2009年06月20日

『MONOQLO』8月号発売

晋遊舎『MONOQLO』8月号が発売中……あれ? 今日発売? です。

今号のお題は新型インフルエンザとか抗ウイルス商売つうかプラズマクラスターつうか、その辺。

monoqlo_0908.jpg

なんか不穏な絵に見えるかもですが、亀さんと六さんがケンカ別れとかしたわけじゃないです。

思い返すとあっという間に事態は変わりましたね。フェーズ3からはじまってフェーズ6宣言を経て、昨日は季節性インフル並み対応でという新方針が出ましたね(朝日読売毎日)。もうちょっと後に記事にすればよかったかな、という気もしたり、まだ忘れてない今のうちでよいのだという気もしたり。

どっちにしても、いまさら差し替えられませんが(^^;;
posted by 亀@渋研X at 01:23 | Comment(6) | TrackBack(0) | MONOQLO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 『MONOQLO』8月号発売

楽工社サイトに告知アップ

出たよ出ましたよ。トップページにどんと。

rakko090619.jpg

書籍の紹介ページ著者の紹介ページもできてたよ。

著書は初めてじゃないけれど(あー、単著はないし、さらに今回のは渋研名義で個人名は奥付にしかないけど、それでも)、今回の本はまた別格にうれしいので、画像で保存してみましたです。
posted by 亀@渋研X at 01:08 | Comment(1) | TrackBack(0) | 『おかしな科学』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 楽工社サイトに告知アップ

2009年06月18日

「おかしな科学」登場人物&目次

『おかしな科学』目次と登場人物のプロフィールをご紹介。

渋谷研究所X(しぶやけんきゅうじょ・えっくす)
2004年に科学雑誌『ポピュラーサイエンス日本版』(トランスワールドジャパン刊)内に誕生した仮想の研究所。研究員は、セコくて疑り深い亀さんと、ポジティブに何でも信じる六さんの2名。ニセ科学を中心に、日夜「おかしな科学」などの怪しい話の研究を続ける。現在は『月刊モノクロ』(晋遊舎刊)誌上で「PSI九段下総研」として活動中。

【研究員プロフィール】(雑誌掲載時と同じです)
亀さん 元清涼飲料水の営業マン。青春をSF研に捧げたことに悔いはない。自称趣味はMTB(目撃者なし)。「実証」「計測」が口癖。やぎ座のA型。好みの女性はお金持ちの人。
六さん 元アニメ製作会社勤務。趣味はプロレス(真剣勝負だと思っています!)。特技は信じること。騙されやすく、素直な性格。さそり座のO型。好みの女性はゆうこりん。

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posted by 亀@渋研X at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 『おかしな科学』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 「おかしな科学」登場人物&目次

2009年06月16日

渋谷研究所X+菊池誠『おかしな科学』7月リリース



楽工社 PRESENTS

渋谷研究所X feat. 菊池誠

おかしな科学

渋谷研究所X+菊池誠『おかしな科学 みんながはまる、いい話コワい話』楽工社

笑えるニセ科学系トークバトルのてんこもり

ゆるい。濃い。腹が立つけど力が抜ける。

ビリーバーな六さん と 懐疑派亀さん の
お笑いトークバトルに
ついに教授まで加わっちゃった!

楽工社より、まもなくリリース!

渋谷研究所X+菊池誠
『おかしな科学 みんながはまる、いい話コワい話』
楽工社
ISBN:978-4-903063-33-1 1500円+税

bk1では、すでに注文できる模様。

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posted by 亀@渋研X at 17:51 | Comment(12) | TrackBack(1) | 『おかしな科学』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 渋谷研究所X+菊池誠『おかしな科学』7月リリース

2009年06月02日

全面広告「薬剤師からみなさまへ。」

マイミクさんの日記で、週末の全国紙に日本薬剤師会による全面広告が掲載されていたことを知った。薬事法改正によって、この6月1日(昨日ですね)から薬の買い方が変わると書かれている。読んでみると、販売方法が変わるのだね。

