昨日のエントリにはいろいろご指摘感謝です。勉強になります。こんにゃくゼリーだけでなくて、危険評価について考えを深める機会をいただきました。ありがとうございます。やっぱり、書いてよかった。
今日のエントリは、「昨日の危険評価の際に、見落としていたポイントや、うまく伝えられなかったポイントがあるので、もうちょっと考えを整理してみたい」という話です。お付き合いいただければ幸いです。
書きながら気づいたのですが、「ポーション型のこんにゃく入りゼリー」限定の話と明示すべきでしたね。内心では気づいていても、明示できていませんでした。すいません。また、標題、とくに副題がよくありませんでした。後述しますが、今回は副題を改めました。「本当に危険か」は、それでいいと思うんですよね。
この話は、かなり低い危険の「程度」というよりは「質」をどう評価するか、という話なのかもしれないという思いが募っています(もっとも、小さ過ぎる危険は、情緒的な誤差が大きくなって評価不能という可能性もありそうです。そういうと終わっちゃうので今はその立場は取りませんけど)。
16:20追記
アップしてから気づいたのですが、これは危険評価で悩んでいるのではないのかもしれません。危険評価としては「危険はかなり低い」、「ベネフィットは好みの問題なので評価不能」で終わるのかも。
ぼくがぐだぐだと悩むのは、むしろ「黙過するにはあまりにも居心地の悪い、隣家の諍い」みたいな話なのかもしれません。「ダンナの趣味が原因で諍いが起きる」「オレにも同じ趣味がある」「その趣味がはた迷惑なことがあるのは知っている」みたいな。
そうだとすると、単に人生観の問題なのかも(汗
いったん上げたエントリなので引っ込めませんが、この先をお読みになるときは、そういう可能性を踏まえてどうぞ(大汗)。
昨日のエントリは、ぼくの意図に沿って要約すると「ポーション型のこんにゃく入りゼリーの危険評価をしてみようとしたら、リスクもベネフィットも低くて、かなり悩ましかった。ボーダーラインぽいけど、受益者は危険にあわないところが引っかかる。メーカーが自発的にやめてくれてよかった」という話です。
グミとかその他のゼリーのように、危なくない程度の柔らかさや形状が確保されればいいんだけど、どうもそれがなかなかできないようだ。法規制もなじまないと思う。困ったなあ。と思ったら、最大手はポーション型こんにゃく入りゼリーはやめてくれるというので「よかった」、という感じです。
今日のエントリは、ぼくの脳内での話の進み方としては、「嗜好品が人に害を与えてもいいのか」⇒「嗜好品だからダメってことはない。利用者本人が被害者になるなら自己責任」⇒「では、第三者が被害を受ける場合は」⇒「被害による」⇒「被害が直接的な『死亡』『重篤な障害』の場合は」⇒「頻度による」⇒「滅多にないが、構図はほぼ常に変わらないとしたら。それが嗜好品で起きるとしたら。それでもバランスシートが変わらないか」(この辺で堂々巡り)というような感じです。ここでいう「第三者」は「ポーション型のこんにゃく入りゼリーを、主に誤認で購入/利用した人」ということになるわけですが。
すでにお気づきでしょうけれども、「嗜好品」「第三者」「死亡事故」ということにものすごくこだわっています。「嗜好品」をはずしても「第三者」「死亡事故」にはこだわってしまう。
で、例によっていくつかの論点にできるだけわけて(うまくわけきれないところもありますが)、さらに考えてみます。まず論点を整理した概要を述べ、詳細は後述というパターンです。
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posted by 亀@渋研X at 15:49
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