2008年07月29日

【7/31追記】7/25、政府は「切れ目のない支援」と「育て直し」で、不適応な若者をどこまでも追いつめると声明(したわけじゃねえか?)

おはようコラム 「青少年対策 伝わらぬ熱意」(解説委員室ブログ:NHKブログ 2008年07月28日)
 東京・秋葉原や八王子で若者による通り魔事件が相次ぎましたが、そうした中、政府の総合的な青少年対策の方針を定める「青少年育成施策大綱」の新しい枠組みが先週25日に決定されました。

そうなの? なんか関係あんの? 「青少年育成施策大綱」と関連報道をググってみた。

当然だが、相変わらずの「紋切り型」「パターン思考」「ノスタル爺」なんかのオンパレードだった。これはあれか、教育再生会議とかいうのの負の遺産なのか。俗流若者批判の総まとめをして、丸呑みしましたみたいな話だな。
NHKによると「青少年」は「0歳から30歳未満」でしょ。なにこれ。

つまり、
  1. 犯罪を犯したり、ニート、フリーター、不登校だのというのは「育ち損ない」だと。いや、「育て損ない」かな。
  2. だから「育て直し」をやるぞと。
  3. 核家族化だの少子化だのインターネットだの、自然体験・社会体験の不足なんかが悪いと。
  4. んで、なんかやったら生育履歴まで遡って調べまくって矯正(育て直し)するぞ、と。
報道では具体的になにをどうするということに触れられていないためか、どっからどう突っ込んだらいいんだ、ってなもんに見える。

「育て直し」って発想は、ま、更生させるための少年法というところから言えば、当然かもしれないけど、それにしても乱暴だなあ。犯罪を犯しちゃうことと、ニート、フリーター、不登校と一緒なんですか。そうですか。
少子化や核家族化、ネットもそうだけど、とりわけひどいのが「自然・社会体験の促進」ってなんすか。自然体験や社会体験の不足がもろもろの原因だと、本気で思ってるんですか。いまどきの子どもって社会性がありすぎて、過適応を起こしてるんじゃないかって話とか、聞いたことないのか。
「すべての組織、個人が、相互に連携・協力し、社会総がかりで解決を図る」って、これは「切れ目のない支援」とかいうもんじゃねえなあ。あのさ、まずは行政機関の横のつながりを、もうちょっとなんとかすべきなんでないの? あ、そうか。それができないから、世間に丸投げか。
しかし、これは要は相互監視網の強化というか、とことんがんじがらめというか、よってたかって「親兄弟も含めた、全人生についてのダメ出し」をやるぞ、しかも徹底的にやるぞ、と。厳罰化にも反対が多いから、家族ぐるみ真綿で首を絞めるぞ、ということかしらね(なんか、封建時代にそう言うのなかったか。さらしもの? 御家断絶? 村八分? あ、それとも「非国民! 恥を知れ!」ってやつ?)。
ジョージ・オーウェルか、できの悪いSFかと思っちゃいます。電波男とかは、怒るといいと思うよ。

せめて、1(犯罪、ニート、フリーター、不登校など)と3(核家族化、少子化、インターネット、自然体験不足、社会体験不足など)に、ちゃんと因果関係があるのかとか、そういう検討からしようよ。

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21:40追記:
青少年育成施策大綱(平成15年12月9日推進本部決定)
新しい「青少年育成施策大綱」の枠組み(平成20年7月25日推進本部決定)
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7/31追記
はてなブックマークで情報源を教えていただきましたのでご紹介。
2008年07月31日 mic1849 education, politics まだ「ご意見募集中」、リンク先から議事が辿れます→http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/taikou/wakugumi/bosyu.html|今までの施策の実施状況→http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/yhonbu/kaigi5/kaigi5.html
ありがとうございます。
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以下関連報道。少ねえなあ。見直しだからなのかなあ。どうした大手新聞。

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2008年07月19日

子ども、「校長先生の授業」、TOSS - 2

前項のようなもやもやした思いを転がしていたら、toshi先生のブログでこんな記事を読んだ。

校長先生の授業(2) TOSSとくらべて(教育の窓・ある退職校長の想い 2008年07月19日)
http://blog.livedoor.jp/rve83253/archives/1149106.html

