2008年10月19日

「養護教諭にホメオパシー」関連リンク:まさに「蔓延するホメオパシー」

連絡先を求めて渉猟していて見つけたものをいくつか。

メディアも講演会を知っていたケースがあった。問題視はされていない。危うさを知らないのだろう。

■「食育」の重要性や小中連携を再認識 養護教諭が宿泊研修(八重山毎日新聞 2007年10月19日)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/9658/

意外ではないが、一般市民も参加できてたりする。

■ホメオパシー講演会(ちゃんぷる〜島暮らし October 18 [Thu], 2007)
http://yaplog.jp/naia-slappers/archive/968

当然ながら沖縄だけではない。下記の例は京都。
ホメオパシージャパンのサイトを見ると、たぶん、ほかにもある。

■3月のホメオパシーイベントのご紹介(U*Homoeopathy 日々是好日 2008/02/13)
http://yukosuzuki.blog99.fc2.com/blog-entry-16.html

以下、メディアだけでなく医師会も「ホメオパシーがらみ」と知っていた可能性のあるケース。

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posted by 亀@渋研X at 11:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「養護教諭にホメオパシー」関連リンク:まさに「蔓延するホメオパシー」

2008年10月18日

アンビバレンツな愛憎と「イメージの力」

「水に『ありがとう』が通じると考えるならば」ということを追及したエントリを読んだ。

本気で水を擬人化せよ(文字は殺し、精神は生かす 2008年10月18日)
「にせ科学にだまされるな」などということを私は云いません。しかしこのような言語の非人間な還元にだまされてはいけないということを強調したいと思います。ひとのだまされやすさを利用するのはひとつの悪ですが、その批判は他のひとにお任せします。私が許せないのは、ことばを科学実験の対象とすることによって非人間化するということと、水という弱いものに対して示される醜悪な支配欲です。

という立場の方。賛同者に水への感情移入(という言葉は使われていないけれども)が生じていないことに分裂を見ておいでのようだ。

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posted by 亀@渋研X at 17:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - アンビバレンツな愛憎と「イメージの力」

「全養サ」と機関誌『保健室』

先のエントリのからみでググっていたら、「全養サ」という団体を見つけました。

全国養護教諭サークル協議会
http://zenyousa.hp.infoseek.co.jp/

こちらのブログ記事↓で知りました。

全国養護教諭サークル協議会(輝きつづけて 2008-08-15)
http://blog.goo.ne.jp/aed-hibiki/e/05dee5d5821c228284edf8f21f97b6a9

で、「これはいい窓口になるかも」なんて思ってググったら、Webサイトよりも先に機関誌がヒット。農文協から出てました、立派。

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posted by 亀@渋研X at 09:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「全養サ」と機関誌『保健室』

「水伝や百猿の発想法は、社会性の欠如を生む」

園長先生、すごい。FSMさん、よく見つけたなあ。

園長先生の見識と読み聞かせ(ほたるいかの書きつけ 2008-10-18)

松江暁の星幼稚園の、前・園長先生のコラムが「なかなか深い」と紹介しつつ……
 「第23回 -社会性(かかわりと関係)から学ぶ- 」では、「水伝」を紹介しつつ、科学的でないとか思考停止だなどと指摘されていると述べたうえで、
「心に描いただけで、思っただけで、変えることができる」という発想法は、社会性の欠如を生み出してゆきます。

私たちは、対話やかかわりの中で、ある時は自己を主張しながら、ある時は自分を抑えながら、苦労しながらかかわりの中で学んでいくのです。
とおっしゃられている。この短い文章の中で、水伝問題の核心が端的に述べられていて、ちょっと唸ってしまった。
FSMさんに賛同。園長先生GJ!