その日記では、日経ビジネス・オンラインの記事が紹介されていた。「この件をまともに報じている記事は、ネットではこれだけだといった趣きで。

薬事法改正で薬の販売方法が変わる/リスクの高い一般用医薬品は薬剤師が応対(日経ビジネス・オンライン 2006年9月27日)

薬事法改正で薬の販売方法が変わる(日経ビジネス・オンライン 2006年9月27日)
(記事の一部)

これ「だけ」かどうかはよく知らないのだけど、確かにネット上では「ネットでの薬品類の販売規制」ばかりが話題になっていた気はする。ぼくのなかにも、まるでそのための薬事法改正みたいなイメージができていたかも。


週末の全面広告、薬剤師会のサイトかどっかにPDFででも出ていないかと思ったのだが、見当たらない。でかいからウチではスキャンもできん。幸いテキスト主体だったので、以下に掲出しておく。


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posted by 亀@渋研X at 09:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 全面広告「薬剤師からみなさまへ。」

2009年05月29日

インフル便乗商法2

[FDA]2009 H1N1インフルエンザインチキ製品リスト(食品安全情報blog 2009-05-28)

便上商売に気をつけよう(米国FDA)(感染症診療の原則 2009/5/28)

どちらも、米国FDAが公開した「Fraudulent 2009 H1N1 Influenza Products List」についての記事。

Fraudulent 2009 H1N1 Influenza Products List
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/h1n1flu/

同じような話は前にもエントリにした。なんで日本ではこういうことを行政はなかなかやんないんでしょうね。予算の問題かしら。それとも消費者センターあたりがやってるけど報じられないのか。

ちょっと気になるのは、いささか両者のトーンが違うところ。感染症診療の原則さんは「買わなきゃいけないものなどない」と書いておられるが、食品安全情報blogはそこまで一刀両断ではない。

ぼく自身は、FDAのサイトまでは目を通せていない。ごめん、ぼくはそろそろ沈没するところなのだ(ぐぅ)。
posted by 亀@渋研X at 05:34 | Comment(1) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - インフル便乗商法2

2009年05月23日

感染者バッシングの反社会性

kikulogにこんなエントリが上がった。

A(H1N1)@東京: 感染した高校生にも洗足学園にも落ち度はない(kikulog 2009/5/22)

コメント欄で紹介したついでに、こちらでも紹介。

このブログで先日から右上に掲出している3つのブログがあります。

そのひとつ、感染症の専門家(たち)のブログに、こんな記事が上がりました。

感染症と個人情報・介入 その2(感染症診療の原則 2009-05-23)
「生肉を食べてO157感染症になった」
「コンドームを自らはずして性感染症になった」

ということは個人のリスク認知・行動との因果関係が明らかです。
それでもなお、病気の人は「治療やケアを必要とする人」であって、まきこまれた近しい人には個人的モンクはありましょうが、まったく無関係の人が誹謗中傷をする理由はありません。
(感染リスク行動を積極的にしている、感染リスク行動をプロモートしているというのはまた話が別ですが)

インフルエンザはシーズン中に人口の10-20%近くが感染をする感染症です。何をしていても、ワクチンを接種していても100%の予防はできません。

このウイルスに感染することについて個人に何か非があったかのようにいうことは「筋違い」「かんちがい」で自分の無知をさらけ出しているのと同じです。
(略)
渡航制限のない国に行くなという根拠はありません。

もう、外に行かなくてもフツウに日本のコミュニティで感染するフェーズに入っています。

もうひとつは、かつてワクチンのない時代に感染症で障害を得てしまった方のブログです。感染症の恐ろしさを身をもって知っている、れっきとした当事者です。長いこと新型インフルエンザや科学ニュースに関する情報を提供しています。
この方は、感染症の危険性を増大させる言動に対してかなり苛烈な批判をされることもあるのですが、今回の高校と高校生たちについては、こう評価しています。

「風説の流布」や「脅迫」で取り締まれますか?(科学ニュースあらかると 09年05月23日)
(亀注:この高校や高校生たちの行動は)他人に対する影響についてしっかり考えている、きちんと した対応です

この状態に対して、どうしたら「社会的責任を考えろ」や「うちの 子が同じ電車を利用した可能性がある。感染したらどうするんだ」 といった発言がありうるのでしょう?