小学校の授業だが、ここで紹介されている「校長先生の授業」には、舌を巻いた。さすがプロ中のプロだ。こういう、自分が考えたことが次につながる授業なら、子どもたちは学校が楽しみになることだろう。

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posted by 亀@渋研X at 10:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 子ども、「校長先生の授業」、TOSS - 2

子ども、「校長先生の授業」、TOSS - 1

なんだかまとまりのないもやもやを、あれこれと。

#「1」は、個人的な話ばっかりです。
#ひょっとすると「2」に至る背景説明としてお読みいただければ、
#少しは意味があるかもしれないけど、意義を期待しちゃいけません。


金曜日、中2になる次女の中学校で一学期が終わった。今日は高1の長女が終業式だ。

次女の成績は、中の下といったところか。絶対評価なので、山勘だけど。いまの絶対評価で3が多いというのはなあ……ちとつらいね。
「関心・意欲・態度」は軒並みAなのだが、まあ学力は高くない。有り体に言って,あまり知的なタイプではない。級友には不思議ちゃんと呼ばれたりもするらしい。

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2008年05月09日

「国語力低下」調査は辞書の宣伝のため?

以前、調べたのは誰の国語力?と題したエントリを書いた(2007年12月11日)。岩波書店が、小学校の教員に意識調査をしたところ、国語力が低下していると答えた教員が約9割にのぼったという報道についてのもの。もっとも、時事通信の記事がいかに情報不足でミスリーディングを起こしやすいかを話題にしたものなのだけど。

そのとき、コメント欄では六さんが「岩波だけに『辞書を買おう』というメッセージに違いない」とか言っていた。

で、さっきたまたま、こんなところにたどり着いた。

人力検索はてな(2007-12-10)
http://q.hatena.ne.jp/1197291768
この記事にある「岩波書店が行った調査」について、より詳しいことのわかる記事などはないでしょうか。(記事の詳しい内容はコメント欄にメモしました。)


そしたら、なーんとなんと、だったのだ。


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タグ:メディア
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2008年03月26日

あれれ:学校給食に牛乳は必須なのか?

先日、「食育の成果。」(小学校笑いぐさ日記 2008-03-23)を読んで「サバとか給食とか」という(かなりぐだぐだな)エントリを上げたところ、「食べ合わせ。」(小学校笑いぐさ日記 2008-03-25)というエントリで応じていただいた。うひゃー、なんか申し訳ないよう(><)

で、うちのぐだぐだ加減はさておいて、いろいろ学ばせていただいた。インパクトのある話があれこれあるので詳細は実際にエントリをご覧いただくとして、なかでもとりわけビックリしたのが下記。
「学校給食法施行規則」という法令がありまして。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29F03501000024.html

それを見ると、
・完全給食とは、給食内容がパン又は米飯(これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む。)、ミルク及びおかずである給食をいう。(学校給食法施行規則第一条第二項)
・補食給食とは、完全給食以外の給食で、給食内容がミルク及びおかず等である給食をいう。(同第三項)
・ミルク給食とは、給食内容がミルクのみである給食をいう。(同第四項)

「ミルクがあらざれば給食にあらず!」
ということですね。

えええええ!?

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2008年03月25日

全国学テの練習、児童生徒にさせましたか?

ぼくがずっと読んでいるブログのひとつに「教育相談室 かけはし 小中連携版」があります。書いているのは、大阪は千里にある小中連携型中学の、社会科の先生。「かけはし」というのは、小学校・中学校3校を結ぶ校区新聞の名前。エントリはその新聞の記事が中心なんですが、なかなか読み応えがあります。

さて、この先生が本日、全国の先生方に質問をしています

「全国学力テストの練習、児童生徒にさせましたか?」と。

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posted by 亀@渋研X at 02:22 | Comment(1) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 全国学テの練習、児童生徒にさせましたか?