このコラムは直前の百猿に触れたコラムを受けたものでもある。慧眼。

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posted by 亀@渋研X at 01:53 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「水伝や百猿の発想法は、社会性の欠如を生む」

2008年10月16日

前略、沖縄県医師会さま 保健室に代替医療が入り込みそうです

すでに何日も前から話題になっているので、ご存知の方も少なくないだろう。沖縄県で養護教諭を対象としてホメオパシーに関する講演会が行われた。「ホメオパシーとかの代替医療に注意してね」という講演会ではない。真逆の主旨のようだ。

それを知ってメールを書いた。まだ送ってはいないものの、ここにアップしておくことにした。


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posted by 亀@渋研X at 19:50 | Comment(9) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 前略、沖縄県医師会さま 保健室に代替医療が入り込みそうです

2008年10月13日

合理化はいかに行われるか(こんにゃくゼリーを振り返りつつ)

こんにゃくゼリー関連の一連のエントリ、くそ長いためにボケている点を、改めてもう一度強調しておく必要があると考えました。

これらのエントリは、「合理化がいかにして行われるか」「ノスタル爺はどうやって自己正当化をはかるか」のサンプルになるに違いありません。もっともらしい客観評価などの後に述べられる「意見」「主張」というやつは、発言者の立場などによるバイアスから自由になれない可能性が高い、そこんとこは区別して読まないといかん、ということを示しています。

特に後段「4」「5」の道筋は、「理屈とは別の個人的な感情」といった意見は、かなり危険かもしれないことをも示しているのかもしれないとも思います。原理的にはどんな主張だってできるわけですし、それを正当化とまでは言わなくても温存しようとする行為でもあって、さらに同じような立場の共鳴を呼びかねないわけですから。

しかも、そう気づいても、そうした個人的なバイアスからは自由になれない、ということまで示しているはずです。なんたってサンプルとしてこしらえたわけではなく、まっとうな話をしようと悶絶した結果がこれなのです。こわいよ。自分が。

どんだけ真剣にやっても、合理的判断と整合しない結論から離れられないニンゲンのサガとか、そんなことに思いを馳せながら読んでいただければ幸いです(危険評価そのものは、まともだと思ってるんですけどね)。

「しばらくコメントに反応しない」という自分に課した禁忌を破ったついで、でした。
posted by 亀@渋研X at 12:58 | Comment(9) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 合理化はいかに行われるか(こんにゃくゼリーを振り返りつつ)

2008年10月11日

こんにゃくゼリーは本当に危険か5:危険評価と個人のバイアス

■クラフトマンシップや感情の問題
たとえば製造業者の方の「一人でも犠牲者を出すようなら、オレだったらやめる」というのは、気高い主張です。これはクラフトマンシップというか「製造者の節度」、製造者にとっての道義の問題です。製造者には、より高い徳を発揮していただきたいと願うぼくは、そうした姿勢を支持します(道義的な面だけでなく、長期的な顧客満足のためにも、商売繁盛のためにも)。

したがって、ゴンザレスさんのように「私ならすぐに作るのをやめている」というご意見は、ものづくりをされている方のごく自然な感覚だと思います。事故原因がユーザー側に「だけ」あるのではなく、製品側に「も」あるという疑いが晴れないのですし、実際問題、物理的特性としてはある程度の危険があるわけですから(新しい製品ということも勘案されるでしょうし、「想定外ユーザーの手元に渡ることを、どうやって防ぐか」の達成度の問題でもあるでしょう)。

古来「法は最低限の道徳」などと言いますが、「自主規制でうまくいかず、これだけの犠牲者を出しているのであれば、法規制が必要だ」といったときに、「×年間でこれだけの犠牲者」というのは看過し難い数なのか、法規制の是非をも社会の利益と勘案するのが立法者に求められる感覚でしょう。先に「製造者にとっての」と言いましたが、購買者には購買者の理屈があり、情があります。いったん社会に出た製品である以上、購買者の立場もまた勘案されるべきなわけです(ここがまあ、ボクはえらく混乱しました)。そうした全体を勘案するのが法の精神であり、危険評価(あるいは有用性評価)なのでしょう。

