■『水からの伝言』の仰天
http://opendoors.asahi.com/data/detail/7075.shtml
記事中のサブタイトル〈ベストセラーの「トンデモ科学」度〉、リード文〈水が言葉を記憶する−−。「そんなアホな」と言うなかれ。この奇妙な説が学校の授業などを通して急速に広がっているのだ。〉、Webでのキャッチコピー〈水が言葉を理解するという奇妙な説があれよあれよと広がって〉とあるように、まっこうから「おかしな話だ」という扱い。
この話の大元である江本勝氏の談話も掲載されていて「水からの伝言はポエムだと思う」「単なるロマン的なこと、ファンタジー。宗教と紙一重」と語っている。
科学的に確かめられていることなのかと思ってしまった人、半信半疑な人に対しても有効だろうし、この話を知らなかった人がうっかり引っかかるのを防いでくれることだろう。
記事中で紹介されているように、6億5000万冊の水伝絵本を子供たちにばらまくなどという話もある。いい「予防薬」として機能してくれることを期待したい。
しかし、その一方で水伝ビリーバーとしても有名なタレントK塚さんの「復帰第一作」に関する記事もあるんですけど、ま、それはいいか(^^;;
タグ:水からの伝言
実は、これを書いた直前ていうか、書きながら、火曜の夜にやっと読んだんですよ。
で、一読して、「一般向けに企画された、はっきり否定して見せることを目的とした記事」という印象ですね(ここでいう一般っていうのは、「水からの伝言」に関する予備知識がない人のうち、うっかり信じてしまいそうな人や、すでに知っていて半信半疑な人、ぐらいのイメージです)。
その意味では、「江本勝氏に直撃インタビュー」の部分は、手ぬるいような気がちょっとします。
「うわあ、この人って無茶苦茶なこと言ってはる」とはならないで、「あれぇ、本人はちゃんと反論してるじゃない。でも、その反論に対する再反論はされてないなあ。なんでだろう、変なの」と思っちゃう人がケッコーいそうで心配です(なんていうと、「いつまでも説得されない六さんはどうよ」とかいうツッコミが来そうですが(^^;;)。
ちゃんとした否定や問題点の網羅を目的とするなら2ページでは全然足りないわけだから(渋研Xでも体験したし、この問題のまとめサイトとかFAQを作ることを考える、気が遠くなりますもんね)、実は、もっと何ページも使うのかと期待しちゃってました(^^;; とはいえ、一般誌の中で扱うのだということを考えると、おおむね順当な選択であり構成だろうと思います。本来、リード文にも出てくる「そんなアホな」の一言で足りる話なわけだし。
ところで、記事中で“ライターの夫(45)と話し合う中で、問題はもっと根深いと思った”と書かれている三鷹市の主婦(46)は、夫とどんなことを話し合って根深さに気づいたんだろうなあ(笑)