3カ所とはいえ、コメントのやりとりもしていない方々に、論の中心でないにしても、こんなにあちこちで言及していただくのはぼくとしては珍しい。アイドル説が的確だったとかおもしろかったとか、そういうことだけではなかろうと思う。kikulogの読者が多いということはもちろんある。そうしたことだけでなく、「911陰謀論」と9条堅持のような平和を希求する活動とを、表面的な共通項や安直な共感だけで結びつけることを憂いている方が、少なからず存在するということの証左と受け止めている(もちろん、9条を改定することで平和を希求する人だっているのかもしれないが、ここではその区別は問題ではない)。
以下、引用して言及してくださった方々。ほかにもおいでだったらごめんなさい。
9.11陰謀論はカンベンしてくださいよ - good2nd(2008-05-04)
「陰謀論系ニセ科学批判」の可能性について - 玄倉川の岸辺(2008年05月05日)
陰謀論やニセ科学と市民運動について - Demilog(2008-05-13)
以下、kikulogへの投稿(ご指摘をいただいた「京都じゃなくて千葉だよ」の点だけ修正)と、きくちくんの応答。
124. 亀@渋研X ― May 3, 2008 @06:52:39
>まこさん
「きくちゆみが、なぜ影響力をもつのか」ですが、彼女のブログとかでプロフィールを見て、しごく当然な気がしました。
一部の方々にとっては「夢の体現者」ですよね。アイドルとして機能できる、重要な要件を満たしているというか。
なんか、今さら言わずもがなのことのような気がするのだけど、まあ、誰かにとっては役に立つかもしれないので一応書いてみますね。「いや、それはわかってるんだけど」とか「そうじゃなくて」とかいうことでしたら、突っ込んで下さい。
きくちゆみという人の経歴は、受け入れている人には、こんなふうに見えているはずです。
かつて、ふつうのOL(金融業界にお勤めしてたのだそうで)だったのに、アースデイで『ボーイングを探せ』に出会い、そこで「行動すること」に目覚めて、個人でも大きな影響力が行使できることを示しつつある(示した)人。
おまけに(というか、アースデイに足を運ぶぐらいだから当然ですが)、反戦でエコなので、いいことづくめ。
ご承知のように、環境問題や南北問題、人権問題などに心を痛め、だけど、このちっぽけな私にはなにもできないと考えている人はたくさんいるわけです。「できることからすればいいんだ」「だけど、そうは言っても」と常に不安定な気持ちになります。
そういう人にはアイドルになり得ますよね。手始めに、彼女の講演会を企画すると来てくれるから、ありがたい人だし。京都千葉の郊外で、ダンナさんといっしょにエコな生活しているっていうのも、ポイントが高そうです。配偶者が理解を示してくれるケースばかりではないので。
イベントを企画する人にすれば、上記の条件は、ふつうの人にアピールできる広告塔になりうる要素をたくさん持っている、ってことになります。
もちろん過去から学習しているので、「連帯重視」「細かい揚げ足取りで排除しない」なんていうことは当然の行動原理になっているでしょう。最近のことばで「ゆるい」という方がぴったりかもしれません。
だから、「国家が『平和希求』を隠れ蓑に戦争を作る(ことがある)」というメッセージそのものに同意できれば、あとは細かいことは言わないという判断もありそうです。きくち May 3, 2008 @23:26:38
実は「アイドル視」であるというのは、一部の人にとってはそのとおりだと思います。そればっかりだったら、いやだなあ(^^;
アイドル視する人たちは、「わかるわかる」とか「納得できる」とか言うんでしょうね。
うーん、だんだん考えるのが嫌になってきたよ
深く考えずに「気分」で支持する人たち(「わかるわかる」系)と真剣に考えて支持する人たちがいるんだとは思うんですよ。それはたぶん分けたほうがいいんだな。
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