2008年03月23日

学び方に応じた教育方法

先般、吉田新一郎(Learnscape代表。プロフィール例amazonでの著書一覧)という方の、教育に関する話を聞く機会がありました。そのなかに、日本の高専や大学の教員の質問に対して、フィンランドの大学教員が「学び方に応じた教育方法を努力している」と答えたという話がありました。不正確な話になりますが、その話を記憶で再現しつつご紹介します。

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2008年03月16日

【メモ】管理とか法律とか教育とか

かくてーしんこくから逃避してTrackFeedを見たら、filinionさんの下記記事からお見えになった方を発見。

管理者は誰か。(小学校笑いぐさ日記 2007/5/26)

読んで、apjさんちの記事や石田さんちの記事を思い出した(まだちゃんと読んでいない)。

法との付き合い方を教えてはどうか(事象の地平線 2008/03/07)

「民主主義なんて茶番だ」と教える学校(石田のヲモツタコト 2008/03/08)

で、たどって下記を読む。

「法と教育は、実は相容れない」(タイトル変更、しかも追「々」記有り)(考えるのが好きだった 2008-03-05)

中学校の砲丸事故で警察6時間後に現場に(酔うぞの遠めがね 2008.03.02)

で、振り出しに戻るみたいに、filinionさんちの別の記事を思い出す。

いらんことにこだわってみる。(小学校笑いぐさ日記 2008-03-14)

さらにdlitさんちの免責なんかに関する記事とか、poohさんちの最近の記事やコメント欄でのやりとりとか思い出し、関係があるのかないのか、うーむーむーと考え込みそうになるのだが、ぐっと思いとどまって、今はかくてーしんこくに戻る。げんこーの〆切もあるのだよ。とほほ。
posted by 亀@渋研X at 09:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【メモ】管理とか法律とか教育とか

2008年03月02日

学校教育になにを期待するか

書籍『信じぬ者は救われる』、本日発売(らしい)」のコメント欄で、田部勝也さんから、こんなコメントをいただきました。
>少なからぬ人たちにとって、「信じる」と「信じたい」とが同義語なのだ。あるいは「信じたいこと」と「事実」が同義語なのだと言ってもいい。

自分は、その事にずっと問題意識を持っていて、そのために理科教員を目指し、実際になりました(辞めたけど)。自分自身は、そういう「少なからぬ人たち」がいるのは、理科教員としての自分のせいだという職業的な自責の念に、ずっととらわれています。自分が、こんな「少なからぬ人たち」を育ててしまったという、原罪に近い罪悪感と言っても良いかも知れません。


それで、前々から書きたいと考えていたことを、思い出しました。「ぼくは学校に期待していない」ということと、「PISAの結果って、ちょっとすごい」ということ、そして「その結果を出したのは、現場教員だ」ということ。
それをちょっと書いてみます。

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posted by 亀@渋研X at 03:29 | Comment(11) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 学校教育になにを期待するか

2008年03月01日

咀嚼できない暴挙:旭川大学で江原啓之が講義?

なんか、いろいろジタバタしているうちに、あちこちで火の手が上がっています。

江原啓之が旭川大学の客員教授になる件(kikulog 2008/2/27)

スピリチュアル教育(Chromeplated Rat 2008-02-27)

江原啓之が大学で講義する件(事象の地平線 2008/02/27)

江原啓之を教員に迎える旭川大学の「見識」(世界の片隅でニュースを読む 2008/01/22)
江原啓之を客員教授に迎える旭川大学学長の言い分(世界の片隅でニュースを読む 2008/02/15)

江原啓之「大学教授」就任 スピリチュアルではなく「生命倫理」教える(J-CASTニュース 2008/2/26)

江原さんが大学で講義?(瀬戸智子の枕草子 2008.02.29)


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posted by 亀@渋研X at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 咀嚼できない暴挙:旭川大学で江原啓之が講義?

