を読んだ。ごもっとも。
ご指摘のようなことがあるので、ぼくは「ニセ科学」と「ニセ科学じゃない怪しい言説」の両方を含めたカテゴライズを試みたことがあります。ていうか、命名しようとした。
オカルトも含む、詐欺や悪徳商法も含む、いわゆる俗流若者論みたいなのも含む。どういう言説を問題だと考えるのかはもちろん、それをうっかり受け入れてしまう問題も、広めてしまう問題も、全部ぜ〜んぶふくめた命名というわけです。それができれば、誤解も減るかなと思ったりしたのです。
「誤謬問題」とか「誤認識問題」とか、なんかそんな雰囲気で命名できそうな気がしたんですよ。ただ、上記では問題のひとつの側面しか示していないし、いかにもとっつきにくい。なんか、もっといいのはないか。
そうそう、「ヨタ話を真実であるかのように言いふらす」とか「自分に都合のいい話だと、ヨタ話でもうっかり真実味を見出してしまう」とかいう意味合いで「ヨタ話問題」というのも考えた。これはいかにも誤解を呼びそうなんで、即時却下したけど。
まあ、結論から言うと、うまくできませんでした。
なんでそういう都合のいい命名ができないかというと、当たり前だけど「起きている事柄も、それが起きる原因も、どこが問題かも、それぞれ異なるから」なんだろうなあ、というのが今のところの結論です。
そんな都合のいい命名ができるんなら、きっと過去のえらい人がすでに命名しているに違いないという気もする。誰か「これじゃない?」というのがあったら、教えてください。
そんでね、「ニセ科学」という命名は、やっぱりかなりすぐれているなあ、と改めて思いました。ある種「過剰」なんですよね。刺激的。だから考えさせてくれる。疑似科学や似非科学と言ったのでは、こうはいかなかったかもしれない。
センセーショナルで、破壊力でかくて、とっても気をつけて使うべき言葉ではあります。当然ながら、どのような主張でも両刃の剣なわけですから、気をつけなければいけないのはこの言葉だけじゃないわけですけどね。
トンデモを笑う者は、トンデモに泣くんだったりなんかしちゃったりして!(あー、前段と全然つながってない……ですね。最近、ぐだぐだがひどくないか、おれ)
たとえば、心理学的な論理を共通性として見出した場合、それが一般的過ぎて、何でも説明出来る可能性があるのですよね。だから、これやあれにはこういう共通性があるよね、という言い方は可能だけれど、たとえば「○○問題」と一般化するのは難しい。
ちょうど、武術関連のエントリーで、色々書いていますが、それと似ています。武術関連なので読みにくいかもですが、論理が構造的に近似しているのは、何とか読み取って頂けるかも…。
そういう考えもあって、基本的には個別に問題を取り扱って、ある共通性について語るのには、慎重です(そうは見えないかも知れないけれど)。社会が変化してきたから、的な説にすぐ賛同しないのも、そういう理由からですね。
また「結びつけ」をやりそうになっていたような気がするので、エントリを上げる前にちょっと読み返します(汗
ええと、武術関係のエントリは、ちゃんと読んでいませんでした。すいません。読んでみますね。