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posted by 亀@渋研X at 22:46 | Comment(19) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - こんにゃくゼリーは本当に危険か5:危険評価と個人のバイアス

こんにゃくゼリーは本当に危険か4:「ふつうの危険」への対策を考える

■どうすれば子どもでも安全に食べられるの?
「こうすれば、子どもやお年寄りでも安心」という食べ方は、いまのところちょっと見当たりません。かつて消費者センターは「小さく切って」と言っていた時期もありましたが、現在はそれでもダメだと修正しています。

あえて強調すると、こんなことになります。

  • ポーション型こんにゃく入りゼリー(および類似商品)は、あめや団子と同様に、子どもやお年寄りを窒息させ、死なせる可能性があります。
  • 子どもやお年寄りが望んだり、なにかの理由で与えたい事情があっても、救護の準備と事故の覚悟なく与えるべきではありません。
  • 小さく切っても、安全とはいえません。
  • 凍らせると、危険が増します。
  • 袋から出して保存する場合、危険表示がわからなくなりますので、厳格な管理が必要です。
  • 子どもやお年寄りには危険表示がわからないことがあるので、手の届くところに置くのは危険です(勝手に食べて事故になった例があります)。

アルコールやカフェイン、タバコなどは、薄めれば子どもやある種の病人にあげてもだいじょうぶというわけでもない、子どもが不意に飲み込んだりそうなものは、子どもの手が届くところに置いてはいけないという構図と同じだと理解すればよいのだろうと思います。

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こんにゃくゼリーは本当に危険か3:ふつうに危険なお菓子

先のエントリコメント欄で、ゴンザレスさんから、こんなコメントをいただきました。
非情に詳しい考察に感心しました。

しかし、
>ポーション型こんにゃく入りゼリーは、特別危険な食べ物というわけではない。
というのには、納得できません。

子供が食べると窒息死するお菓子というのは、十分危険なものだと思います。
Posted by ゴンザレス at 2008年10月10日 15:10

ブログを拝見しましたら、元製造業の方なのですね。「自分だったらすぐにやめるぐらいの危険度だ」とお考えのようです。その判断は、よく理解できます。製造業の方が(「元」であっても)、そう考えてくださるという事実はいろいろな意味で心強いです。

すでにTAKESANさんからもご指摘がありますが、ここまでの記事で書かれているのは「まったく危険はない」という主張ではありません。「はなはだしい危険」はないという程度の主張です。裏返せば、一定程度の危険はあるのです。どのような条件で「看過されるべきでない大きな危険」「法で規制すべき危険」とみなすかは難しいところですが、そこがまさに論点のひとつです。

そういうわけで、まずは「どれぐらいの危険か」ということから書かせてください。ゴンザレスさんも「十分危険」とお書きになっておいでなので、上記の視点については織り込み済みなのかもしれないとも思いつつ、これまでのエントリではあまり具体的な危険性に踏み込んでいなかったので。

ここまでですでに3つの記事があり、それぞれも長い記事なのですが、今回書いてみたら、またさらに長くなってしまいました。しかたないので3つに分けてアップします。

こんにゃくゼリーは本当に危険か3:ふつうに危険なお菓子(本記事)
 ■厚労省の調査で、およその傾向がわかる
 ■窒息事故が起きやすい4種のお菓子
 ■こんにゃく入りゼリーは「ふつうに危ない」
 ■「ふつうに危ない」って、どれぐらい危ないの?
 ■こんにゃくゼリー特有の危険性はないの?

こんにゃくゼリーは本当に危険か4:「ふつうの危険」への対策を考える
 ■どうすれば子どもでも安全に食べられるの?
 ■法規制は必要がないのか?
 ■なぜ事故が起きるのか?
 ■「こんにゃく」に過大な期待をしていないか?
 ■では「自主規制しろ」「法規制しろ」と求めるのはおかしいのか?