2008年02月06日

水の沸点は100度じゃない【2/9:解決策を追記】

小学校3年生か4年生ぐらいの理科では、こんな実験をします。
ビーカーに水を入れ、バーナーで熱し、水のようすを観察しながら温度計で水温を測る……「何度でお湯が湧くか(水の沸点は何度か)」を確認するというような目的の実験ですね。

××分×秒で湯気が出て来た、いま××度だ。ぷくぷくと泡が出てきた、××度だ。100度だ! ぼこぼに激しく泡が出てるぞ! なんて展開が期待されているわけですね、きっと。

覚えている方もおいででしょうね。でも、「実際に100度でお湯が沸いた」っていう方って、どんぐらいいるのでしょうね。

というのは、何年か前にムスメの担任の先生に聞いたのですが、教室では沸騰したときの水温が100度にならない子どもが続出しているそうなんです。

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posted by 亀@渋研X at 10:39 | Comment(18) | TrackBack(2) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 水の沸点は100度じゃない【2/9:解決策を追記】

2008年01月18日

【書きかけ】PISA「科学リテラシー」の定義 3

#いま、ちょっとちゃんと読んで考える余裕がないので、とりあえず項目だけ作っとく。

「海洋学研究者の日常」さんで、定義に関する訂正を含む記事がアップされている。

PISA2006における「科学についての知識」の定義(海洋学研究者の日常 2008年01月14日)

PISAに関連して、うちでもいくつかの記事を書いて来たが、その際に「科学リテラシー(3)」(海洋学研究者の日常 2007年12月28日)で紹介されていた定義を「源流に近い、最新の情報」としてご紹介した。その続きで、
「科学リテラシーの3つの構成要素である「科学的な能力」、「科学の知識」、「科学についての知識」の各々のカテゴリーの詳細が示されている」と述べたが、これは厳密性に欠けた表現であった

で、どうやら
・「科学とテクノロジーが関係する生活場面(状況・文脈)」
・「科学的能力」
・「科学的知識(科学の知識と科学についての知識)」
・「科学の諸問題への対応(態度)」
4つの要素というのが正しい把握だった、ということのようだ。

そうだとすると、なんか修正すべきなのか。書きっぷりからは、そうでもなさそうなんだけど。
しかし、そうでなくても、さらに詳細が語られているので、ちゃんと読んで考える価値はありそう。

というわけで、後で続きを書く予定。
posted by 亀@渋研X at 16:35 | Comment(1) | TrackBack(2) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【書きかけ】PISA「科学リテラシー」の定義 3

2008年01月03日

大学とかのWebサイトを考える2【追記あり】

大学とかのWebサイトを考える1」の続きです。
今度は「学校のドメイン下で、教職員が独立したコンテンツを公開すること」について考えてみます。

■個人ページの形態を考えてみる
まず、ごく基礎的な情報として、少し広い範囲から状況を整理してみましょう。
「掲示板」でもブログでも同じなのですが、個人がWebサイト(以下、個人が比較的自由に編集できるWebページという意味で「個人ページ」と呼びましょう)を設置しようと考えたときに、いまはかなり幅広い選択肢があります。代表的な方法はこんな感じでしょうか。

(1)「そこら辺の無料ブログ設置サービスなどを使用する」
(2)「プロバイダの提供するWebスペースを使う」
(3)「独自にドメインを取得してサーバーを立てる」
(4)「所属組織のドメイン下に設置する」

(1)から(3)は、ほとんど誰でもできます。(4)が選べるのは、少数派かもしれません。これを選べるのは(a)組織の代表、(b)タレントなど芸能人、(c)研究者や大学の教員といったところでしょう。


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posted by 亀@渋研X at 16:43 | Comment(1) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 大学とかのWebサイトを考える2【追記あり】

2007年12月31日

大学とかのWebサイトを考える1

御茶大乱訴事件についてのコメント」の、コメント欄の続きです。
タイトルはあとで変えるかも。

ここからのいくつかのエントリは、それぞれにかなり詳細に考えて行く必要のある事柄だとは思いますが、ここでの目的は答えを見つけることではありません。ニュース畑での設問に触れて気づかされた、ひょっとすると本当の論点かもしれない視点や考え方を整理すること、改めて大串さんや読者の方々に考えていただく機会を提供することです。その点、食い足りないかもしれません。ご容赦を。

