ここ数年で何度かいただいていますが、おいしくなりましたよ、本当に。親も食べたことのないようなメニューもあったりします。うちの方では9年間にわたって給食なので、実にありがたいと思っています。四十代末の私が小学生時代に食べていた給食なんか、足下にも寄れません。
そういえば病院の食事も、格段によくなっていますね。20年前に母が入院したときと、昨年父が入院したときでは、全然違いました。どっちも内臓の疾患だったんですが、メニューがどうこうどころか、なにしろ今は「患者にも選択肢が提供されている」。そういう根本的なところで決定的に違う。こういうことに気づくと、日本は本当に豊かなのだと痛感します。そのうち、学校給食もカフェテリア式で選べるのがふつうになったりして。
でも、でも、昨年、小学校で給食でおもてなしいただいたときはちょっと驚きました。クラムチャウダーみたいなクリームシチューみたいな牛乳ベースの洋風汁物だったんですけど、そこにさらに牛乳が。「そこまでするんか」
前から気になってて、前にも少し書いたんですが、うちの方では小学校も中学校も、毎日必ず牛乳がついてる。完全な和食にも牛乳がついてるんですよね。手軽で安価なカルシウム源だし、わかるんですけどね。思い出すと「和食には勘弁してほしいなあ」「食文化への挑戦なのかしら」とか思います。
あと、主食+主食。うどんに揚げパンが組み合わせてあったりすると、ちょっと引きます。揚げパンはデザートなのかと「甘いの?」と聞くと、「ううん。ふつう」とのこと。うーむ、ラーメンライスみたいなものなのか。
子どもに聞くと「牛乳は、その日のメニューに合わせて、食事の前に飲んだり、デザートのつもりで最後に飲んだり、適当にやってる」ということなので、まあいいかと思ったり、「現代の食文化という『困難』に打ち勝つ訓練という食育なのかも」なんて思ったり。
でも、ときどき栄養士さんの家庭のメニューを拝見してみたくなります。こういう献立にはしてないよね? って(^^;;
缶詰「こそ」うまいと思うのは、私がちゃんとした料理を食べていないからでしょうか。(^^;
大好物の方から見ると、コーヒーと缶コーヒー、ラーメンとインスタントラーメンくらいの違いがあるんでしょうか。
ぼくの「缶詰でさえ」というのは、ある種の韜晦というか自己卑下というか(^^;;
ぼく、自分が缶詰愛好家でインスタントラーメン愛好家だとは思うんですよ。サバの味噌煮もそうなんですが、サンマの蒲焼きとか、マグロのフレークとか、スーパーで安売りしていたりすると、ついつい買い込んでしまいます。甘辛の「缶詰味」が好きなんですね。あと、魚肉ソーセージも。ただし、どれも安売りしてないと買わない。その程度ですが(^^;;。
しかしリアルラーメンとかリアルサバ味噌とは、あまり比較して考えてない。代用品じゃなくて別物として好きというタイプです。そういう意味では「コーヒーと缶コーヒー、ラーメンとインスタントラーメンくらいの違い」ってのは、まさにそうなのかも。
しかし、我ながら、あの「品のなさ」とも言える食味を愛しているんです。しばしば家内の薄口料理に「品のなさが足りない」などというわけのわからん因縁をつけてしまいます(「なさ」が足りないというのは日本語としてどうなんだという(^^;;)。
そういう自分の嗜好に対する後ろ向きな評価があるもので、ついつい世間の評価に媚びて「缶詰でさえ」なんて書いちゃうんだなあ(^^;;
亀@渋研Xさん
>あの「品のなさ」とも言える食味を愛して
>いるんです。
ヲイシンヴォ的には、「野卑な味も良い」という風になって、何だかカッコよくなりそうです。
実は私、インスタントなんて食べてられるか、とか、自然の食べ物を採るべきだ、なんて考えていた時代もあったのですが、今は、カップ焼きそばの味は現代が生んだ奇跡だ、という認識を持ってたりする時代です。
よく考えたら、うちの母のレパートリーに、サバのみそ煮はありませんでした。
きっとそれが原因だと思います。(^O^)
>しばしば家内の薄口料理に「品のなさが足りない」などというわけのわからん因縁をつけてしまいます(「なさ」が足りないというのは日本語としてどうなんだという(^^;;)。
これは奥さんも何とも対処のしようのないですねえ。(^^;
>そういう自分の嗜好に対する後ろ向きな評価があるもので、ついつい世間の評価に媚びて「缶詰でさえ」なんて書いちゃうんだなあ(^^;;
いけませんよ。堂々と胸を張るべきです。
ちょうしたのさんまの蒲焼きなどは名作ですし、缶詰も深いですよ。(^O^)
……しかし、「リアルサバ味噌」という表現は、結構イイかも。
>TAKESANさん
>今は、カップ焼きそばの味は現代が生んだ奇跡だ、という認識を持ってたりする時代です。
そういえばリンカーンでカップ焼きそばをイタリアンドレッシングのつけだれで食べるというのをやってましたね。かなりうまいです。
ああ、雁谷哲だと(ていうか、あの作品の登場人物だと、かな)そういう表現になったりしそうですね。「野卑」っていうか、野趣なんかなくて単に「卑しい」ような気もしますが(^^;; でも、ときどき不意に「チキンラーメンが食べたい!」とかなるんですよねえ。
カップ焼きそばも、ときどき無性に食べたくなるものですね。
そうそう。先日、インスタントラーメンで焼きそばに挑戦しました。インスタントの焼きそばがあるんだから、そこそこのものができるだろうと思って。
これがまた、意外にカップ焼きそばに似た感じになって、なかなかいいです。
hietaroさん
ちょうしたのサンマで思い出しました。
あれも逸品というか名品ですが、実は、缶詰が極上というものがほかにもあるんです。シュールストレミングとかのレアものじゃなくて、そこら辺で手に入るもの。
オイルサーディン。キング・オスカーのがベスト。ラベルは黄色でも赤でもオッケーです。
ペキキとふたを開けたら、油をよく切って、缶ごとコンロにかけるんです。で、ぐつぐつになったらそこにレモン絞って、醤油少々と七味を振るんですよ。
これがうまい! もう、缶詰以外ではできない味に違いない! と、ぞっこん惚れ込んでいます。
>「リアルサバ味噌」
缶詰はバーチャルなのかというと、悩んじゃいますけど(^^;;
オイルサーディン、よさそうですね。
特に醤油がポイントですよね。……うん。絶対ウマそう。\(^O^)/
ちょうどpoohさんのところでお酒の話題が出ていますから、できたら一緒に試してみたいなあ。
缶詰に火を入れるのは缶詰マニアの間ではかなりポピュラーな手段になってるようですね。確かに冷えてるよりおいしそうです。
ウマかったです! レモンは大量がいいですね。
有り難うございます。m(_ _)m
キング・オスカーとクリアアサヒ(『digital ひえたろう』 編集長の日記★雑記★備忘録 2008年4月 8日)
http://taizo3.net/hietaro/2008/04/post_253.php
うう、うまそ……(^^
久しぶりに買って来ようかな。
あ、「レモンを少々絞る」のは、ぼくが酸っぱいものに強くないからです。ちょっと酸っぱいのとかちょっと辛いのは好きなんだけど、ぐっと強いのには弱いの(なんじゃそりゃ(^^;;)