こんにゃくゼリーは本当に危険か5:危険評価と個人のバイアス
 ■クラフトマンシップ、あるいは道義心の問題
 ■危険評価(有用性評価)とは別の「個人的なものさし」
 ■「個人的なものさし」からは、なかなか自由になれない
 ■最後に


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posted by 亀@渋研X at 22:45 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - こんにゃくゼリーは本当に危険か3:ふつうに危険なお菓子

2008年10月09日

こんにゃくゼリーは本当に危険か2:受益者と被害者の不均衡

昨日のエントリにはいろいろご指摘感謝です。勉強になります。こんにゃくゼリーだけでなくて、危険評価について考えを深める機会をいただきました。ありがとうございます。やっぱり、書いてよかった。

今日のエントリは、「昨日の危険評価の際に、見落としていたポイントや、うまく伝えられなかったポイントがあるので、もうちょっと考えを整理してみたい」という話です。お付き合いいただければ幸いです。

書きながら気づいたのですが、「ポーション型のこんにゃく入りゼリー」限定の話と明示すべきでしたね。内心では気づいていても、明示できていませんでした。すいません。また、標題、とくに副題がよくありませんでした。後述しますが、今回は副題を改めました。「本当に危険か」は、それでいいと思うんですよね。



この話は、かなり低い危険の「程度」というよりは「質」をどう評価するか、という話なのかもしれないという思いが募っています(もっとも、小さ過ぎる危険は、情緒的な誤差が大きくなって評価不能という可能性もありそうです。そういうと終わっちゃうので今はその立場は取りませんけど)。
16:20追記
アップしてから気づいたのですが、これは危険評価で悩んでいるのではないのかもしれません。危険評価としては「危険はかなり低い」、「ベネフィットは好みの問題なので評価不能」で終わるのかも。

ぼくがぐだぐだと悩むのは、むしろ「黙過するにはあまりにも居心地の悪い、隣家の諍い」みたいな話なのかもしれません。「ダンナの趣味が原因で諍いが起きる」「オレにも同じ趣味がある」「その趣味がはた迷惑なことがあるのは知っている」みたいな。

そうだとすると、単に人生観の問題なのかも(汗

いったん上げたエントリなので引っ込めませんが、この先をお読みになるときは、そういう可能性を踏まえてどうぞ(大汗)。

昨日のエントリは、ぼくの意図に沿って要約すると「ポーション型のこんにゃく入りゼリーの危険評価をしてみようとしたら、リスクもベネフィットも低くて、かなり悩ましかった。ボーダーラインぽいけど、受益者は危険にあわないところが引っかかる。メーカーが自発的にやめてくれてよかった」という話です。
グミとかその他のゼリーのように、危なくない程度の柔らかさや形状が確保されればいいんだけど、どうもそれがなかなかできないようだ。法規制もなじまないと思う。困ったなあ。と思ったら、最大手はポーション型こんにゃく入りゼリーはやめてくれるというので「よかった」、という感じです。

今日のエントリは、ぼくの脳内での話の進み方としては、「嗜好品が人に害を与えてもいいのか」⇒「嗜好品だからダメってことはない。利用者本人が被害者になるなら自己責任」⇒「では、第三者が被害を受ける場合は」⇒「被害による」⇒「被害が直接的な『死亡』『重篤な障害』の場合は」⇒「頻度による」⇒「滅多にないが、構図はほぼ常に変わらないとしたら。それが嗜好品で起きるとしたら。それでもバランスシートが変わらないか」(この辺で堂々巡り)というような感じです。ここでいう「第三者」は「ポーション型のこんにゃく入りゼリーを、主に誤認で購入/利用した人」ということになるわけですが。

すでにお気づきでしょうけれども、「嗜好品」「第三者」「死亡事故」ということにものすごくこだわっています。「嗜好品」をはずしても「第三者」「死亡事故」にはこだわってしまう。