ここでは、まず「学校等が掲示板を管理運営するって、どういうことなのか」についてちょっと考えてみます。

実は、ニュース畑のような編集者がいるシステムは、ちょっと懐かしいと思う部分がありまして、記憶をまさぐってみたのです。
すると、先のエントリのきっかけとなったそもそもの設問「大学に不特定多数が書き込める掲示板を置くことの是非」みたいな話は、設問としてあまり意味がないのではないかという考えにたどりつきました。最初に感じた違和感の原因のなかには、この点もあったのかもしれません。

以下、具体的に思い起こした事柄から順を追ってみます。


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posted by 亀@渋研X at 21:30 | Comment(8) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 大学とかのWebサイトを考える1

2007年12月28日

PISA「科学リテラシー」の定義 2

今朝、「海洋学研究者の日常」のhiroichiさんが、新しいエントリ「科学リテラシー(3)」をアップされていた。

さっそく貪るように読む。

最近のシンポジウムで配布された資料から、PISAの考える「科学リテラシーの構成要素」とその「構成割合」が紹介され、次のように語られている。
配布資料には、科学リテラシーの3つの構成要素である「科学的な能力」、「科学の知識」、「科学についての知識」の各々のカテゴリーの詳細が示されているが、ここでは割愛する。私は、科学リテラシーの3つの構成要素のいずれも重要であるが、特に「科学についての知識」を伴わない「科学的な能力」と「科学の知識」は、科学信仰あるいは科学万能主義を蔓延させ、良き市民の指標とはならないと思う。今後、PISA2006で述べている「科学についての知識」を基に、さらに良き市民の指標となる科学リテラシーについて検討したい。

ぼくは教育者でも研究者でもないけれども、この把握には強く共感する。特に〈「科学についての知識」を伴わない「科学的な能力」と「科学の知識」は、科学信仰あるいは科学万能主義を蔓延させ、良き市民の指標とはならない〉のくだりは、「そうそう! ぼくもそれを言いたかったんです!」という思いがする。

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2007年12月18日

PISA「科学リテラシー」の定義

2007年12月07日の〈PISAが測っているのは「学力」「応用力」ではない」〉に、何件かのトラックバックをいただいた。珍しや、ありがたや。
なかで、下記の記事で、ちょっとだけ気になったことがある。

科学リテラシー(2)(海洋学研究者の日常 2007年12月17日)

「科学的リテラシー」に関するPISAの定義を引用した後、こう述べられている。
ここでは、「科学的知識とその活用」は単なる暗記の対象ではなくて、「疑問を認識し、新しい知識を獲得し、科学的な事象を説明し、科学が関連する諸問題について証拠に基づいた結論を導き出すため」の道具であり、4項目の一つに過ぎないことが述べられており、かなり納得した。他の3項目には原則として同意するものの、その表現が抽象的で良く分からない。その具体的内容については、今後、さらに調べてから言及したい。
「え? 理系の研究者の方にとっても抽象的なの?」というのが最初の驚きだった。が、ひょっとすると使われている文言が身近な概念ゆえに、「この言葉をどういう意味で使っているのだろう」なんていう気になり方もあるのかなあ、などとも思ったり。

blog主のhiroichiさんは、すでにもっと詳細な情報にたどり着いているかもしれないのだが、「同じように『定義そのものがよくわからん』と感じている人は、ほかにもいるかも」「ていうか、日頃から科学がどうこう考えていない人間にとっては、なぞに満ちているかも」「確か、もうちょっと詳しい定義を、前に見たなあ」などとも思う。
そこでググってみたら、これだったかも、という資料を再発見したので、ご紹介する。

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2007年12月15日

【メモ】「学ぶ」ということと「道具」

僕がXOノートを使って感じた事(科学ニュースあらかると 07年12月14日)
「人は年齢を重ねるから賢くなるのではなく、学ぶから賢くなるのだ」、 「興味を持って自ら獲得しようとしたものが、より深く学ばれるのだ」、 という事を考えてみて欲しいと思います。

「教え込む」事が教育なのでは無いのです。目の前に見えている正体不明の ものを「囓れる」様にするための「初歩の手ほどき」は必用ですが、子供達が 自分の力でそれを把握する為につつきまわしてみられる様にする事も、必用 なのです。

まだ、なにかまとまったことを書けるほどに咀嚼はできていないけれども、忘れたくない(そうか、はてブを使う人の気持ちが、少しわかったかも)。

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タグ:OLPC 教育
posted by 亀@渋研X at 00:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | 学校とか教育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 【メモ】「学ぶ」ということと「道具」

2007年12月11日

調べたのは誰の国語力?