それは「抗議」ではありえませんよ。
(略)
社会の安定は「因縁をつけるろくでもない大人」を 抑え込まないと得られません。それは「ウイルス」よりも はるかに社会にとって危険な「モンスター」です。
(略)
またこういうケースで「発言者の責任」を問わないなら、 何かのおりに「強制的に発言者を把握する」を押し付けられ かねない、と懸念します。そんなに簡単に見逃してよい 部分じゃないのですよ。
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posted by 亀@渋研X at 12:00 | Comment(6) | TrackBack(1) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 感染者バッシングの反社会性

出ちゃった

朝日新聞社の報道によると、うちの「ど近所」でも感染者が確認されちゃいました。まあ、全国どこでもありうることで、大都市近郊としては時間の問題だったと言ってもいいと思うけど。

今日は夕方から中学校で月イチの会議(いわゆる学校評議会ですね。うちの方では名称がちょっと違うけど)に出席していて、そこには小中3校の主幹以上の先生方(合わせると10人以上)と市教委の方も同席していました。もちろん、地域市民とか保護者とかも一緒で、ぼくはそっち側の出席者なわけですけど。んでまあ、当然新型インフルエンザの話題もちょっとは出たりしました。

あの人たちの顔が浮かんじゃなうなあ。まさか、今頃(いま午前3時半を回ったところ)電話が飛び交ってたりしないだろうなあ、こんな時刻に。

不幸中の幸いは、週末を控えた金曜の夜で、今週末には特に行事が入っていないことかな。対応は月曜日までに決まればいいはず。児童生徒たちへの影響も月曜日以降になるはず。ひょっとすると一部の先生方は週末を棒に振っちゃうかもしれないけど。

む。土曜日は学校図書館の地域開放があるではないか。影響を受けないとよいのですが……というのは無理か。朝から「どうする?」って電話が飛び交うのかもしれませんね。で、子どもたちが学校に行ってみるとやってなかったりして……。


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posted by 亀@渋研X at 03:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 出ちゃった

2009年05月22日

『MONOQLO』7月号発売中:プラセボ効果

晋遊舎『MONOQLO』の7月号が発売中です。

『MONOQLO』2009年7月号

今回のくだけんのお題はプラセボ。勘違いされていることが多いプラセボとプラセボ効果について、ノセボ(逆プラセボといいましょうか)であるとか広義のプラセボと狭義のプラセボだとかといったところまで含めてまとめてみました。よく聞く「焼け火箸だぞとダマして割り箸を当てるとヤケドする」みたいな話、ありますよね。あの論文もご紹介(海外の論文なので焼け火ばしと割り箸じゃなかったりしますが、たぶんこれが元ネタだと思うんだよなあ)。入れ込みすぎて、ちょっとギャグが足りなかったかも。

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タグ:プラセボ
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2009年05月21日

新型インフル、かかったらどうする:専門家による「達意の文章」

発熱外来患者さんへ(楽園はこちら側 2009年5月20日)

神戸大学病院発熱外来の「発熱外来を受診された患者さんへ」と「自宅療養中の健康管理方法について」。

具体的ですばらしい説明だと思います。発熱外来の目的も書かれているし、ブコメでも言われているように、患者の気持ちへの配慮も行き届いてるし。

はてなブックマーク - 発熱外来患者さんへ : 楽園はこちら側

あと、児童生徒さんは、症状が治まったらお医者さんから登校許可をもらってね(そのときは、たぶん発熱外来じゃなくてもいいんだと思う)。

マスコミは、こういう情報こそ流してくれー。

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posted by 亀@渋研X at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渋研X的日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 新型インフル、かかったらどうする:専門家による「達意の文章」