で、例によっていくつかの論点にできるだけわけて(うまくわけきれないところもありますが)、さらに考えてみます。まず論点を整理した概要を述べ、詳細は後述というパターンです。


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posted by 亀@渋研X at 15:49 | Comment(24) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - こんにゃくゼリーは本当に危険か2:受益者と被害者の不均衡

「マンナンライフ・サーキット物語」

ポーション型こんにゃくゼリーの危険評価の問題を、レースになぞらえて考えてみました。

レース場で行うクルマやバイクのレースってありますよね。欠陥車だとかいう問題なんかなくっても、参加者や観客に一定程度の人死にやケガ人は出ますよね。だけど、そりゃまあ好きでやってたり見に行ってたりするわけで、少なくとも傍から文句をつける筋合いはない。

しかし、レースが一定の頻度で騒音や飛び出し事故などによる被害を「場外に出す」のであれば話は別ですよね。実際にはレース会場は人里離れたところで、しかも緩衝地帯などを広く設けて、無関係な第三者に影響を与えることがものすごく少ないように作られているので不均衡は生じていません。だけど、町なかに作ったり緩衝地帯がひどく狭かったりすると、てきめんでしょう。

ポーション型こんにゃくゼリーについて、ぼくにはこんなふうに見えているということですが、果たして適切なたとえ話になっているでしょうか。ツッコミ歓迎です。


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posted by 亀@渋研X at 15:33 | Comment(1) | TrackBack(1) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「マンナンライフ・サーキット物語」

2008年10月08日

こんにゃくゼリーは本当に危険か:受益と危険の不均衡【追記あり】

10/09 20:49追記:
コメントを受けて、2つの新エントリーをアップしました。

「マンナンライフ・サーキット物語」
たとえ話で、起きていることの構図を考えてみます。

こんにゃくゼリーは本当に危険か2:受益者と被害者の不均衡
この記事の不備を補って、再度考えるための記事です。

危険評価に関心がある方、こんにゃくゼリーでどういう事態が起きているのかに関心がおありの方は、あわせてどうぞ。本記事・追加記事ともコメント欄も注目です。

10/11 22:48追記:性懲りもなく、さらに追加。
こんにゃくゼリーは本当に危険か3:ふつうに危険なお菓子
こんにゃくゼリーは本当に危険か4:「ふつうの危険」への対策を考える
こんにゃくゼリーは本当に危険か5:危険評価と個人のバイアス

10/16 19:52追記:13日に、さらにエントリを追加した。
合理化はいかに行われるか(こんにゃくゼリーを振り返りつつ)

こんにゃくゼリー:マンナンライフが製造中止 - 毎日jp(毎日新聞)

この報道を受けて、mixiの日記が爆発しています。15時過ぎで約5800件、そのほとんどが「メーカーは悪くない」「製造中止はおかしい」「コレだけ騒がれているのに不注意で事故を起こした消費者(今回の事故については、親や祖母)が悪い」「モンスター消費者のクレームのせいだ」というものです。百件ほどをざっと見たところ、9割なんてものではなく、ほとんどすべてがこの調子です。

メディアでのこれまでの関連報道には、むしろ「またこんな痛ましい事件が」というものが多く、「より厳格な規制を」とか言いつのるようすを「危険な食品」というイメージ操作に近いものさえ感じていました。そのためもあって、ぼく自身も「ほんとにそんなに危険なの?」「メディアは騒ぎ過ぎなのでは?」と考えていました。

が、ある一点に気づいて、考えを改めたのが10月3日。その視点を「九段下総研」のテーマにしたいと思って、仕事用のMLに投稿してあったのでたまたま日付がわかりました。まだ連載で採り上げるかどうかはわからないのですが、原稿をまとめるときのためにも論点を整理してみたいと思います。