平仮名の作文、「八つ」を「はちつ」=国語力低下、教師9割が実感−岩波書店調査(Yahooニュース:国内 2007/12/8)
平仮名の作文、「八つ」を「はちつ」=国語力低下、教師9割が実感−岩波書店調査
12月8日14時30分配信 時事通信

 「八つ」を「はちつ」、平仮名だけで作文−。小学生の国語力が低下していると感じる教師が約9割に上ることが8日、「岩波書店」(東京都千代田区)が教師100人を対象に行った調査で分かった。同社は「現場の先生が危機感を持っている表れではないか」としている。
 調査結果によると、国語力について「非常に低下」とした教師は15人で、「やや低下」の73人と合わせるとほぼ9割に達した。「全く低下していない」との回答は皆無だった。
 具体例を挙げてもらったところ、4年生が「八つ」を「はちつ」と誤読したほか、数え方を知らずに、何でも「個」とする児童がいたという。 

最終更新:12月8日14時30分
この記事を参照してブログ記事を書いている人は、今の時点で30人ほど。ほとんどが「小学生の国語力は下がった」という話として受け止めて書いている。ううむぅ。

このニュースについて、TAKESANさん
うーむ。

この記事を見せて、「他にどういう情報が書かれていれば、良い記事と言えるか、挙げてみましょう」、と問えば、いい練習問題になるんじゃないですかね。

投稿 TAKESAN | 2007年12月 8日 (土) 18:55
書いていた

そこで、無謀にも必要な情報を補ったようなふりをした記事に、リライトしてみた。職業柄、やってみなきゃと思ったのだ。で、あっちに書いたのだけど、こっちでもご紹介して「ここが足りない」とかいうご指南をいただければと思う。ではご披露。じゃんじゃじゃーん。

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2007年12月07日

PISAが測っているのは「学力」「応用力」ではない

PISA2006の結果が発表されて、またぞろ「学力低下」とか言い出している人がたくさんいるようです。新聞なんかも同様なことが、「KOYASUamBLOG2」の下記の記事からもわかります。

PISA2006(2007.12.05)

社説の論旨(2007.12.06)

なんだか「PISAってなにを調査しようとしているのか」という時点で、すでに誤解が少なくないようです。測っているのは「学力」「応用力」「読解力」だなどいう解説が多いですけれども、ぼくはちょっと用語が適切じゃないのではないかと思っています。大間違いだとまでは思いませんが。

でも、文科省が発表している概要に書かれている、調査の目的というか定義に当たる部分を読んで、「そうそう、そういうことを調べているんだよね」と思える人が、どれぐらいいるのでしょうか?

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2007年11月03日

メモ:小児科夜間救急外来のコンビニ化

小児科医はパンク寸前!? 夜間救急外来の“奇妙”な混雑(R25 2007.11.01)
http://r25.jp/index.php/m/WB/a/WB001120/id/200711011105?vos=nr25alsc0165002
 東京西部のある大学病院には、一晩に数十人の親子連れが訪れる。「昼間、熱が出ていたようだ。今は落ち着いたが念のため診てほしい」「他の病院で風邪と言われたが、やはり心配になって来た」――。
 ほとんどは軽症の子どもたち。言っておくが、救急外来は本来、命に関わる重篤な症状や病状の急変を診るための窓口である。「もうコンビニ化してますよ」。この病院の小児科医は苦笑する。
記事にもあるように、しょうがない部分もある。あるけど……それって、「だってオレ、昼間は忙しかったんだもん」と言って午前3時に恋愛相談かなんかの「本人にとってだけ深刻」な電話をよこす馬鹿野郎と、かなり似ていないか。

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タグ:メディア
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