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いまどきのプラセボ事情

TAKESANさんちのコメント欄で、プラセボ(placebo プラシーボ、偽薬)についてのやりとりが続いています。

プラセボ効果の違い?(Interdisciplinary 2008年10月 5日)
そのコメント欄

最近は、アクティブ・プラセボとインアクティブ・プラセボという概念があるらしいです。真薬を偽薬として使ったのが前者。偽薬を偽薬として使ったのが後者ということらしい。知りませんでした。っていうか、頭がごちゃごちゃ……。

わけわかんなくなってしまったので、ここに書いて整理してみよう、というのがこのエントリの目的。「おかしいぞー」というようなことがありましたら、コメント欄でご指摘いただければ幸いです。

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posted by 亀@渋研X at 14:38 | Comment(5) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - いまどきのプラセボ事情

2008年10月05日

科学も人間も永遠のベータ版:地域教育と読書感想文つながり

よく、自然科学の知見は、いまのところ最も適切と考えられている解釈にすぎず、後に修正されることがある、なんていう話があります(これを竹内薫さんのように『99.9%は仮説』とまで言っていいのかは、いろいろ考えると、なんとも落ち着かないところではありますが)。

実は、人間の判断も同じだ思うのです。誰であれ、なにかするときは、そのときまでの知見での最適解を選ぶわけですよね(この程度のことなら、考えるコストをかけない、流れに任せるというのも判断のひとつだとすれば)。ただ、それは「そのときには、そこまでしかできなかった」だったり「適切に選んだつもり」だったりもするわけで。もっと別の経験をすると「あ、こういう方法もあったのか」とか、「あのときの自分の知識でも、判断がついたはずだ」とか、そういうことっていくらでもあるわけじゃないですか。

誰かが「科学は永遠のベータ版だ」と言いましたけど、人間もおおかたそんなもんだってことですよね。

「ベータ版」って表現に乗っちゃうと、人間の場合、デバッグだとかバージョンアップの機会はいろいろある。仕事であれ人間関係であれ社会参加であれ読書であれ、そこここにデバッグの機会はあるわけです。それは場合によっては、不快なことの場合もある。なんかをしくじって「そうじゃねえだろ」ってツッコミを食うことだったりね。気がつかないこともあるんだろうな。

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2008年10月04日

ロイターのイグ・ノーベル賞報道には困ったもんだ

さっきmixiで知って日記にもしたのだが、今回のイグ・ノーベル賞についてのロイターの記事は、いろいろと困ったもんだと思うわけです。ほとんど誤報と言っていいのじゃないか。わたしは色気づいたバカムスメを我が子にもつバカ父なので、激しく困る。

コーラの殺精子効果研究など受賞=イグ・ノーベル賞 | 世界のこぼれ話 | Reuters(2008年 10月 3日)
ユーモアがあり、かつ意義深い科学的研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が2日行われ、コーラ飲料に精子を殺す効果があることを発見した研究などに賞が贈られた。

 ボストン大学医療センターのチームによるコーラの殺精子効果の研究は「化学賞」を受賞。1985年に発表された研究だが、受賞者の一人であるデボラ・アンダーソンさんは当時、コーラが避妊薬として利用されていたことから研究に着手。その後、エイズウイルスの感染を防ぐ効果もあることも突き止めたとしている。(以下略)
これでは、まるで「コーラには精子を殺す効果があるよ」と言っちゃっているようなものである。実際のところ、イグ・ノーベル賞ってのは内容を評価する賞ではないんで、コーラが精子を殺すんだか殺さないんだかは、受賞の事実からもこの研究からもわからない。

ロイター記事の翻訳を担当した方と、それを通したデスクさん、あんたらんちにはアホな女子高校生とか女子大学生はいなくって、そういう連中はこんな記事を読まないとかなんとか考えたのかもしれない。だけど、実際には情報ってのは再生産ってえか、人から人へ伝わるんだよ。誰かがこれをネタに、記事を書くかもしれないんだよ?

で、ロイターの記事は「都市伝説が実は本当だった」と受け止められる可能性が確かにある。現にmixiではそういう主旨の日記がたくさん書かれている。

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共感・善意・熱意だけではもろすぎる:地域教育を例に

先のエントリに呼応するかのように(自意識過剰)、いや、シンクロニシティのように(悪い冗談)、kikulogで「善意ほどやっかいなものはない、熱意ほど扱いづらいものはない」(2008/10/3)というエントリが上がっている。いやまあ、同じことが気になっている人が多いってだけなんですけど。

あ、poohさんもだ。

「善なる」こと(Chromeplated Rat 2008-10-03)

kikulogコメント欄では、平泉のしだれ桜に関するJanJanの記事と、そこのコメント欄でのやりとりの不毛さなども話題に上がっている。読んでくだせえ,悩ましいから。

某マイミクさんの日記でも、kiklogに触れつつ善意とか熱意について、思いを巡らされておいでだった。深く共感し、そこについつい長いコメントを書いてしまった。そのコメントをここにも貼っとく。

どっちかというと、外野の雑音に対するイラダチがこういう文章を書かせたような気もするし、ニセ科学はカガク絡みの独立した問題だと勘違いしておいでの方に向かって書いたような気もするからだ。ここに置いておいた方が、誰彼の目に留まる可能性もあるかもしれんではないか(いま思いついて、ちょっと空白行を増やし、区切りの◆を入れた)。

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2008年10月02日

ニセ科学やオカルトは善意や熱意に巣食う。あるいは、「不安産業」としてのメディアの責任

校長会で水伝の件は、関係者に問題点が伝わったようです。

関東地区女性校長会の件・続報|ほたるいかの書きつけ(2008-10-02)

「ほたるいかの書きつけ」でも、またソースとなったkikulogのコメント欄でも触れられていますが、学校はいま、本当に萎縮しています。うまい具合に情報が伝わってゆくとよいのですが。


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2008年09月24日

美健ガイド社+真弓定夫=ぷぎゃー(泣)

あまりといえばあまりのことに、TAKESANさんに呼応(実はURL大杉で、コメント欄でスパム認定されて蹴られた・涙目)。

ひど過ぎてやばい(Interdisciplinary 2008年9月24日)

大元も見て来てください。


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2008年09月22日

神戸の件:とらこさんGJ!

神戸市の件、「みみずくからの伝言」のとらこさんがメールを送ったところ、今夜中にも削除の見通し。
とらこさんの行動力と、神戸市担当さんの迅速な対応に感謝。

とりあえず神戸市にメール送った(追記あり) (みみずくからの伝言 2008/9/20)

神戸市から返事がきました(みみずくからの伝言 2008/9/22)

以前いったん削除した記述を、更新の際にうっかり復活してしまったということらしい。
ありそうなことではある。
posted by 亀@渋研X at 22:04 | Comment(3) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 神戸の件:とらこさんGJ!

2008年09月21日

浜の真砂が尽きるとも、世にニセ科学の種は尽きまじ

代表的なニセ科学的主張2つについて、公的機関や教育機関が肯定的に紹介している例を調べたところ、ごく簡単な検索で優に百件を超す例が見つかった。

詳細は後述するが、検索対象は一部に過ぎない。また、EM菌など環境教育や環境行政に関連して実際に採り上げられている既知のニセ科学の例はほかにもある。さらに調べた場合、この数がどれだけ増えるかは未知だ。

昨日のエントリで「水からの伝言」を調べてみたが、こちらはさほどの数ではなかった。しかし、TAKESANさんが、教育機関のWebサイトにある「ゲーム脳」に関する肯定的言及を検索してみた結果を紹介している。結果、水伝のケースは「おとなしい」と思えるようなありさま。
実際検索すると解りますが、「ゲーム脳 site:ed.jp」でググると、170件くらいヒットして、ほぼ、ゲーム脳をそのまま受け容れています。キリが無い。

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